トマトラーメンブームから8年、【太陽のトマト麺】はいま? 人気メニューを食べたら「むしろパスタ屋」だったワケ
トマトラーメン専門店の「太陽のトマト麺」。トマトの旨味が凝縮されたスープは栄養価も高く、カラダの中から健康的になれるラーメンとして女性にも人気のチェーン店ですが、今回お店を訪れ、人気メニューをいただいたところ、新たな発見が! 実食レビューとともにお伝えしたいと思います。
※価格は全て税込。
※価格や内容は2024年5月5日時点の情報です。
※一部店舗では取り扱いのない商品がある場合があります。
※最新情報は公式サイトをご確認ください。
目次
・「太陽のトマト麺」、14店舗展開中!
・ラーメン店っぽくない店舗も
・「太陽のチーズラーメン」990円を実食
・ラーメンよりおいしいメニューとは?
・「太陽のトマト麺」、“ラーメンを食べに行く”感覚ではない!
「太陽のトマト麺」、1都1府1県で14店舗展開中!
“美味しくてヘルシー”がコンセプトの「太陽のトマト麺」は、たっぷりのトマトと低脂肪な鶏を合わせたスープや、豆乳入りの生麺が特徴。中華料理チェーンの「大阪王将」や、ラーメン業態「よってこや」を展開する株式会社大阪王将が2005年12月に東京・錦糸町にオープンした鶏パイタン麺専門店「よりみち屋錦糸町店」が、その始まりです。
06年5月に限定でトマトラーメンの「太陽のラーメン」を限定販売したことがきっかけとなり、07年6月に屋号を「太陽のトマト麺」に変更し、徐々に店舗を拡大。12年10月には台湾に1号店を出店し、海外進出を果たしました。
16年頃、ヘルシーな印象から女性を中心にブームとなり、店の外に長蛇の列ができるほどの人気店に。15年時点で国内外で25店舗を展開、カップ麺「明星 太陽のトマト麺 トマトラーメン」も発売になりました。
しかし、国内の店舗数は20年9月時点で、東京、神奈川、大阪府、兵庫に18店あったものの、現在は兵庫から撤退し、東京、神奈川、大阪の1都1府1県で14店舗までに減少(公式サイトより)。
昨年は、青山オーバルビル店、晴海トリトン店、川崎アゼリア店がオープンした一方で、なんば御堂筋グランドビル支店と新宿ワシントンホテル支店が閉店しているように、集客が見込める立地に新たに店を構え、利益率の低い店は撤退し、開店と閉店を繰り返しながら新陳代謝を図っているようです。
「太陽のトマト麺 withチーズ」は、ラーメン店っぽくない!?
今回、私が訪れたのは、チーズに特化した店舗「太陽のトマト麺 withチーズ 新宿ミロード店」。「太陽のトマト麺」というと、女性人気が高いわりに、お店のロゴやメニュー表の文字が猛々しいイメージがあったのですが、この店舗は外観から違いました。
なんというか、従来のお店よりデザインが全体的にポップで可愛らしく、ラーメン店っぽくない! イタリアンのお店のような外観です。お店の入り口にあった立て看板も、カフェのようなメニュー表が掲示されています。
私が過去に足を運んだことがある店舗と比べると、圧倒的に入りやすい雰囲気だったので、「これは女性客が大いに違いない」と思いながら入店すると、意外にもカップルで来られている人のほか、1人で食事をされている男性も数人いて、比率は女性6割:男性4割といった感じ。
午後2時頃に店を訪れたため、タイミング的に家族連れのお客さんは見当たりませんでしたが、この新宿ミロード店は比較的にゆったり食事ができる雰囲気があります。
メインメニューは、大きく分けて以下の2つ。
新宿ミロード店限定
・ラーメン with ラクレット(3種)
ラーメン
・トマト&チーズ(4種)
・ミート&トマト(3種)
・トマト(4種)
この店でしか食べられない、別添えで提供されるラクレットチーズをかけて食べる「ラーメン with ラクレット」も魅力的だったのですが、今回は王道の「太陽のチーズラーメン」990円と、セットメニューからチーズ包み揚げとリゾット用のごはんがついた「Aセット」410円を注文することに。このAセットは注文している人が多かった印象です。
「太陽のチーズラーメン」990円、2段階の味の変化が楽しめる!
「太陽のチーズラーメン」990円とAセット「チーズ包み揚げ3個、ちびリゾ」410円がこちら。
まずは、真っ赤なスープから一口いただいてみると、トマトの酸味や鶏白湯の旨味がぎゅっとつまっていて、さっぱりとしつつも濃厚な味わい。
スープは少しとろみがあるため、細めの麺によく絡みます。豆乳入りの麺は、素麺のようにちゅるんちゅるん。固さもちょうどよかったです。
具材の鶏肉は柔らかく、小松菜はシャキシャキ感が残っていました
なお、最初はトマトの味が強かったんですが、食べているうちにだんだんと粉チーズと細切りチーズの2種類のチーズが溶けだして、まろやかな味に。麺にもよく絡み、2段階の味の変化を楽しめました。もちろん、最初からチーズがよく麺に絡むように混ぜてから食べるのもアリですよ!
ラーメンよりもおいしい! 本格的なイタリアンを味わえる一品とは?
続いて、セットメニューのチーズ包み揚げをパクリ。外はカリッと、中にはたっぷりのチーズが入っていて、上にかかったトマトソースとの相性も抜群。ビールやワインと一緒にいただきたくなりました。
リゾット用のごはんには、フライドオニオンとバジル、粉チーズが乗っています。ここにスープやチーズ、具材をかけていただくと……これまた美味!
味に深みがあって、本格的なトマトチーズリゾットになります。初めて食べたのですが、個人的には、麺よりもこちらのリゾットのほうが好みでした。食べたことがない人はぜひ食べていただきたいところ!
なお、ラーメン1杯分スープには、トマト約3個分の栄養が含まれているそう。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンC群などさまざまなビタミン、ミネラルがたっぷり入っていて、赤い色素「リコピン」には、強い抗酸化作用があるとされていますから、美容と健康のためにも、リゾットにして最後の一滴まで残したくなかったのですが……思いのほか、ラーメンのボリュームが多く、半分食べたところでおなかがいっぱいになっていた私。リゾットも半分残してしまいました(お店の方、すみません)。
「太陽のトマト麺」、“ラーメンを食べに行く”感覚を持たないほうがいいワケ
結局、麺とリゾットを半分ずつ残すこととなってしまった私。表の立て看板にあった、ハーフサイズのチーズラーメンとサイドメニュー、超ちびリゾ、ナムルの小鉢がついた「チーズプレート」セットにすればよかったと後悔しました。小食の女性は特に、注文の際はご注意ください!
「太陽のトマト麺」は、ほかの店より罪悪感少なく麺料理を食べられるのが何よりの魅力でしょうが、お値段はラーメンチェーンなどと比べるとお高め。ラーメン屋というよりも、むしろパスタ屋の感覚を持っていたほうが、コスパに納得できるかもしれませんよ。