中森明菜と松田聖子が仲良し? 近藤真彦を“取り合った”関係は触れず、“美談”で報じる女性週刊誌
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
先週「女性セブン」が報じた“大谷翔平ハワイ別荘”が大きな話題になっているが、さらに大谷翔平関連でびっくりしたことが。同僚投手のグラスノーが事件渦中の大谷について「いつもサマーキャンプにいるみたい」「最高に幸せそうな男」と、そのメンタルの強さを語ったことだ。信用していた側近に裏切られても周囲に笑みを絶やさず、本業の野球も好調。確かにクレイジーかつ、すごすぎる。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・中森明菜と“絶縁家族”との怨念を引っ張り出す「女性セブン」
・中森明菜と松田聖子の本当の関係に触れない「週刊女性」
・まだまだ続く「女性セブン」の羽生結弦ネタ
・嵐に関する「週刊女性」の衝撃的な記述
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第695回(4/18〜4/23発売号より)
1位「中森明菜 ライバルの歌声で乗り越えた壁」(「週刊女性」5月7・14日合併号)
参照「恩讐を超えて 中森明菜 絶縁父が病床で『もう一度会いたい』」(「女性セブン」5月2日号)
2位「仰天新展開 羽生結弦戦慄 元妻が地元テレビ生出演で問われた離婚」(「女性セブン」5月2日号)
3位「追跡スクープ 5人のキャリアプランから嵐が消えた……」(「週刊女性」5月7・14日合併号)
中森明菜と“絶縁家族”との怨念を引っ張り出す「女性セブン」
中森明菜の復活ネタが芸能マスコミを賑わせている。4月3日、明菜はYouTubeチャンネルで動画を公開し話題になっているが、7月にはファンクラブ会員向けに有料のイベントが行われる予定だという。
そんな“本格復帰”の動きに、女性週刊誌もその動向を追っているのだが、これまでもベールに包まれてきた明菜だ。本人に関する“新情報”は、発表されたこと以外にほとんどないのだろう。そこで引っ張り出してきたのが“過去の怨念”ネタだ。
まず「女性セブン」が引っ張り出してきたのは、“家族”との怨念だ。よく知られているように、明菜は30年以上、家族と絶縁した状態が続いている。その理由は金銭トラブルが発端と言われているが、今回の復活報道を受けて、実兄が「セブン」の取材に応じている。
その内容は、明菜の復帰を喜び、また病床にある実父にもう一度明菜に会わせたいという、“家族の思い”だ。明菜本人の肉声は無理だから、“絶縁した家族”にコメント求める。芸能マスコミの王道手法のひとつだ。
中森明菜と松田聖子の本当の関係に触れない「週刊女性」
そして「週刊女性」が引っ張り出してきたのが、“ライバル”松田聖子の存在だ。というのも明菜がYouTubeチャンネルで公開したのは、自身の歌のジャズバージョン。でもって、なぜジャズかというと、聖子が2017年からジャズアルバムを発表しており、それに明菜が影響されたのではないかと指摘されているから。
そうした指摘の上で、記事では何かと比較される明菜と聖子の関係について、“好意的”に解説する。
「明菜は聖子さんに対するライバル意識なんて、まったくなかった」
「明菜も聖子さんは好きでした」(音楽プロデューサー・島田雄三氏のコメント)
いやいや、そんなことはないよね(笑)。だって2人は同時代のトップアイドルとしてだけでなく、同じ男を“取り合った”関係だから。そもそも1982年にデビューした明菜は、直後からヒット曲を連発、私生活でも当時トップアイドルだった近藤真彦との交際が明らかになるなど、公私ともに世間から大きな注目を浴びていた。
しかし、とんでもないことが発覚する。写真週刊誌「フライデー」(1889年2月14日号・講談社)が近藤と聖子のNYでの密会をスクープしたのだ。
この一件をきっかけに、明菜は情緒不安定となり、近藤宅での自殺未遂事件を起こし、世に言う“金屏風会見”を経て、近藤と破局を迎える。この一連の事件が引き金になり、明菜は現在に至るまでの迷走を続けているのだ。
なのに、仲良しだって? 良きライバルとしての美談? 聖子という“ライバルネタ”を引っ張ってくるなら、男を取り合ったことも書いてほしかった。それが2人の関係の最大のキモだと思うから。
ともあれ、今回こそ明菜の本格復帰、本当なんだろうか――。
まだまだ続く「女性セブン」の羽生結弦ネタ
ここまでくると感服するしかない。「女性セブン」による一連の羽生結弦ネタ。もはやキャンペーンと言ってもいいだろう。しかも、今回はトップ特集だ。
記事は、羽生と105日離婚した元妻でバイオリニスト、末延麻裕子さんのテレビ生出演の様子をレポートしたもの。4月13日、麻裕子さんは地元・山口県のローカル番組に出演、飲食店との中継を見てコメントしたり、自身のコンサートVTRを見て解説、さらに生演奏も披露したという。
そして饒舌なトークを続けた麻裕子さんだが、MCの「末延さんもいろんなことに向き合っていかなければならないこともたくさんあったと思うんですよ」という羽生との離婚を示唆する質問には笑顔でスルー、離婚に関して語ることはなかったという。
まあ、それだけなのだが、これをトップに持ってくるとは。しかも記事の端々には、羽生に対する皮肉やあてこすりのような表現も多数。加えて羽生に忖度し。結婚離婚に関して突っ込んだ報道をしなかった、他メディアへの批判も。
「今後も羽生さんやそのスタッフから情報をもらって動向をいち早く報じたいメディアは、羽生さんにとって都合の悪い情報を報道できなかったのでしょう」(テレビ局関係者のコメント)
「セブン」の羽生ネタは、今後もまだまだ続きそうだ。
嵐に関する「週刊女性」の驚くべき記述
3位は「週刊女性」の嵐ネタだが、ちょっとびっくりするエピソードが。記事の内容は先ごろ新会社を設立して話題となった嵐だが、しかしメンバー5人とも今後の人生やキャリアについて“方向がバラバラ”で、“もうアイドルをやりたくない”と思っているというもの。その中にメンバーの独立に関するこんな記述が。
「小さなお子さんがいる相葉雅紀さんと櫻井翔さんは、性加害問題がお受験に影響することを恐れて独立を考えているとか」(芸能プロ関係者のコメント)
国民的グループのメンバーが、旧ジャニーズをしょって立っていたグループのメンバーが、“子どものお受験”のため独立とは! 芸能界も変わった。