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SMILE-UP.・東山紀之、「僕と会うことで癒やしになれば」――被害者に向けた言葉に厳しい指摘続出

2024/04/02 12:00
サイゾーウーマン編集部
左からSTARTO ENTERTAINMENT取締役COOの井ノ原快彦、SMILE-UP.社長の東山紀之、オーナーの藤島ジュリー景子氏(C)サイゾーウーマン

 創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題をきっかけに、被害者への補償・救済に取り組む会社となった旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)。3月30日、英国の公共放送・BBCはジャニー氏の暗部に迫るドキュメンタリー番組の第2弾『捕食者の影 ジャニーズ解体のその後』(BBCニュースチャンネル)を放送した。SMILE-UP.社長・東山紀之がBBC取材班のインタビューに応じた映像が公開されるも、ネット上ではシビアな意見が相次いでいる。

目次

BBCと旧ジャニーズのこれまで
東山紀之、被害者へ「僕と会うことで癒やしになれば」
東山紀之、「言論の自由」発言で番組放送前から非難飛び交う
東山紀之、ジュリー氏の金銭的利益把握せず

BBC、ジャニー氏の性加害疑惑を追及するドキュメンタリー続編を放送

 昨年3月、BBCはジャニー氏の性加害疑惑を追及するドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル(原題:Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』を放送。その半年後の9月、旧ジャニーズ事務所は会見を開き、ジャニー氏の姪である藤島ジュリー景子氏(当時は事務所の代表取締役社長)が叔父の性加害を認め、謝罪した。

 そして翌月、同社はSMILE-UP.に社名変更し、被害者の救済にあたる会社へと移行。東山は年内でタレント業から引退し、SMILE-UP.の社長に就任した。なお、補償業務終了後に同社は廃業となる。一方で、タレントのマネジメントを担う新会社・STARTO ENTERTAINMENTは、この4月から本格始動した。

「そんな中、BBCはドキュメンタリー第2弾を放送。前回同様、ジャーナリストのモビーン・アザー氏が取材を進め、今回はSMILE-UP.社長・東山が異例の単独インタビューに応えています。番組本編に加えて、YouTubeチャンネル『BBC News Japan』では約35分の動画『【単独取材】ジャニーズ解体のその後……SMILE-UP. 東山社長、BBCの多数の質問に答える』も公開(3月30日配信)。アザー氏とやりとりした東山の発言に対して、ネットユーザーから疑問の声が上がっています」(男性アイドルに詳しい記者)

東山紀之、被害者への「僕と会うことで癒やしになれば」発言に厳しい指摘

 動画内で、東山は自身の「日々の業務」について、現在は被害者と面会して話を聞き、「心の救済をする」ことだと説明。アザー氏が英語で「ソーシャルワーカー(社会福祉士)として正式な訓練を受けていますか? 性的虐待のサバイバー(被害者)のため正義を確保したり、カウンセリングをしたり、そういう訓練は?」と問いかけると、「いや、うーん。してないですね」と明かした。

 続けて、「僕はプロフェッショナルではないですけど、やっぱり真摯に向き合うってことが大事だと思っています。そこで話をすることによって、今日モビーンさんとこうお会いしたのと同じように、しっかりとちゃんと、あの……目を見つつ、コミュニケーションをとれるようにしていきたいと考えています」と語った。

 さらに、アザー氏が「サバイバーにカウンセリングは提供していますか?」と聞いた際、「僕自身はカウンセリングとは思っていないのですけど、結果的にそうなるとありがたいなと。200人近くの方たちと会いましたけど、それによって少しでも(被害者の)心が癒やされれば。それが僕の役割なのかなと思います」との考えを述べていた。

 なお、東山は動画の後半でも「まだ自分の被害を口にできずにいる虐待のサバイバーに対して何と言いますか」(アザー氏)と質問され、「とにかく僕が会いますので。そこでお話ししていただければうれしく思いますし。それによって少しでも癒やしになればいいなと思ってますので。勇気を持って声をあげてほしいなと思います。家族に言えなくても、もしかしたら僕には言えるかもしれないので。僕はそのために引退をし、この状況に向き合ったわけです」とも主張していた。

 こうした東山のコメントに対し、ネット上では「東山さん、専門家のアドバイス受けてないの!?」「性被害者への対応についていまだに何も学ばず、“僕と会うことで癒やしになれば”って何様なの?」「被害者へのケアの話してるのに“僕と話して癒やされれば、結果的にカウンセリングになれば”とか、理想論がことごとく的外れ」などと、厳しい指摘が続出している。

東山紀之、予告動画での「言論の自由」発言で番組放送前から非難の声上がる

 なお、番組放送に先駆け、BBC News Japanのサイトや、公式X(旧Twitter)は本編の内容から抜粋した約5分の予告動画を公開。

 アザー氏から「(性的虐待を生き延びたサバイバーたちが)真実を語っていないかのようなことをオンラインで書く人たちに、そういう人たちに何とおっしゃいますか?」と振られた東山は、「言論の自由もあると思うんですね」とコメントしていた。

 続けて、「僕は別に誹謗中傷を推奨してるわけではなく、たぶんその人にとってはそれが正義の意見なんだろうなと思うときもあります。僕自身がそれを言うことによって、誹謗中傷が増える可能性もあるので」と持論を述べたが、「言論の自由」というワードに違和感を抱いた人も多かったのだろう。

「ネット上では『「言論の自由」はそこで使う言葉じゃないと思う』『社長として、うかつな発言だと思う』といった非難の声が飛び交っていました。SNSを見る限り、放送やYouTube動画を見た視聴者の中には、あらためて東山の誹謗中傷問題に対する考え方に引っかかりを覚えた人は少なくないようです」(同)

東山紀之、SMILE-UP.オーナー・ジュリー藤島氏の金銭的利益把握せず

 そのほか、番組ではアザー氏が藤島氏に関して「ジュリー藤島氏は今でもSMILE-UP.のオーナーなんですね?」と尋ねると、東山は「株を持っているのは、そうですね」と肯定。「藤島氏はこの会社から金銭的な利益を得ているんですか?」(アザー氏)「それは僕は、わかりません。でもここは、本当にこの補償を終わらせたら廃業に向かう会社です」(東山)といった会話もあった。

 なお、取材にあたって、アザー氏はSMILE-UP.の広報チームから「被害者に会ってもらいたい」と言われ、面会の場が設けられたとのこと。「その場にいたサバイバーたちは、『今、名乗り出て被害を主張する多くの人が真実を話していないと思う』」との考えをアザー氏に伝えてきたという。

 アザー氏から、「このやりとりにはどういう目的があったのか、理解したいのですが」と質問を受けた東山は、「幅広く話を聞いてもらったほうがいいんじゃないかなと。さまざまな意見をモビーンさんに聞いてもらったほうが、さらにこう……視野が広がり、取材もしやすいのかなと思っていますし」と説明していた。

 これらのシーンについて、ネットユーザーは「ジュリー氏がSMILE-UP.から金銭的利益を得ているかどうかをSMILE-UP.の社長である東山が知らないって、どういうこと?」「ジュリー氏にお金が配分されてるか把握してないって、そんな訳ないよね」と困惑する声や、「広報が紹介した被害者が“偽被害者の存在”を示唆したということ?」「明らかな取材誘導にBBCが怒っていると感じた」など、理解に苦しんでいる様子だ。

 今回の番組での東山の発言には批判的な意見が目立っているが、STARTO社の始動に何か影響はあるのだろうか?



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最終更新:2024/04/02 13:13
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