売上高過去最高の【餃子の王将】、750円限定ラーメン食べたら「値上げしても客増加」の理由判明
中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの売上高が、過去最高を記録したそうです。リピーターも多い同チェーンの魅力を探るため、期間限定メニューを店舗で食べてきました!
目次
・【餃子の王将】売上高が過去最高に!
・「ジャストサイズメニュー」とは?
・【餃子の王将】ラーメンと餃子を実食
・【餃子の王将】魅力4つ
※価格は北海道・東北・関東・信越地区での税込みです。
※価格やメニューは2024年5月20日時点の情報です。
※店舗によってメニューやシステムが異なることがあります。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。
【餃子の王将】売上高が過去最高を記録!
1967年に創業し、京阪神地区を中心に全国約730店舗(3月31日時点)を展開する餃子の王将。ラーメン・餃子チェーンでは店舗数1位(日本ソフト調べ)を誇り、2位の「リンガーハット」に150店舗以上も差をつけています。
また、中華料理のチェーン店といえば、すかいらーく傘下の「バーミヤン」を思い浮かべる人もいると思いますが、こちらの店舗数は354店舗(3月31日現在)で、意外にも餃子の王将の半分以下なんです。
加えて、餃子の王将は業績も好調。5月15日に王将フードサービスが発表した2024年3月期決算によれば、売上高は前年比9%増の1,014億1,200万円で過去最高を達成したといいます。
しかも近年は、2022年11月、23年10月と2度にわたり一部商品の値上げを実施。しかし、直営店の客数(前年比105.9%)・客単価(前年比103.1%)ともに前年を上回る結果だったそうです。
値上げをしても、人々が餃子の王将の味を求める理由とは一体なんなのでしょうか。早速、店舗へ向かいます!
【餃子の王将】メニューをチェック、「ジャストサイズメニュー」とは?
ショッピング施設に入っている餃子の王将にやってきました。入口の横には、テイクアウト専用の窓口があります。
実は筆者、ここの店舗を訪れるのは2度目。昨年、夕食用に3品ほどテイクアウトで購入したのですが、店舗前で30分以上待たされたため、「もう二度と来るもんか!」とやさぐれた経験があるのです。
さらに偶然にも数日前、同じ店舗のテイクアウト窓口前で待ちぼうけているママ友と遭遇。話を聞くと「立ったまま、もう40分近く待ってる」といいます。
そんな悲しい出来事が続いたため、今のところ印象は最悪。とはいえ、店内で食事をするのは初めてなので、勝手が違うと信じたい……。
平日の午前11半頃訪れると、店内の席は半分以上が埋まっていました。
感じの良い店員さんの案内で、カウンター席へ。隣客との間隔が広めにとられていて、居心地が良いです。
そして、メニュー表を開くと思ったより種類が多い! 麺料理だけで15種類以上もあります。
また、餃子や海老チリなど、人気メニューを少量頼める「ジャストサイズメニュー」というラインアップを押しているようでした。
価格帯をお伝えしたいので、一部商品を紹介します。
・餃子の王将ラーメン(醤油豚骨ベース) 649円
・餃子(6個) 319円
・炒飯 572円
・天津飯 616円
参考までに、バーミヤンは「バーミヤンラーメン」が659円、「餃子(6個)」が307円と、餃子の王将とほぼ同じ価格帯。
ただ、バーミヤンは客から見えない調理場でマニュアル化された調理を行っているのに対し、餃子の王将はコックがオープンなキッチンで最終調理を行っているため、後者のほうが本格的な印象です。
今回は、5月のフェア商品である「豚辛ラーメン “手作り”カレー醤味」(750円)とジャストサイズメニューの「餃子(3個)」(170円)を注文。合計金額は920円でした。
【餃子の王将】期間限定ラーメンと餃子を実食!
注文してから約6分後、「豚辛ラーメン “手作り”カレー醤味」と「餃子」がほぼ同時に運ばれてきました。「また待たされたらどうしよう……」と心配していたことが恥ずかしくなるほどの早さです。
まず、店名にも掲げている餃子をいただきます。
箸で割ってみると、皮は薄いのにもちもち。一方、よく焼いた面はカリカリで、欲張って丸ごと口に放り込むと口の中に焦げ目が刺さって痛いくらいにしっかりと焼かれています。
これはおいしい! タネにしっかりと味がついている分、個人的には「大阪王将」の餃子より好みです。
続いて、レギュラーメニューの「豚辛ラーメン」(638円)をカレー味にアレンジした「豚辛ラーメン “手作り”カレー醤味」をいただきます。
公式サイトによると、カレー醤とは「にんにく・ショウガ等各種香辛野菜をペースト状にし、豆板醤とカレースパイスを加え、炒めたもの」とのこと。
上には豚肉、キャベツ、ニラ、キクラゲ、卵の炒め物がたっぷり! キャベツがシャキシャキで、食べ応えがあります。
また、スープに沈む麺も結構多め。これならおなかを空かせたサラリーマンの胃袋も満たしてくれそうです。
中細タイプの麺によくからむスープは、かなり濃厚。しっかりと辛味がありつつ、それを卵のまろやかさが包んでくれます。
味は日本のカレーではなく、異国のカレーといった印象。卵が入っているせいか、タイ料理の「プーパッポンカリー(カニと卵のカレー炒め)」の味を思い出しました。
カレーラーメンといえば、「幸楽苑」で1月から「和風カレーらーめん」を期間限定で提供していましたが、残念ながら当編集部では「あっさりしすぎ」と評判はイマイチだったんです……。
「和風カレーらーめん」と比べると、「豚辛ラーメン “手作り”カレー醤味」は味にパンチがあり、満足度はかなり高いです。
【餃子の王将】魅力4つ! 味は本格的で、良コスパ
今回の調査で筆者が感じた餃子の王将の魅力は、主に以下の4つです。
(1)メニューがかなり豊富!
(2)イートインは提供が早い
(3)巨大チェーンとは思えない本格的な味
(4)量多めで良コスパ!
普段、大阪王将に行く機会が多い筆者ですが、餃子の王将はメニューの多さにびっくり。ラインアップも幅広く、毎日通っても当分は飽きなさそうです。
さらに、少量を頼める「ジャストサイズメニュー」は、いろいろ食べたい人におすすめ。ジャストサイズの「餃子(3個)」(170円)と「サワー(レモン、グレープフルーツ、巨峰)」(286円)で446円なので、仕事帰りのチョイ飲みも気軽に楽しめそうです。
そして、バーミヤンとほぼ同価格帯ながら、味が本格的! 全国729店舗も展開する中、どうやってこのレベルの味を保てているのか……と不思議に感じるほどでした。
当初、過去の待ち時間のせいで印象は最悪だったものの、それを帳消しにするほど満足できた今回の調査。今後もイートインで積極的に利用していきたいと思います!