SMILE-UP.28組295名のタレントがSTARTOへ移籍の一方、「FC分社化」にファンの反応は?
KinKi Kidsの公式ファンクラブ(以下、FC)が、4月末をもって閉鎖することが明らかになった。堂本剛は3月末をもって旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)を退所しており、相方・堂本光一は個人FCを立ち上げるという。そんな中、4月15日にはSMILE-UP.公式サイトが、「今後のファンクラブおよび音楽原盤等の版権の取り扱い方針について」と題した公式文書を発表した。
目次
・KinKi Kids、FCを閉鎖――堂本光一は単独FC開設
・SMILE-UP.、「ファミリークラブ」は分社化へ
・ファミリークラブ、個人情報は「STARTO社に開示されず」
KinKi Kids、FCを閉鎖――堂本光一は単独FC開設「2人の活動を終えるわけではない」
4月12日、KinKi KidsのFC閉鎖が明らかに。同日、光一は公式モバイルサイト・FAMILY CLUB webのブログで、「2人の活動は今後どうしていくべきか話し合っていますし、着々と進めております」(原文ママ、以下同)などとコメント。ユニット自体は存続することをアピールしながら、個人FCをソニー・ミュージックソリューションズで開設すると宣言している。
また、剛もFAMILY CLUB webの個人ページにて「2人の活動を終えるわけではない」「2人だからこその未来が 僕たちには想像できています」と、ファンに向けてポジティブな言葉をつづった。「.ENDRECHERI.」名義でソロアーティストとして活動する剛には「funk love」というFCが存在するだけに、キンキのFCこそ消滅するものの、今後は個人で情報の発信などを行っていくとみられる。
SMILE-UP.、FC運営の「ファミリークラブ」は夏を目途に分社化へ
なお、旧ジャニーズに所属していたタレントのマネジメント会社となるSTARTO ENTERTAINMENTは今月10日に本格始動したが、3月末の段階で、FCを運営するファミリークラブの「会員規約」には、“ファミリークラブはSMILE-UP.に所属するアーティスト(個人またはグループ)及びジュニアを応援する会員とSMILE-UP.によって構成される”といった説明が掲載されていた。
「加えて、『当社は、ファミリークラブの事務局として、アーティスト及びジュニアのファンクラブを運営します』と書かれていたため、一部ファンの間で『SMILE-UP.は補償に専念するっていう情報と矛盾してる』と、疑問の声が上がっていたんです」(男性アイドルに詳しい記者)
ファンがSMILE-UP.とFCの関係性を注視する中、今月15日にSMILE-UP.が「今後のファンクラブおよび音楽原盤等の版権の取り扱い方針について」とのお知らせを公式サイトにアップ。SMILE-UP.に所属していた28組295名のタレントたちは、STARTO ENTERTAINMENTと契約し、同社に移籍したことなどを公表した。
そして、SMILE-UP.の一事業部門として会員の個人情報を預かり、FC業務やチケット販売業務を行っていたファミリークラブについては、「本年夏を目処に、弊社から分社し、独立を進めてまいります」と報告。
当初はSTARTO社へ譲渡することを検討していたというが、「起業したばかりのSTARTO社の経営状況からそれは難しいという判断となりました」とも明かしている。
ファミリークラブ、個人情報が「STARTO社に開示されず」でファン安堵
この決定に至るまでにファミリークラブの閉鎖も検討したそうだが、「その場合、これまで支えてきてくださった会員の皆さまの会員番号もなくなることになります。今の会員番号に思い入れを持ち、長きにわたりタレントたちをお支えいただいてきた皆さまのお気持ちを考えますと、弊社としてはその選択もできませんでした」とのこと。
また、ファミリークラブとSTARTO社は別会社になるだけに、ファミリークラブ加入者の個人情報は「STARTO社に開示されません」と補足。「分社化にあたって、会員の皆さまの権利やサービス内容に変更はありません」と宣言し、後半の文章ではタレントの音楽原盤などの版権をめぐる対応も説明。
「59年の歴史を有する会社の廃業には、乗り越えるべき課題も多く、どうしても時間を要してしまうことがありますが、専門家の助言を受けながら一歩ずつ、補償と共に誠実に着実に進めております」と記し、ファンに理解を求めた。
「こうしたSMILE-UP.のコメントを受け、新会社・STARTO社に不信感を抱いているファンは安心した様子。コンサルティング会社『スピーディー』の代表を務めている福田淳氏を招聘し、“外部の人間”がSTARTO社の社長になったことで不安がっているファンは少なくないのでしょう」(前出・同)
SNS上では「私たちの個人情報が守られた。STARTOに個人情報が流されるのが回避できてホっとした」「ファミクラが別会社になるから、STARTOに個人情報は渡らないと明言してくれてよかった」「FCの会員番号への思い入れとかも理解してくれて、はっきりとSTARTOに個人情報は引き継がれないと言ってくれて安心した」と、安堵の声が続出している。
ファミリークラブの独立後も、ファンに寄り添ったFC運営を目指してほしいものだ。