V3の『変な家』に追い抜かれそうな実写邦画の大作は? 映画興行成績ランキング【2024年3月29~31日】
最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、3月29~31日)が4月1日に発表され、間宮祥太朗と佐藤二朗のダブル主演映画『変な家』(3月15日公開)が1位を獲得し、V3を達成した。
目次
・『変な家』V3、興行収入26億円突破
・アカデミー作品賞『オッペンハイマー』初登場4位
・『ゴーストバスターズ』最新作は5位発進
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月29~31日、興行通信社調べ)
『変な家』V3、『ゴールデンカムイ』超えは時間の問題か
今回、3週連続1位となった『変な家』は、YouTuber・雨穴氏がウェブメディア「オモコロ」で公開した記事「【不動産ミステリー】変な家」とそのYouTube版を元に執筆した同題小説(飛鳥新社)が原作。オカルト系動画クリエーターの“雨男”こと雨宮トオル(間宮)が“変”な間取りの家の存在を知り、設計士の栗原文宣(佐藤)らとともに家の秘密に迫っていくというストーリーだ。
公開3週目となった週末3日間の興収は4億9100万円で、累計興収は26億円を突破。今年公開された実写邦画の中で、最も大作といえる『ゴールデンカムイ』(山崎賢人主演、1月19日公開)は、3月末時点で累計興収は30億円弱となっており、『変な家』が追い抜くのも時間の問題だろう。
アカデミー賞作品賞受賞の『オッペンハイマー』初登場4位、鑑賞者は高評価
続く2位は2月16日公開のアニメーション映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』、3位は3月1日に封切られた同じくアニメ作品の『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』で、前回と順位は変わらず。
4位には、アメリカで昨年公開された実写映画『オッペンハイマー』(3月29日公開)が初登場した。同国の物理学者で原子爆弾の開発に成功したロバート・オッペンハイマーを題材に、彼の栄光や苦悩を描いた歴史映画で、初日から3日間の興収は3億7900万円。
監督は、08年公開の『ダークナイト』や20年公開の『TENET テネット』などで知られるクリストファー・ノーラン氏で、『オッペンハイマー』では「第96回アカデミー賞」の監督賞を受賞。同作で主演男優賞に選ばれたキリアン・マーフィーは、アイルランド出身俳優で初の同賞受賞者となった。そのほか、同作は作品賞を含む7冠を達成している。
ネット上でも高い評価が集まり、「とても見応えがあり、いろいろなことを考えさせられた」「原爆の恐ろしさが伝わってくる。たくさんの人に見てほしい」「監督の熱意を感じる」といった声が寄せられているが、一方で「上映時間3時間は長すぎる」「難解だから予習していったほうがいい」という意見もみられた。
『ゴーストバスターズ』最新作、大規模上映も5位発進
また、5位には『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(3月29日公開)が初登場。1984年公開の『ゴーストバスターズ』から派生した人気シリーズの最新作だ。
世界的な大ヒットシリーズの新作とあって、全国354スクリーンの大規模で上映を開始したが、そのわりに5位発進はやや物足りない印象。公開同日には日本テレビ系「金曜ロードショー」枠で『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(22年公開)も放送されたものの、上映中の話題作が多いためか、宣伝効果はイマイチだったようだ。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月29~31日、興行通信社調べ)
1位:『変な家』
2位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
3位:『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
4位:『オッペンハイマー』
5位:『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
6位:『四月になれば彼女は』
7位:『ゴジラ-1.0』
8位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
9位:『恋わずらいのエリー』
10位:『FLY! フライ!』