【花粉症】鼻水くしゃみに悩むなら、この2つ! 薬剤師がおすすめ、眠くならない薬とは?
東京都では、2月9日からスギ花粉の飛散が始まりました。気温の上昇により、今後花粉の飛散量が一気に増えるとされ、体調に不安が募る方も多いのでは?
花粉が本格的に飛散するこの時期になると、鼻水やくしゃみ、咳などに悩まされる人も多いのではないでしょうか。仕事や日常生活にも不都合を生じさせるこれらの症状、どうにかしたいですよね。
そこで今回は、あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師の清水みゆき先生に、花粉症の鼻水やくしゃみ、咳の原因と、改善方法について教えてもらいました。
※2021年3月23日公開記事を再編集しています。
目次
・鼻声のせいで客から怒られた
・花粉症の鼻水やくしゃみ、咳のメカニズムを解説
・花粉症には漢方医学がおすすめ
・花粉症の鼻水やくしゃみ、咳で悩む方におすすめの漢方薬
鼻声のせいで客から怒られ、同僚も陰口を叩く“悲しい日々”
今回ご紹介するのは、花粉症の鼻水やくしゃみ、咳に悩む凛花さん(仮名)32歳のエピソードです。
顧客からの会社への問い合わせに対応するカスタマーセンターで働く凛花さんは、ひどい花粉症で悩んでいました。特に鼻水がひどく、毎年、花粉症シーズンになると、常にティッシュが手放せない状態なのだとか。何度鼻水をかんでも、滝のように流れて止まらない上に、くしゃみまで連発……そんな毎日を過ごしていたそうです。
「ニュースで花粉情報が出始める頃から、もう鼻がムズムズしだして鼻水が止まらなくなるんです。常に鼻水をかんだり、すすったりという状態なので、鼻の下もヒリヒリするし、息がしにくくて、まるで溺れているかのよう。さらに、悪化すると頻繁にくしゃみが出たり、咳き込むようになったりして、何も手がつかなくなることもあります。
止まらない鼻水やくしゃみ、咳をしていると、『また始まった、いつも大げさだよね』『くしゃみの音が仕事の邪魔になるから、どうにかしてほしい』と同僚たちから陰口を言われることも。肩身の狭い思いをしていますが、こっちは本当に、呼吸困難になるかと思うくらいつらくて大変なのに……と、悲しい気持ちです。先日なんて、鼻づまりのせいで滑舌が悪かったからか、お客様から『何を言っているのかわからない、ほかの人に変わって!』と怒られ、上司にも叱責されてしまいました。
さらに、最近はちょっとした買い物などで外出する際、少しでも咳やくしゃみをすると、『新型コロナウイルスに感染してるんじゃないの?』『近づかないで!』と言わんばかりの、“疑いの視線”を向けられることも多く、精神的に参っています」
もちろん、凛花さんもこうした症状をただ我慢しているだけではなく、薬を飲んで対処しているそうですが……。
「花粉症の薬を飲むと、どうしても眠たくなってしまいます。『眠くなりにくい』という薬でも、ぼーっとする感じがして……。それでも、鼻水が止まるならと思い服用していますが、自分の体質に合っていないのか、完全には効果が現れず、本当に困っています。このままだと、職場で孤立してしまうだけでなく、職まで失ってしまいそう。どうにかして、このつらい花粉症の鼻水やくしゃみ、咳を改善できないでしょうか?」
毎年やってくる花粉症シーズン、できることなら毎日の生活や仕事に支障が出ないようにしたいですよね。そこで今回は、花粉症の鼻水やくしゃみ、咳の原因や改善方法についてご紹介していきます。
花粉症の鼻水やくしゃみ、咳のメカニズムを解説
花粉症は、花粉が原因となって起こるアレルギー性の病気で、季節性アレルギー性鼻炎の代表格。鼻の粘膜に花粉が付着することでアレルギー反応が起き、くしゃみ中枢や分泌腺が刺激されて、鼻水やくしゃみといった症状が生じます。
また、鼻水がのどに流れ込むことを「後鼻漏(こうびろう)」といいます。後鼻漏になると、鼻水がのどを刺激したり、鼻水を外に出そうとするために、咳が誘発されやすくなるんです。
花粉症の鼻水やくしゃみ、咳を改善するには、漢方医学がおすすめ
花粉症による鼻水やくしゃみ、咳で悩む凛花さんは、「眠たくならずに花粉症を改善する方法はないのかな?」と、時間があればインターネットで対処法を探すようになったそう。そして、ある漢方薬局のサイトにて、「漢方薬は眠気が出ずに、花粉症による鼻水やくしゃみの症状を改善する」と知ったといいます。
「つらい症状が少しでもやわらぐなら、試してみよう」と思った凛花さんは、インターネットで注文できる「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」という漢方薬を購入。漢方薬を飲んでほどなく、鼻水やくしゃみの症状が驚くほど軽くなったそうです。そのまま飲み続けていると、花粉症シーズン真っ只中の現在は、鼻水がまだ少し出るものの、くしゃみや咳の回数は激減。精神的に、とても楽になったとのことでした。
「花粉症シーズンが終わるのを、じっと耐え続けるしかないと覚悟していたのですが、漢方薬でこんなに症状が軽くなるなんて驚きました。仕事中に飲んでも眠くならないのも、うれしいですね。今では仕事もしっかりこなせてますし、職場の人間関係も良好。本当に助かりました!」
自身の体験を、明るい笑顔でお話してくださった凛花さん。花粉症のつらい鼻水やくしゃみ、咳が漢方薬の服用によって軽減されたというエピソードでした。
漢方薬で花粉症の鼻水やくしゃみ、咳を改善できるの?
「花粉症シーズンになると、鼻水やくしゃみが止まらない」「花粉症体質って、これから一生変えられないのかな?」
凛花さんのような悩みを持つ方には、漢方薬もおすすめ。実際に、花粉症のアレルギー症状である鼻水やくしゃみ、咳に効果のある漢方薬は、いくつもあるんです。
漢方医学は体のバランスを整えて、自然治癒力を高めることで、体の内側から健康にするための学問。漢方薬はさまざまな症状に効果が認められている医薬品ですが、自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。
今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指す漢方薬は、冷えや疲れ、アレルギー体質や肥満などの、慢性的な症状や体質に悩む方にも最適。バランスの良い食事や、適度な運動を毎日続けるのは難しい……という場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるはず。漢方医学を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
花粉症の鼻水やくしゃみ、咳で悩む方におすすめの漢方薬
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):透明で水のような鼻水が多い方。
体を温め、余分な水を体から排出。鼻水やくしゃみ、咳を改善する漢方薬です。
・苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう):体に冷えがあり、透明で水のような鼻水が多い方、あるいは「小青竜湯」の服用で胃もたれや動悸が出る方。
余分な水分を排出し、咳や痰、鼻水やくしゃみの症状を改善する漢方薬。胃腸が弱く、「小青竜湯」が使用できない時にも使われます。
漢方薬は、体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。しかし、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。
そんな時は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。
花粉症の鼻水やくしゃみ、咳を改善して元気な毎日を!
花粉症の鼻水やくしゃみ、咳が続くとつらいですよね。「アレルギー体質だから、花粉症の症状が出るのはしょうがない」と諦めてしまわずに、早めの対処をおすすめします。
花粉症の鼻水やくしゃみ、咳の症状を根本から見直したいのであれば、専門家に相談して、ご自分に合った漢方薬を生活に取り入れてみることもおすすめ。眠くなる心配もない漢方薬で、花粉症シーズンでも元気に過ごしていきましょう!