宮内庁インスタ、なぜ秋篠宮家の投稿はしない? 好感度を取り戻す“切り札”だが……
4月1日、宮内庁がインスタグラムアカウントを開設し、皇室に関する情報発信を行っていくことになった。すでにフォロワー数は70万人を突破(4月5日午前10時現在)し、世間の関心を集めているが、皇室ウォッチャー・X氏が宮内庁のSNS発信に期待することとは?
目次
・宮内庁インスタの方針は?
・宮内庁インスタに投稿してほしい写真
・宮内庁インスタに期待すること
宮内庁インスタ、なぜ天皇皇后両陛下の投稿が中心?
――宮内庁のインスタアカウントが始動しました。天皇皇后両陛下に関する投稿を行っていますが、こうした試みについて率直な感想をお聞かせください。
皇室ウォッチャー・X氏(以下、X) 「やっと始まったか……」というのが率直な感想ですが、イギリス王室はSNSをうまく使って国民との距離感を縮めている印象ですし、とてもいい試みだと思います。当初はX(旧Twitter)は始めるという話もあったようですが、まずはインスタでオフィシャルの写真のみを投稿して様子見というところでしょう。若者に向けての発信というのが主な目的であるため、文字よりも写真で訴求していく方法を取ったのだと思います。フォロワー数もアカウント開設からあっという間に70万人に達し、注目度の高さがうかがえますし、滑り出しは上々ではないでしょうか。
――投稿する写真については、両陛下の活動の様子などとされていますが、こうしたアカウントの方針についてどう思われますか? 秋篠宮家をはじめほかの皇族方の情報発信はどうする考えなのだろうと思ってしまいます。
X まずは天皇・皇后両陛下、そして愛子さまのお姿というのは妥当でしょう。皇室は天皇陛下が中心ですし、まずは天皇陛下ご一家の写真を発信するのは自然だと思います。一方、皇嗣家の秋篠宮家も世間の注目度は高いものの、宮内庁サイドとしては投稿をためらっている側面があるのでは。宮内庁アカウントにはコメント欄がないとはいえ、眞子さんと小室圭さんの結婚騒動以降、秋篠宮家に対するネガティブなイメージはいまだに強いですからね。宮内庁にクレームがきて、インスタの運用に関わる問題に発展することを危惧しているのでしょう。
両陛下がご公務へ向かう道中の写真や動画に期待
――現在、インスタに投稿されているのは、正直、公式サイトに載っているような“お堅め”の内容というか……もう少しくだけた投稿を期待してしまうのですが。
X とりあえず、しばらくは“お堅い”投稿が続くでしょう。日常的に、あまりニュースを見ない人は、そもそも皇室の方々が具体的にどのような活動をされているかも知らないケースが多いと思います。様子見という意味合いでも、しばらくは両陛下のご公務に関する投稿を続けていくとみられます。それでもすでにフォロワー数が多いですし、インスタ開設の意義はあると思います。
ただ、陛下は国民と共に歩んでいく皇室を目指されていますから、より親近感を持ってもらうために、ご家族のプライベート写真なども、ゆくゆくは投稿されるのではないでしょうか。
――宮内庁のインスタに、こんな写真を投稿してほしいという希望はありますか?
X 一般的な報道では、ご公務の現場の写真や動画が主になるので、例えば、そこに到着するまでの車中や新幹線内での両陛下のご様子といったオフショット、またマスコミの取材が入らない、お忍び訪問の秘蔵ショットなどは、話題を呼びそうですよね。
あとは、これまであまり見る機会がなかった御所内でのプライベートな写真――例えばご一家で食卓を囲まれている場面や、愛子さまが職員と運動されている場面なども見てみたいものです。“開かれた皇室”を目指すうえで、“普段は見られない”両陛下と愛子さまのお姿を発信するのは、とても重要なことだと思います。
秋篠宮家にとってSNSは、好感度を取り戻す“切り札”になる?
――宮内庁のインスタに今後期待することをお教えください。
X イギリス王室のように、老若男女が皇室を身近に感じられるアカウントになってほしいですね。現状、日本では、皇室を敬愛しているのは比較的高齢の方々が多いと思うので、若者の中にも「日本に皇室があってよかった」と思える人が増えていくことを期待しています。
いずれは秋篠宮家の写真も投稿されるでしょうが、「秋篠宮家の方々も国民のために頑張ってくれている」という心情になる人が増えればなぁと思います。逆風が止まらない秋篠宮家にとって、国民の好感度を取り戻す“切り札”となることもあり得るので、個人的にはそのあたりも期待しています。