ヘンリー王子、Huluサプライズ配信に登場で批判まみれ! 「ウィリアム皇太子は嫉妬している」発言も
オンライン動画配信サービス大手「Hulu」が、ヘンリー王子のドキュメンタリーを予告ナシにサプライズ配信。映像には王室作家が登場し、「ウィリアム皇太子はヘンリー王子の能力に嫉妬している」と語るシーンもあり、物議を醸している。
目次
・番組名は『Prince Harry’s Mission』
・王室作家「ウィリアム皇太子は嫉妬していると思う」
・「ウィリアム皇太子と和解できるのか!?」ゴシップ的番組内容
・王子夫妻、Neflixに訴えられる?
ヘンリー王子の番組名は『Prince Harry’s Mission』
今回、Huluで配信されたヘンリー王子のドキュメンタリーのタイトルは、『Prince Harry’s Mission: Life, Family and Invictus Games』。先日、米ABC局の『グッド・モーニング・アメリカ』で放送された、ヘンリー王子の密着取材&独占インタビューを軸とした20分ほどの短めのドキュメンタリーだ。
この密着取材は、『インヴィクタス・ゲーム』のカウントダウンイベントに参加するために、メーガン夫人と一緒にカナダを訪問したときに行われたもの。Huluの配信は「ヘンリー王子が王室の主要メンバーだった2014年に創設して以来、インヴィクタス・ゲームは王子にとっての居場所であり、それは王室を離脱してからも変わらない」という話からスタートした。
映像はインヴィクタス・ゲームの歴史を振り返る流れで、チャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子も出席したオープニングセレモニーの映像、エリザベス女王も登場する16年のプロモーションビデオなど、王族の映像満載でその軌跡を紹介。「17年の大会には当時婚約者だったメーガン夫人が初参加した」と、夫人の存在もアピールした。
王室作家「ウィリアム皇太子はヘンリー王子に嫉妬していると思う」
コメンテーターとして登場した王室作家のロバート・ジョブソンは、「インヴィクタス・ゲームを世界的認知度の高い国際スポーツイベントへと成長させ」「多額の寄付金を集め、大会の規模を維持し続けている」ヘンリー王子の能力を絶賛。ほほ笑みながら「ウィリアム皇太子は嫉妬していると思う」と発言した。
ウィリアム皇太子一家の写真や、国王とルイ王子のツーショットが流れる中、ロバートは、ヘンリー王子夫妻の子どもたちは「離れて住んでいるので、残念ながら国王と交流する機会がないのです」ともコメント。
その上で、ナレーターは、「その状況が変わるかもしれない電話を、王子は受け取ったのです!」と、先日『グッド・モーニング・アメリカ』で放送された独占インタビューを紹介。国王ががんと診断されたことを「(直接)会話して知った」という王子の発言につなげた。
続けて、ダイアナ元妃との写真を交えながら、昨年1月に王子が自伝本プロモーションのために受けた同局独占インタビューの映像を流し、王子には「コモンウェルス(英連邦)を支えるためなら喜んで助けになりたい」との意思があると強調した。
「ウィリアム皇太子と和解できるのか!?」とゴシップ的目線
一方で、現実の英王室と王子の関係はといえば、2月初旬にヘンリー王子が国王を弾丸見舞いした時、ウィリアム皇太子は王子と面会するつもりはないと公表。兄弟の間にできた溝が深いことを改めて世間に知らしめた。
そのことについて、 『Prince Harry’s Mission』では「家族の病気がきっかけで再び交流し結束が固くなるのは、よくあること」「だから、(王子と皇太子の仲も)変わるかもしれない」と、ポジティブな流れに持っていった。
そして、最後にスキー場でインヴィクタス・ゲーム参加者と触れ合う、ヘンリー王子とメーガン夫人の姿を少しだけ紹介。「ヘンリー王子は公務に戻れるのか、ウィリアム皇太子と和解できるのか!?」と、ゴシップ的に内容をまとめていた。
ネット上では、今回のドキュメンタリーを「不快」だと感じる人が多いようで、「カナダに行ったのも、インヴィクタス・ゲームを盛り上げるためだなんて嘘。この撮影のために行ったんでしょ」「この番組に、プライベートジェットのお金、滞在費用、何もかも出してもらったんだね」「インヴィクタス・ゲームをお金稼ぎに利用するようになったとは」と、批判やあきれる声が噴出している。
また、「王子が王室と和解して公務に戻ることを期待する内容で、ムカムカする」「王室はいま大変な時期なのに、よくこんな報道できるよね」といったHuluへの怒りの声も。
ヘンリー王子夫妻、Neflixに訴えられる?
なお、この番組内容はABCの公式ウェブサイトでも視聴可能で、内容は先日の『グッド・モーニング・アメリカ』独占インタビューと重複している。わざわざHuluで配信した意図は不明だが、英紙「デイリー・メール」など複数の主要メディアは、Netflixはこの番組を知らなかったようだと報道。
王子夫妻は、Netflixと破格の契約金1億ドル(約150億円)で5年間のコンテンツ契約を結んだと伝えられたため、ネット上では契約違反で訴えられるのではないかと騒がれている。
一方、英紙「ミラー」は、「Netflix側に知らされていないはずはない」というPR専門家の見解を紹介。その上でHuluで配信してもよいと許可した理由は、「王子に対して興味を失っている」もしくは、「進行中のビッグプロジェクトを盛り上げるために利用できると考えたから」のどちらかだろうと伝えた。
来年で切れるこの5年契約について、今年1月末にNetflixサイドはプロモーションイベントで「ヘンリー王子夫妻と、いくつかの作品を制作する準備段階にある」と明かした。しかし、よほど面白い作品でなければ契約更新はないだろうと推測する声が多く、今回Huluとつながりを持てたことは、王子夫妻にとってプラスになるものとみられている。
なお、今回のドキュメンタリーでヘンリー王子はインヴィクタス・ゲームを猛アピールしていたが、このままだと「自分たちは利用されているのでは」と同ゲーム関係者からも嫌われてしまいそうだと心配する声が上がっている。