【2024年1月期ドラマ】株上げた俳優3人は? 『不適切にもほどがある!』河合優実はブレーク前夜
各局で絶賛放送中の2024年1月期・冬ドラマ。劇中で見せる演技力や存在感、役のハマり度合いなどが視聴者から高く評価され、注目度が上昇した俳優も少なくないようだ。
そこで、今期の連ドラ出演で株を上げた俳優を、視聴者の声をもとに3人ピックアップしたい。
【目次】2023年秋ドラマで株を上げた俳優3人
・芦田愛菜(TBS系『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』)
・篠田麻里子(テレビ朝日系『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』)
芦田愛菜、『OUR HOUSE』の呪縛から解き放たれた?
株を上げた俳優1人目は、日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』で西島秀俊演じる指揮者の娘役を好演する芦田。
第1話放送後、ネット上では「また優等生役か」「いつも同じような役柄だな」と役柄に落胆の声も一部で見られたが、持ち前の好感度と確かな実力で多くの視聴者をうならせた。
彼女の演技力の高さは広く知られており、今さら株が急上昇するような立ち位置の俳優でもないが、視聴率の部分では少し事情が異なる。
というのも、芦田は16年4月期の『OUR HOUSE』(フジテレビ系)で民放連ドラ初主演を務めたが、世帯視聴率は全話平均4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大コケ。当時は複数のメディアから「低視聴率俳優」と揶揄される事態となっていた。
それに懲りたのか、その後の芦田はNHKが制作する単発ドラマにばかり出演するようになり、GP帯の民放ドラマへの出演は昨年7月期の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)まで7年以上も空くことに。
そのため、視聴率の話題になると少なからず『OUR HOUSE』の印象を引きずっていた芦田だが、ともに2番手で出演した『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』と『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』が連続してヒットしたことから、ようやく“『OUR HOUSE』の呪縛”から解き放たれたともいえそうだ。
なぜかNHKやWOWOWばかりの河合優実……純子役で大ブレーク?
2人目は、1月26日にスタートした阿部サダヲ主演『不適切にもほどがある!』に出演する河合優実。彼女は阿部演じるシングルファーザーの一人娘“純子”を演じている。
実年齢は23歳の河合だが、1986年を描く劇中では、高校2年生の不良少女を違和感なく好演。聖子ちゃんカット&制服姿が「とにかくかわいい!」と視聴者を魅了しているようだ。
そんな彼女は、21年公開の映画『由宇子の天秤』と『サマーフィルムにのって』で数々の映画賞の新人賞を総なめにし、一部映画ファンから「令和の天才俳優」などと称されることもある。
しかし、最近のドラマ出演は、なぜかNHKやWOWOWが中心だったことから、純子役で「初めて知った」という視聴者も多く、今作で「この子、すごい!」と高い演技力に驚いた人もいたようだ。
4月期の連続ドラマ『RoOT / ルート』(テレビ東京系)で坂東龍汰とダブル主演を務めることも決まっている河合だが、今まさに“ブレーク前夜”といえるかもしれない。
篠田麻里子、過激な濡れ場は「最高のお膳立て」?
3人目は、伊藤淳史主演の深夜ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』に出演する元AKB48・篠田麻里子。同作で篠田は、芸能事務所マネジャー・司馬マサト(小池徹平)と不貞に興じる人妻・岡谷綾香を熱演している。
篠田といえば、22年に当時離婚調停中だった元夫と泥仕合となり、篠田が自身の不倫を認めるような音声データまでネット上に流出。篠田は最後まで「不倫の事実はない」と完全否定していたが、騒動の影響でしばらく芸能活動休止状態が続いていた。
しかし、今回、自身のイメージを逆手に取るような役柄で俳優復帰。第1話、第2話ともに過激な濡れ場に挑戦し、「マリコ様の覚悟がすごい!」「突き抜け具合いに感動すら覚える」と胸を打たれた視聴者も少なくないようだ。
また、同作は脚本を鈴木おさむ氏、演出を『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)などの木村ひさし氏が手掛けており、両人ともに篠田の完全復活を一つの目的としている様子。
復帰作としては最高のお膳立てともいえるだけに、この先の篠田の活躍が期待される。