大谷翔平が「妻」公開でマスコミ困った? 女性週刊誌の「なんだそれ」な記事3つ
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
いやはや、さすがである。先月末、電撃的に結婚を発表したドジャース・大谷翔平。そして間髪をおかずに新妻をお披露目だ。見事としかいいようのない一連の流れ。マスコミも連日この話題を取り上げているが、もちろん女性週刊誌も! ということで、ランキングです。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・大谷翔平、マスコミ狂乱を横目に妻を披露
・女性週刊誌、大谷ネタの苦肉の策
・いまだ女性週刊誌をにぎわせる“羽生結弦の結婚・離婚”
・次に結婚する旧ジャニーズを「週刊女性」が予想
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第690回(3/14〜3/19発売号より)
1位「大谷翔平の周囲で巻き起こる3大ムーブメント」(「週刊女性」4月2日号)
同「大谷翔平『私が翔平さんを守る!』服招き福妻の覚悟」(「女性自身」4月2日号)
2位「羽生結弦 元妻のディナーショーまさかのガチンコ激突」(「女性セブン」3月28日号)
3位「次に結婚する旧ジャニは誰だ!」(「週刊女性」4月2日号)
大谷翔平、マスコミ狂乱を横目に妻を披露
先月末の結婚発表以降、女性週刊誌も大きく取り上げ続けている大谷翔平の結婚。先週までは明かされていなかった“新妻は誰? どんな人?”との話題がメインだったが、そんなマスコミの狂乱を横目に、大谷はやはりすごかった。
3月15日、大谷自身のインスタで妻が写った集合写真を公開、またドジャースも大谷の妻が元バスケ選手の田中真美子さんだと認めたのだ。その後韓国入りした大谷夫妻だったが、早々に姿を現した空港でも、“ほぼツーショット”の微笑ましい姿をマスコミの前で披露した。ここまでオープンにしてくれれば、マスコミも世間も大満足だ。隠せば詮索されるが、オープンすれば詮索する余地もない。当然だろう。
もちろん今回のお披露目は、ある意味当然だともいえる。女性週刊誌でも指摘されていたが、欧米ではパートナーは性別や立場などを問わず対等な個人であり、相手を隠すという発想がないのだから。
ネタがなくても記事にする女性週刊誌の苦肉の策
しかし、ここまでオープンになると、逆にマスコミは困ってしまうものらしい。だって、いろんなことが公になってしまえば、新たなネタを探すことが困難になるからね。切り口がなくなってしまう。そして、かなり意味不明な切り口の“大谷特集”を組んだのが「週刊女性」だ。
記事は3つのワイドトピックスで構成されているのだが、その1つめが“大谷結婚とパパ活を目的として渡米する日本人女性との関連性”だ。記事によると近年パパ活、つまり売春のため渡米する人参女性が増加している。そのため米国入国時には厳しい審査があり、入国を拒否されるケースもある。そんな状況下、妙齢の大谷妻の真美子さんも入国の際に疑われる可能性がある。しかし大谷と結婚してアメリカに住めば手続きはスムーズに。よって結婚の決断はよかった! だって。なんだそれ。
2つめは大谷の活躍に従い、メジャーリーグのバックネット下に日系企業の広告が多くなっているが、その広告効果を検証する記事だ。いくつかの日系企業はドジャースと高額な広告契約を結んでいるが、その宣伝効果は高いらしい。
そして3つめは大谷がインタビューで絶賛した地元岩手のヨーグルトが、売れ行き7倍になったというもの。ここまでくると、結婚や野球とはまったく関係ない。よっぽどネタがなかったんだろう。
「女性自身」も同様に、苦労の痕跡が色濃く見える。まず今回の妻お披露目は “夫婦での話し合いの結果”だと高らかに記しているが、そんなこと言われなくても当然のこと。わざわざ紹介する必要のある逸話なのか? と思ってしまう。
そして「自身」が目をつけたのがスピリチュアルだ。なんでも真美子さんは信心深く、神社での御朱印集めが趣味で、同様に大谷もゲン担ぎの逸話が多い。そして話題は昨年、大谷がインスタに投稿した写真に写っていた松ぼっくりに。「自身」によると、松ぼっくりは開運と邪気を退ける力を持つもので、これは真美子さんが選んだアイテムではないかと“推察”するのだ。そして真美子さんは大谷にとって“福を招く妻”だと結論付ける。おいおい、松ぼっくりを置いたのは真美子さんだとは限らないのに、勝手に推測し、勝手に決めつけてしまった。
大きな話題の大谷結婚。ネタがなくても是が非でも記事にせねば! そんな苦肉の策の「週女」「自身」の特集だった。
追記「女性セブン」は新妻お披露目以前のものなので、今回は割愛させていただいた。
いまだ女性週刊誌をにぎわせる“羽生結弦の結婚・離婚”
いずれにせよ、マスコミも女性週刊誌も世間もおめでたムード一色の大谷結婚だが、一方で、それとはまったく対照的な“羽生結弦の結婚・離婚”の話題も、いまだ女性週刊誌をにぎわせている。羽生が隠し続けようとしたプロバイオリニストの元妻・末延麻裕子さんが、本格的に活動を再開し始めたからだ。
「女性セブン」によると、末延さんは2月には2週連続で講演会のゲストとして演奏、また歌手の相川七瀬のライブツアーにも参加するなど活動を活発化、さらに4月7日には約1年半ぶりとなるディナーショーを地元下関で開催することも決定したという。しかし、離婚をきっかけに羽生に対する舌鋒鋭い急先鋒の「セブン」のこと。記事は単に元妻の活動再開を紹介するものではなかった。
記事によれば、末延さんが開催するディナーショーは羽生のアイスショーの開催日と同日で“まるかぶり”する。元夫・羽生と真っ向勝負、ガチンコ対決の構図だというわけだ。さらに末延さんディナーショーの告知がHPから消えてしまった。スワッ! なんらかの圧力でディナーショー中止か!? と思いきや、ディナーショーは予定通り開催され、チケットも完売しそうな売れ行きだという。そして末延さんは、いまや羽生への配慮は一切ないのでは、と指摘する「セブン」。
プロバイオリニストを“一般人”として隠した代償は大きかった。
次に結婚する旧ジャニーズを「週刊女性」が予想
やはり相当な抑圧だったのだろう。ジャニー喜多川&メリー喜多川両氏の死と明らかになった性加害、そして事務所の消滅と旧ジャニーズ事務所を襲った激震で続発したのが、タレントたちの熱愛発覚と結婚だ。もちろん抑圧されていたのは、タレントたちだけではない。タレントたちの熱愛やスキャンダルを忖度スルーしたマスコミも、その抑圧を徐々に解放しつある。
そんな中、「週刊女性」が次に結婚する旧ジャニを推測している。TOKIO・松岡昌宏と嵐の松本潤。この予測が当たるかどうか、特に松潤――お相手は本当に井上真央なのかという疑問も含めて――注目したい。