STARTO、ドーム公演開催で「ファン後回し」「置いてけぼり」と不満続出

　3月2日、STARTO ENTERTAINMENT（旧ジャニーズ事務所）のアーティストが出演するイベント『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』の開催が明らかになった。旧ジャニーズにとっては“再スタート”を示すイベントにもなっているようだが、ファンからは「不誠実すぎる」「モヤモヤする」とネガティブな声も上がっている。

目次

・STARTO、ドーム公演開催へ
・メディアの報道先行でファンから不満噴出
・タレントとの契約形態について説明求める声も

STARTO、ドーム公演『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』開催へ

　創業者・ジャニー喜多川氏（2019年に死去）の性加害問題を受け、解体的出直しを図ることとなった旧ジャニーズ事務所。昨年10月2日に記者会見を開き、同社は被害者の補償・救済に対応する会社になると宣言した上で、新たにエージェント会社を設立すると発表した。

　そして、同12月8日に新会社「STARTO ENTERTAINMENT」の代表取締役CEO（最高経営責任者）にコンサルティング会社「スピーディ」の福田淳社長が就任。井ノ原快彦が取締役COO（最高執行責任者）に就いた。

　そんな同社は、今年3月2日に公式サイトを更新。今年4月1日から正式に始動すると報告し、それに合わせて、4月10日に東京・東京ドーム、5月29、30日には大阪・京セラドーム大阪でイベント『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』を開催すると告知した。主にデビュー組のグループが登場するといい、東京と大阪公演で出演者が一部異なっている。

「チケット代は1万5,000円（全席指定・税込）で、ファンクラブ（以下、FC）会員を対象に東京公演から申込受付がスタートしました（3月2日午前11時～5日午後12時まで）。開催発表時点で、木村拓哉をはじめとするソロ活動中のタレントや、デビュー前のジュニアらの出演は判明していません。ただ、チケット申込みの際の『受付対象FC』には木村やジュニア情報局（ジュニアのFC組織）なども含まれており、同イベントの公式サイトでは3月4日時点で『…and more!!』（原文ママ、以下同）とも記載されているため、今後出演者が追加される可能性は高いでしょう」（ジャニーズに詳しい記者）

STARTOがドーム公演開催も、メディアの報道先行で「ファン後回し」と不満噴出

　昨年は、毎年恒例だった東京ドームでの年越しコンサート『ジャニーズカウントダウンライブ』が開催見送りとなっただけに、STARTO勢の集結を楽しみにしているファンも多い。

　一方で、「そもそも週刊誌に情報が流れている時点で信用ない。各メディアに発表するよりも、先にFC会員にメールを送ってよ」「まずはファンに向けて発表してほしかった」などの不満も続出。

　というのも、2月20日発売の「女性自身」（光文社）や21日配信の同誌ウェブサイトの記事は、STARTOサイドが「盛大なイベントを開催する」と報道。記事内で芸能関係者が「4月に、恩返しと新会社の門出を祝う意味を込めたライブを計画しています。会場は東京ドーム」とコメントし、演出は嵐・松本潤が担当するとも伝えていた。さらに、26日発売の「女性セブン」（小学館）は、4月10日に東京ドーム、5月29日・30日に京セラドーム大阪でSTARTOが“お披露目イベント”を行うと報じていたのだ。

　3月2日の発表当日も、スポーツ紙やウェブメディアが先行して開催情報を掲載。その後、案内メールがFC会員の元に届いたため、「ファンが後回し」になっていると感じた人も少なくなかったのだろう。

STARTO、タレントとの契約形態発表されずファン「置いてけぼり」……イベント前の“説明”を求める声も

　また、タレントとSTARTOの契約形態に関する疑問の声も続出している。昨年10月2日の会見で、SMILE-UP.代表取締役社長に就任した東山紀之は、今後設立する新会社（現STARTO ENTERTAINMENT）に関して、「希望するタレント個人や、グループが設立する会社と個別に契約を結ぶエージェント会社といたします」と説明。

　加えて、「若手タレントなどはエージェント契約形式ではなく、新会社に所属することもできるということになります」「ジャニーズ事務所に所属するタレントたちのうち、“新会社と一緒にやりたい”という意思確認ができているメンバーからは、それぞれがファンクラブを通じてお知らせしていきます」と、アナウンスした。

「3月4日時点で、大半のタレントの契約状況は公表されていません。なお、KAT-TUN・中丸雄一は1月20日に自身のYouTubeチャンネル『中丸銀河ちゃんねる』で行った生配信の終盤で、契約問題に言及。『まず前提として、この契約については本来言わなくてもいい範囲だと思うんですけど』と前置きした上で、『僕は極力早く発表しちゃいたいなと思っちゃったんですよね』と明かしつつ、『エージェント契約とマネジメント契約のミックスでさせてもらいましたね』と、ファンに伝えていいます」（同）

　こうした状況とあって、今回のイベントに対してネット上のファンは「契約形態発表する前に先にライブ発表をするの？」「タレントがどんな契約になったのか、私たちにきちんと知らせてもいいのでは？」「ファンを置いてけぼりにしないで」と不信感を募らせ、「応援するタレントの今後の体制もよくわからないまま、『金だけ出せ』と言われてるんだから怒っていいでしょ」「イベント前に説明してほしい」と嘆く人も。

　開催発表の段階ですでに波乱含みの『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』。一体どんなイベントになるのか、一部報道の通り松本は関与するのか……？　続報に注目が集まる。