山崎賢人主演映画『陰陽師0』が霞みそうと不安視されるワケ、前週に公開されるドル箱作品とは?
4月19日から全国で上映を開始する山崎賢人主演映画『陰陽師0』。昨今、『キングダム』シリーズ、『ゴールデンカムイ』と人気マンガの実写化を大ヒットさせている山崎の主演作だけに、興行収入に期待がかかるものの、ある超人気作と公開時期がバッティングするため、マスコミ界隈では「大コケということにならなければいいが……」と心配の声が漏れているという。
目次
・実写版『陰陽師』のこれまで
・山崎賢人『陰陽師0』の強敵
・山崎賢人『陰陽師0』の懸念
実写版『陰陽師』のこれまで、野村萬斎主演の映画は30億超えのヒット
『陰陽師0』は、小説家・夢枕獏氏の大ベストセラー『陰陽師』(文藝春秋)シリーズを原作とする時代劇ファンタジー。平安時代に実在した“最強の呪術師”安倍晴明が、怪奇事件を解決するさまを描いた物語で、映画では彼の若かりし頃にスポットが当たるという。夢枕氏の全面協力のもと、『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズの佐藤嗣麻子氏が脚本と監督を担当する。
「夢枕氏の『陰陽師』は、2001年に野村萬斎主演で実写映画化され、興行収入は30億超えの大ヒット。空前の“陰陽師ブーム”が起こり、03年の『陰陽師II』も16億円とまずまずの結果を残しています。また、15年と20年には、晴明役をそれぞれ市川染五郎と佐々木蔵之介が務めたスペシャルドラマもテレビ朝日系で放送されており、『陰陽師』は長年人々から支持を集める鉄板コンテンツといえるでしょう」(芸能記者)
山崎賢人『陰陽師0』の強敵は『名探偵コナン』
『陰陽師』ファンにとっては待望の新作となる『陰陽師0』。その主演である山崎は、これまで多数のマンガ実写化映画で主人公を務めてきた実績がある。
「一時期は、映画の情報が解禁されると、ネット上では『また山崎賢人か』と食傷気味を訴える声も少なからずありました。ところが、19年公開の『キングダム』が興収57.3億円の大ヒット、22年の『キングダム2 遥かなる大地へ』、23年の『キングダム 運命の炎』も50億を突破し、俳優としての山崎の評価はうなぎのぼり。さらに今年1月には『ゴールデンカムイ』も公開され、3月12日までに27億円超えとあって、山崎は今ノリにノッているといえるでしょう」(同)
そんな山崎が主演する人気コンテンツの陰陽師ものとあって、手堅くヒットを飛ばしそうに思えるが、「強敵の存在により、『陰陽師0』が霞んでしまうかも」(同)という。
「4月12日公開のアニメーション映画『名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)』です。言わずもがな、近年の『コナン』映画はドル箱コンテンツ。昨年公開の『黒鉄の魚影(サブマリン)』はシリーズ初の興収100億超えを達成し、最終的に138.8億円まで記録を伸ばして、日本で公開された映画の歴代興収ランキングで第12位に。その勢いのまま、原作屈指の人気キャラ・怪盗キッドをフィーチャーした『100万ドルの五稜星』も大記録を樹立するのは間違いないとみられています」(同)
山崎賢人、『キングダム』に『ゴールデンカムイ』大作続きで観客に“飽き”も……
となると、『100万ドルの五稜星』公開翌週からロードショーされる『陰陽師0』は、確かにその存在感を十分に発揮できない可能性は否めない。
「しかも、山崎は昨年の『キングダム 運命の炎』から今年の『ゴールデンカムイ』と大作での主演が続いており、観客側に“飽き”が生じているのではという懸念もある。売れっ子ゆえにしょうがないことなのですが、大コケなんてことにならないか心配してしまいます」(同)
山崎には『陰陽師0』も大ヒットに導き、トップ俳優としての地位をさらに固めてもらいたいものだが、果たして――。