【ココイチ】値上げラッシュなのに客離れ起きず! 新作「スパイシーカレー」を実食してわかった強み
世界最大のカレーチェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」(以下、ココイチ)。全国に1,200店舗以上、海外にも200店舗以上を展開し、カレーショップ業界で圧倒的な存在感を放っています。
ここ最近は物価高の影響を受け、ココイチはグランドメニューやトッピングを相次いで値上げ。1皿1,000円超えのメニューも増加しており、以前と比べて、気軽に足を運べるチェーン店ではなくなったように見えました。ところが、それによる決定的な客離れは起こっていないようなのです。
一体なぜココイチは人々の胃袋をつかんで離さないのか、今回、最新の期間限定メニュー「五香粉(ウーションフェン)香る魯肉(ルーロー)スパイスカレー」を実食しながら考えてみました。
※価格はすべて税込
※メニューや価格は2024年3月29日現在の情報です
※最新情報は公式サイトをご確認ください
目次
・「五香粉香る魯肉スパイスカレー」とは?
・「五香粉香る魯肉スパイスカレー」は八角の味がすごい
・ココイチが値上げしても客離れしないワケ
ココイチ期間限定の新作メニュー「五香粉香る魯肉スパイスカレー」とは?
2024年3月1日から販売をスタートしたココイチの期間限定メニュー「五香粉香る魯肉スパイスカレー」。1,070円と、それなりのお値段です。公式サイトでは「甘辛く煮た豚角煮がやわらかくて絶品! 八角、クミンなどを効かせたココイチの台湾風スパイスカレー!」と紹介されています。
紹介文を読む限り、老若男女幅広く愛されるオーソドックスなココイチのルーとはまったく別物のよう。以前、台湾旅行に行った際「魯肉飯」は食べたことがあり、「甘辛く煮た豚角煮」の味はなんとなくわかるのですが、正直、カレーとの組み合わせでどんな味になるのかまったく想像がつきません。
普段、ココイチではやさいカレー(甘口)しか食べない筆者は、恐る恐る店を訪れました。時間は午後2時前と、ランチタイムのピークは過ぎていたにもかかわらず、客席は8割ほど埋まっており、ウーバーイーツの配達員が次々と入店していましたよ!
この店舗はタッチパネルで注文する方式で、トップには「五香粉香る魯肉スパイスカレー」がバーン! ルーに浮かんでいるこのうどんをちぎったようなものは何なのか? と疑問を抱きながら注文します。
ライスの種類は白米かカリフラワー(+224円)、ライスの量は普通、大盛(350g、+137円)、特盛(450g、+274円)、小盛(150g、-52円)から選べ、辛さも普通、1辛(+22円)、2辛(+44円)、3辛(+66円)、4辛(+88円)、そして5辛(+110円)以上も用意されています。
今回は、ライスの種類は白米、ライス量と辛さは普通を選びました。
また「五香粉香る魯肉スパイスカレー」にはおすすめのトッピングがあるようで、「ゆでタマゴ」「ほうれん草」「バリバリチキン」が紹介されていました。それぞれ全体で1,190円、1,312円、1,396円とのことです。
ココイチ期間限定の新作メニュー「五香粉香る魯肉スパイスカレー」は八角の味がすごお
注文からほどなくして、「五香粉香る魯肉スパイスカレー」が運ばれてきました。
スパイスの香りが鼻腔をくすぐります。一般的なココイチのメニューより、カレールーがさらさらしているなという印象です。
また、豚角煮は想像より小ぶりでしたが、量は多いと感じました。
豚角煮とライスとルーを一口食べると、八角の味がブワッと口の中に広がり、超スパイシー!!
そこにカレーのうま味がじんわりしみてきてうまい! 一方、「スパイスカレーだけど辛さはそこまでだな」「辛さを普通にしたからかな」と思ったのですが、後から舌がピリピリしてきて、食べ進めれるほどに辛みが増していきましたよ。
メニュー写真で「このちぎれたうどんみたいなのは何?」と気になっていた具材は、千切りのたけのこでした。
チンジャオロースに入っているたけのこに似ていて、シャキシャキ食感が◎。
また、スライスされたしいたけも入っていて、カレーにうま味を与えている印象です。
そして、メイン具材の豚角煮は大変やわらかく、ほろっほろのトロットロ! 甘辛の味付けで、食欲をかき立てられます。また、写真で見るより小ぶりと感じたのですが、一口サイズで食べやすかったです。
ココイチの一般的なカレーしか知らない私にとって、「五香粉香る魯肉スパイスカレー」のインパクトは大。ココイチって、スパイスカレーもおいしいんだと目から鱗が落ちました。しかし一方で、クセが強すぎるわけではないのもポイント。全国に1,000店舗以上を展開する巨大チェーンだけあって、スパイスカレーでも広く愛されそうな味わいになっていると思いましたよ!
ココイチ、なぜ値上げしても客離れが起きないのか?
万人受けするココイチのカレーですが、そこに甘んじることなく、期間限定で挑戦的なスパイスカレーを発表しているところに、ココイチの強さを感じました。
ココイチが値上げしても客離れを起こしていないのは、単純に「国内のカレーチェーンでは一強状態だから」という理由もありそうですが、特別感のあるメニュー作りがリピート客を生んでいるのではないでしょうか。
なお、現在、期間限定で「手仕込ささみカツカレー」1,089円も販売中。手仕込ならではのサクサクした衣がおいしいと話題になっています。「五香粉香る魯肉スパイスカレー」も「手仕込ささみカツカレー」も、4月以降なくなり次第終了とのことなので、気になる人は急いでココイチに足を運ぶようにしてくださいね。