【マクドナルド】朝マック、管理栄養士が選ぶ“最高のメニュー”ランキング! 栄養バランス◎のセットは?
4月7日放送の『坂上&指原のつぶれない店』(TBS系)でマクドナルド特集をオンエア。北海道の稚内市から、沖縄県の石垣島まで、日本国内で約3,000店舗を展開する「世界一のつぶれない店」として、大ヒット商品の秘密や経営ノウハウ、さらに歴史まで徹底調査したとか。
最強のチェーン店として不動の地位を確立しているマクドナルドですが、モーニングメニューこと「朝マック」も人気ですよね。今回は、管理栄養士・川村郁子先生に健康的に朝マックを楽しむ方法を教えてもらいました。
※2020年2月28日初出の記事に追記、編集を加えています。
※商品情報は21年10月時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。
目次
・「朝マック」を健康的に楽しむおすすめサイドメニュー
・「朝マック」おすすめのサイドメニュー&ドリンクは?
・「朝マック」管理栄養士が選ぶ「最高のセットメニュー」は?
「朝マック」健康的なバーガーは?
会社へ行く前に、ちょっと寄り道して食べたくなってしまうのが、マクドナルドの「朝マック」。駅前のお店に駆け込みたくなる日、たまにありませんか? 「エッグマックマフィン」や「ハッシュポテト」など、朝しか食べられない特別メニューも魅力的です。とはいえ、朝からジャンクフードって、やっぱりちょっと気が引ける……。おいしく健康的に「朝マック」を楽しむ方法について、川村先生に聞きました。
――実際のところ、「朝マック」は栄養価的に見ていかがですか?
川村郁子氏(以下、川村) 「エッグマックマフィン」(脂質:13.5g)のように、卵とベーコンのメニューであれば、朝食に大切なタンパク質を摂取でき、かつ脂質が低いのでいいと思います。でも「マックグリドル ソーセージエッグ」(脂質:33.2g)や「ソーセージエッグマフィン」(脂質:30.6g)などは、朝食べるにはちょっと脂質が多いですね。また、サイドメニューに「ハッシュポテト」や「ホットアップルパイ」を選んでしまうと、より脂質や糖質が多くなります。さらに「コカ・コーラ」などの甘いジュースを選ぶと、糖質のとりすぎになってしまいますね。
もちろん、たまに食べる程度であればいいのですが、頻繁に食べるようでしたら、サイドメニューやドリンクの選び方を工夫してほしいと思います。逆に言えば、メインのバーガーやサイドメニュー、ドリンクを上手に選んだセットメニューにすれば、栄養バランスを整えることは可能です。
――“とりすぎ”のことを考えると、「単品で注文すればいいのでは?」と思ってしまいますが、セットにする理由はなんですか?
川村 例えば、先ほど脂質が多いメニューとして挙げた「マックグリドル ソーセージエッグ」を単品で頼めば、たしかにセットで注文するよりカロリーは低くなります。でも、ビタミンや食物繊維が不足してしまい、栄養バランスが偏りがち。サイドメニューとうまく組み合わせることで、全体的なバランスを整えられますから、セットで注文するのをおすすめします。
――では、栄養バランスを整えた「朝マック」のチョイスを教えてください。
川村 エネルギーと脂質が高すぎず、タンパク質がしっかりととれる、栄養素的に良さそうな「メイン」は、以下の3つです。
1)「エッグマックマフィン」 エネルギー:311kcal/脂質:13.5g/タンパク質:19.2g
2)「フィレオフィッシュ」 エネルギー:341kcal/脂質:14.6g/タンパク質:15.6g
3)「マックグリドルベーコンエッグ」 エネルギー:396kcal/脂質:18.1g/タンパク質:15.7g
やはり、メインに選ぶバーガーは「卵×ハム」といったシンプルな組み合わせのほうが、朝マックの中では比較的エネルギーも脂質も抑えられそうです。ソーセージ系は全体的に、エネルギーも脂質も糖質も高くなりがちでした。
「朝マック」おすすめのサイドメニュー&ドリンクは?
――3つの「メイン」を軸に、組み合わせでおすすめな「サイドメニュー」を教えてください。
川村 マクドナルドはサイドメニューが充実していて、朝マックにも「プチパンケーキ」や「ハッシュポテト」など、魅力的なものがそろっていますよね。個人的に、ハッシュポテトは大好きです(笑)。ついついそちらの人気メニューに目が行ってしまいますが、栄養バランスのためには、なるべく脂質や糖質が抑えられているものを選びましょう。
1)「サイドサラダ」バリューセットの場合+50円でチョイス可/エネルギー:10kcal/脂質:0.1g/タンパク質:0.5g
2)「スイートコーン」単品でチョイス可230円(税込)/エネルギー:56kcal/脂質:1.0/タンパク質:1.8g
朝マックのサイドメニューの中では、この2つがおすすめです。「サイドサラダ」はビタミンCやカリウムなども摂れますし、「スイートコーン」は食物繊維が摂取できます。また、朝マックの栄養価をバランスよくする際には、ドリンク選びも重要です。
1)「ミニッツメイド オレンジ」(ビタミンC)
2)「野菜生活100」(βカロテン)
3)「ミルク」(カルシウム)
これらを組み合わせることで、朝マックで不足しがちなビタミンやミネラルを飲み物から補うことができます。温かい飲み物を選びたい場合には、「プレミアムローストコーヒー」や「カフェラテ」「ホットティー」に砂糖を加えないで飲みましょう。
「朝マック」管理栄養士が選ぶ「最高のセットメニュー」は?
――では、それらを組み合わせた「栄養バランスがいい最高のセットメニュー」を教えてください。
「マックグリドルベーコンエッグ×サイドサラダ×ミルク」
※「サイドサラダ」はドレッシングの栄養を含まない
川村 女性の場合、1日に必要なカロリーは2,000kcalだといわれていますので、3食で単純に割った場合、朝食は500kcal前後を目安にするといいでしょう。この組み合わせは544kcalと少しオーバーしていますが、ミルクをプラスすることにより、カルシウムが合計で414mgとれるのがポイント。ビタミンB2も1食で0.74mg、タンパク質も23g摂取できます。脂質がやや多いので、お昼ご飯は和食などあっさりしたものを選ぶようにして、調整するといいでしょう。
「エッグマックマフィン×スイートコーン×野菜生活(S)」
川村 エネルギーが444kcalで、500kcal以内に収まる組み合わせです。1食でタンパク質を21.8g摂取でき、脂質も14.6gと朝マックの中では比較的抑えめ。ドリンクに「野菜生活(S)」を選んでいるので、ビタミンAもしっかりと摂取できます。
「フィレオフィッシュ×サイドサラダ×ミニッツメイド オレンジ(S)」
※「サイドサラダ」はドレッシングの栄養を含まない
川村 レギュラーメニューでもおなじみの「フィレオフィッシュ」にサイドメニューを組み合わせた場合、エネルギーが445kcalで、脂質も14.9gに収まっています。炭水化物は60.7gと、ほか2つの組み合わせと比較した場合ちょっと多いものの、1食でビタミンCが91mgも摂取できるのは高ポイントです。
(文:佐藤真琴)