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「プレミアム」の正体とは……?

すたみな太郎は安かろう悪かろう? グルメライターがプレミアム店で実食、焼肉と寿司に“驚きの事実”

2024/03/04 19:00
阿左美賢治(ライター)
「すたみな太郎 PREMIUM BUFFET」の看板(C)サイゾーウーマン

 数ある食べ放題サービスを展開するチェーンの中でも、焼肉や寿司をはじめとして、さまざまなメニューを安価に楽しめるという圧倒的なコスパから人気を集めている「すたみな太郎」。そんな「すたみな太郎」が近頃新たなブランドを展開しているといううわさを聞きつけ、同チェーンを愛してやまない巨漢グルメライターが突撃! その新ブランドの魅力とはいかなるものなのでしょうか?

※価格はすべて税込。
※メニューや価格などは3月初旬の情報です。
※メニューや価格、システムなどは店舗によって異なる場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。

目次

すたみな太郎PREMIUM BUFFETとは?
料金・制限時間の比較
店内の雰囲気
肉・寿司・総菜のクオリティ
すたみな太郎、PREMIUM BUFFETの狙いは?

すたみな太郎PREMIUM BUFFETとは? 「安かろう悪かろう」のイメージも

店の前には、リニューアルオープンしたことを宣伝するのぼりがありました(C)サイゾーウーマン

 今回、筆者が訪れたのは、群馬県高崎市で2月9日にリニューアルオープンを果たした「すたみな太郎 PREMIUM BUFFET 高崎インター店」(以降、PREMIUM BUFFET)。この「PREMIUM BUFFET」というのは、2022年8月に初出店した千葉北店を皮切りに、現在までに埼玉県に2店舗、千葉県に1店舗を展開している「すたみな太郎」の新ブランドで、今回の高崎インター店が4店舗目となります。

 もともと同チェーンでは郊外のロードサイドを中心に展開する「すたみな太郎」と、都市部のいわゆる“駅近”の物件に展開する「すたみな太郎 NEXT」(以降、NEXT)という2つのブランドを展開しており、後者のほうが若干値段も高いかわりに、メニューが少し豪華になるという違いがありました。

 とはいえ、この2つのブランドに共通していえることは、リーズナブルな値段でさまざまなメニューを楽しめる一方で、クオリティに関しては良くも悪くも値段相応(筆者としては、そこもまた好きなポイントなのですが)……もっというと「安かろう悪かろう」というイメージも根強い点。

 月に最低2~3回は同チェーンに通う筆者ですが、第3のブランドである「PREMIUM BUFFET」について、「以前から展開していた2つのブランドとどういう違いがあるんだろう、もしかして店名の通りお値段も料理の質もプレミアムな感じになっているのかな……」という疑問を抱きながら取材に臨むこととなりました。

すたみな太郎PREMIUM BUFFET、通常店とNEXTとの料金・制限時間の違いは?

店舗の入り口にある料金表(C)サイゾーウーマン

 まず確かめたのは、食べ放題の料金です。店舗入り口にあった料金表を見ると、平日の開店から午後4時半までにあたるランチタイムは、90分2,178円、120分2,508円(ともに大人料金、以下同)。平日の午後4時半から閉店までのディナータイムと土日祝の値段が90分3,278円、120分3,498円となっていました。これは、NEXTと同水準の価格です。また、同チェーンで展開されているカニも食べ放題になる期間限定コースはこの店でも実施しているようで、こちらは90分4,928円、120分5,148円。

 通常のすたみな太郎もかつては同じように90分と120分のコースが各時間帯で選べるようになっていましたが、22年8月の価格改定以降、ランチは100分、ディナーと土日祝は120分に固定。そちらはランチが100分1,958円、ディナーが120分3,278円で、それと比較すると料金や制限時間の点で割高となっています。

 一方で、PREMIUM BUFFETはNEXTと同じく、通常のすたみな太郎では土日祝のランチタイムを除いて別売り308円となっているソフトドリンクバーがコース料金に含まれているのが特徴。

 とはいえ、無料で登録できるすたみな太郎のスマートフォン向けアプリでは、何回でも使用可能なドリンクバーを無料にするクーポンを表示する機能があるため、実質的にコース料金のほうが高いのは事実でしょう。なお、アプリにはNEXTやPREMIUM BUFFET向けのクーポンもあり、こちらは料金の5%オフか、アルコール1杯無料が選べる形となっています。

なお、アルコールの飲み放題は、通常のコースで90分1,298円、120分1,518円。「プレミアムモルツ」込みのコースはそれぞれ1,628円、1,958円でした(C)サイゾーウーマン
こちらが料金5%オフかアルコール1杯無料になる、すたみな太郎アプリのクーポン。食べに行く前にぜひ登録しておきましょう!(C)サイゾーウーマン

すたみな太郎PREMIUM BUFFETは店内がオシャレ! 「入る店間違えた?」とドギマギ

 今回、平日のランチタイムに店舗を訪れ、90分コースを選んだ筆者でしたが、入店後に席へと案内されて驚いたのは、店内の雰囲気です。すたみな太郎というと、内装がファミレスチックでちょっとチープ(いい意味で!)なイメージがありますが、こちらの店内は木目調の仕切りで区切られた解放感があるゆったりしたスペースが広がり、ちょっとオシャレなカフェのよう。「あれ、入る店間違えた……?」と、少しドギマギしてしまいました。

