ヘンリー王子、チャールズ国王との面会は12分間？　ウィリアム皇太子にも会えず批判と失笑まみれ

　現地時間2月5日、チャールズ国王が前立腺肥大症の治療中、がんが発見されたとバッキンガム宮殿が発表。同日午後、イギリスに緊急帰国したヘンリー王子だが、一時帰国を即断したのは「国王が末期がんで余命わずかだからではないか」という不穏な臆測が流れた。しかし、2人が面会した時間は30分程度だったことから、「がんとはいえ予後は良いのだろう」などと安堵する声がネット上で上がっている。

　英国での王子は、クラレンス・ハウスにもウィンザー城にも泊まれなかったのか、国王との面談後、ロンドンのホテルに移動。「ヘンリー王子はウィリアム皇太子と会ってもよいと思っている」という、王子側がリークしたとしか思えないような情報が流れたが、自宅療養する妻に3人の子どもたちを抱え、複数の公務もこなしている多忙な皇太子に、そんな時間があるはずもない。その結果、「無職の弟と違って、皇太子は公務だってあるのに」と失笑するコメントが上がることに。

　6日昼、ヘンリー王子はロンドンのヒースロー空港からから、ロンドン 警視庁の警官に警護された車に乗り、イギリスメディアのカメラに追われながら、チャールズ国王がカミラ王妃と過ごしているクラレンス・ハウスに直行した。
　 ヘンリー王子は午後2時45分に到着したが、約50分後の3時35分に国王夫妻はヘリコプターでバッキンガム宮殿に移動。王子は同行せずクラレンス・ハウスを後にし、これにて面談は終了したと伝えられた。

チャールズ国王は、ヘンリー王子と和解の方向？

　国王と王子の関係をめぐっては、和解の方向にあるとこれまで何度も報道されてきた。戴冠式に王子が出席したのも、「国王がぜひ立ち会ってほしいと希望したため、王子は乗り気 ではなかったもの
出席した」とされ、「国王は王子との和解を模索しており、英国国教会の聖職者に仲介を頼んだほどだ」などと関係修復の動きを伝えた。

　一方のヘンリー王子も、昨年の国王の誕生日には、アーチー王子とリリベット王女が「ハッピーバースデー
と歌う動画を送り、メーガン夫人と一緒に電話で祝福。クリスマスには「王子夫妻は国王にビッグプレゼントを贈る予定」などという、心温まる報道が流れた。
　ただ、こうした情報が事実であれば、“カリフォルニアから遠路はるばる見舞いに来た王子と、国王はじっくりと語り合うはずだが、面談はわずか30〜45分だった”とメディアはこぞって報道。
　英米の大手メディアは、「病気がきっかけで、途絶えてしまった家族の交流が再開するのはよくあること」「チャールズ国王とヘンリー王子、ウィリアム皇太子がまた笑顔で会えるようになれば」と和解を期待する報道をしているものの、記事のコメント欄は王子への批判が集中している。
　「何をしに行ったの？　お小遣いもらいに行ったんでしょ」「自分が注目を集めるチャンスだと、即行動に移したのでは」「たった30分程度しか会ってくれないだなんて、首相の週一の謁見より短いんじゃない」「来ちゃったものは仕方ないから、とりあえず会ってあげたんだろうね」と王子 に対する失笑の声が続出した。

　一方、わずか30分の面会で切り上げた国王に対して「いくらなんでも冷たすぎるのでは」との意見も。今回の親子面談は実に1年4カ月ぶり。それゆえ、「王子も昔住んでいたクラレンス・ハウスや、1,000部屋あるウィンザー城や、ほかにもたくさん泊まれる邸宅があるのに。観光客みたくホテルに宿泊させるなんて気の毒」など王子に同情的な反応も見られるものの、批判的な意見が圧倒的に多い。

「Netflixで配信する王室ネタ用に来た」と報じる英メディアも

　王子を快く思わない一部の英メディアは、「Netflixで配信する 王室ドキュメンタリー用のネタづくに来たんだろう」と冷ややかに報道じている。

　英『GBニュース』の王室コメンテイターを務めるソーシャライトで王室作家でもあるレディ・コリン・キャンベルは、「実際の面会は12分間だったと聞いている」と明かし、「誰のための訪問なのか？　ヘンリー王子のためなのか、国王のためなのか、それともNetflixのためなのか」と厳しい表情でコメント。12分間しか会えなかったのが事実なら、そもそも和解を模索できるような雰囲気にもならないのかもしれない。また、自宅療養中のキャサリン妃を見舞う可能性もあったが、王室が阻止したといううわさも流れている。

　ロンドンに長居したところで何も手に入らないとわかったのか、王子は24時間ほどでカリフォルニア行きの飛行機に搭乗。小さなスーツケースを2個持っていたため、「数泊するつもりだったんだろうね。王子の居場所なんて、もう王室にはないのに」「とにかく暇なんだろうね。無職だし」と、ネット上の多くの人がため息をついている。

　アメリカや諸外国でもVIP扱いされなくなってきた、ヘンリー王子とメーガン夫人。今回の国王見舞いに関しても、XではFワードを使った「#FOHarry」がトレンド入りするなど嫌われている。とはいえ、何の罪もないアーチー王子とリリベット王女のために、ぜひ頑張ってほしいところだ。ここからどうやってアメリカの上流階級に返り咲けるのか？　見ものである。