『ゴールデンカムイ』初登場1位、失速した実写作品は? 映画興行成績ランキング【2024年1月12~14日】
山崎賢人が主演を務める映画『ゴールデンカムイ』が1月19日に全国343スクリーンで上映を開始し、同22日発表の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、1月19~21日)で初登場1位を獲得。公開前、ネット上には「不安」という声も多かったが、現在は「面白かった!」というポジティブな感想が続々と書き込まれている。
この映画は、漫画家・野田サトル氏が「ヤングジャンプ」(集英社)で連載していた同題作品を実写化。日露戦争での戦いぶりから「不死身の杉元」との異名を持つ主人公・杉元佐一(山崎)が、アイヌの少女・アシリパ(山田杏奈)とともに、かつてアイヌ民族から強奪された莫大な金塊を探す物語だ。
原作ファンが多い作品だけに、公開前は、特にキャスティングに関する不満の声が多数見受けられた。しかし、公開後、ネット上には「山崎賢人の杉元、なかなかよかった」「正直あんまり期待してなかったけど、杉元かっこいいしアクションも素晴らしくて引き込まれた」「山田安奈は原作のアシリパさんより実年齢が上で『どうなの?』って思ってたけど、ちゃんとアシリパさんだった!」など、評価する声が続出。
尾形百之助役の眞栄田郷敦、月島基役の工藤阿須加、二階堂浩平と二階堂洋平の二役を演じた柳俊太郎、白石由竹役の矢本悠馬、谷垣源次郎役の大谷亮平、鶴見篤四郎役の玉木宏、土方歳三役の舘ひろしといった他キャストも「原作から出てきたみたい」「本当にかっこよかった」など好評だ。
そんな『ゴールデンカムイ』は公開初日から3日間で観客動員35万6000人、興行収入5億3400万円を記録。同じ“漫画原作の実写映画”では、昨年9月15日に全国360スクリーンで公開された菅田将暉主演の『ミステリと言う勿れ』(小学館、作・田村由美)が初動5億2100万円と、同程度のスタートを切っていた。その『ミステリと言う勿れ』は上映開始から5週連続で映画ランキング首位に輝き、同年公開の映画における“連続1位記録”でもトップに君臨。『ゴールデンカムイ』もその後に続けるか。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』がトップ3に返り咲き
今回のランキングで3位に入った『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23年12月8日公開)は、小説家・汐見夏衛氏の同題作品(スターツ出版)を、福原遥と水上恒司のダブル主演で実写化。原作がTikTok上で「泣ける」と話題になっていただけあって映画も若者を中心にウケている様子で、前週4位からトップ3に再浮上。累計興収34億円を突破している。
一方、前週2位の『ある閉ざされた雪の山荘で』(1月12日公開、WEST.・重岡大毅主演)は、今回のランキングでは5位に後退。こちらも人気作家・東野圭吾氏の同題作品(講談社ノベルス)を実写化した映画だが、早くも失速気味だ。
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』がランキング圏外に
そのほか、前週8位発進の『カラオケ行こ!』(1月12日公開、綾野剛主演)は7位に上昇。一方、前週10位に食い込んでいたティモシー・シャラメ主演映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(23年12月8日公開)はトップ10圏外(11位)に。
1月26日には竹内涼真が主演を務める『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』やHey!Say!JUMP・山田涼介主演の『サイレントラブ』などが上映を開始する。次回のランキングも楽しみだ。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年1月19~21日、興行通信社調べ)
1位:『ゴールデンカムイ』
2位:『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』
3位:『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
4位:『ウィッシュ』
5位:『ある閉ざされた雪の山荘で』
6位:『アクアマン 失われた王国
7位:『カラオケ行こ!』
8位:『ゴジラ-1.0』
9位:『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
10位:『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』