 オーダー式ではなく、自分で食べ物を取りに行くバイキングスタイルについては通常の店舗と同じとなっており、突然オシャレ空間に迷い込んだ筆者としては一安心。しかし、食品が並べられたスペースには「Sweets」や「Yakiniku」「Sushi」など品目がエレガントなフォントの英語で書かれており、こちらもかなり“イケてる”感じです。

 さらには、食品の取り皿も通常の店舗の白いプラスチックの皿ではなく、木目調の温かみを感じるものに。店内の雰囲気全体から、まさに“プレミアム感”がビンビンと伝えってきました。

店内の風景。ここだけ切り取ると、すたみな太郎だとは思えないほどのオシャレさ!(C)サイゾーウーマン
食べ物が置いてあるコーナーにも、普通の店舗とは違うゴージャスさが!(C)サイゾーウーマン
肉などの取り皿も、木目調のものが使われておりラグジュアリー!
店内の壁面には、牛肉の各部位の名前について解説するイラストがありました。ちょっと高めの店にありますよね、こういうの(C)サイゾーウーマン

すたみな太郎PREMIUM BUFFET、肉・寿司・総菜のクオリティは?

 そんな店内の雰囲気に否が応でも高まった期待感の中、食事を始めることに。メインといえる焼肉とお寿司から試してみることにしました。

 まず焼肉ですが、こちらは結論から述べると、通常のすたみな太郎とほぼ変わらないといえるのではないでしょうか。今回は「牛カルビ」「牛赤身肉」「牛サガリ」「牛旨辛焼き」の4品を試したところ、驚くべきことに、筆者が食べ慣れている味わいだったんです。

 寿司についても同様。通常の店舗ではディナータイム限定となっているまぐろがあるのは「豪華かな?」と思えるポイントでしたが、こちらも全種類試したところおなじみのクオリティ。カレーや惣菜なども、あまり違いを感じることはありませんでした。

 ただ、普通の店舗が惣菜を大皿に盛っているのに比べ、ふたつきの鍋に入っており、乾燥防止や保温の面から見ると好印象。また、最も大きな違いとなるのが“たれバー”の存在で、通常の店舗では焼肉コーナーの下段に置かれている焼肉のたれ各種やニンニク、大根おろしなどのトッピングが、バー形式のコーナーとなっています。

 とはいえ、これはある意味で“演出”の範囲のものであろうと考えられるため、筆者としては「ゆったりとしたおしゃれな店内で、いつものすたみな太郎を楽しめる店舗なんだな」という印象を抱きながら、食事を切り上げることとなりました。

焼肉コーナー。最初はかなりプレミアムな味を期待していましたが……(C)サイゾーウーマン
いつもの安心できる「すたみな太郎」の味でした(C)サイゾーウーマン
寿司コーナー。通常の店舗ではディナーの時間にしか提供されないまぐろがあるのがちょっと豪華なものの……(C)サイゾーウーマン
こちらも思わず親近感を抱いてしまうおなじみの味わい(C)サイゾーウーマン
サラダコーナーには9品目の野菜と3種類のドレッシング、マヨネーズが設置されています(C)サイゾーウーマン
今回はオニオンスライスを和風ドレッシング、ブロッコリーとコーンをごまドレッシング、オクラをマヨネーズで食べてみました。鮮度バッチリで美味!(C)サイゾーウーマン
惣菜コーナーでは、大皿に盛られるすたみな太郎と異なり、ふた付きの鍋に入っている点に好感が持てました(C)サイゾーウーマン
恐らく通常店舗との最も大きな違いである“たれバー”。おろしリンゴだれが個人的には好みでした(C)サイゾーウーマン
デザートコーナーからは「ブラウニー」「いちごケーキ」「ロールケーキ」「プチシュー」をチョイス。こちらも通常の店舗と変わらない味でしたが、木目調の皿で雰囲気が出る分おいしく感じます(C)サイゾーウーマン

すたみな太郎ファンのグルメライターによる PREMIUM BUFFETの評価は?

 内装や店の雰囲気は完全に別モノ感が強いものの、料理のクオリティについては、良くいえば「すたみな太郎」ファンなら安心できる、悪くいえば味にプレミアム感がまったくないという結果となったPREMIUM BUFFET。

 とはいえ、周りの席を見ると、通常の店舗のメインターゲット層であろう家族連れや、学生と思われる人々に加え、通常の店舗ではあまり見かけない女性だけのグループもそれなりに見られていたのも事実です。

 ゆったりしたオシャレな空間を演出することで、こうした層も取り込みたいという狙いがあるかな、とも思いました。コスパ重視の筆者としては、現時点ならば通い慣れた通常の店舗でいいかも……というのが正直な感想ではありますが、今後、PREMIUM BUFFETがそのプレミアム感をどのように演出していくのか、注目していきます!

阿左美賢治(ライター)

食品スーパー「ヤオコー」を愛する埼玉在住グルメライター。中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢でもある。コンビニやチェーン店のグルメにも詳しい。趣味はスイーツ作り。

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最終更新:2024/03/04 19:00
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