月9『君が心をくれたから』五感=心の表現が「腑に落ちない」? 視聴率5%台もTVerで健闘
永野芽郁主演の月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)の第3話が1月22日に放送され、平均世帯視聴率5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前回より0.2ポイントダウンした。
同ドラマは、小説家で脚本家の宇山佳佑氏が脚本を手掛けるファンタジーラブストーリーで、宇多田ヒカルが主題歌を担当。
幼少期に母親から虐待を受けたことで自信が持てずにいる逢原雨(永野)が、交通事故に遭った老舗煙火店の跡取り息子・朝野太陽(山田裕貴)の命を助けるため、過酷な奇跡を提示するあの世からの案内人・日下(斎藤工)に“心(五感)”を差し出す物語だ。
同作は初回7.2%で発進したものの、第2話で5.8%まで急落。フジのブランド枠としては、寂しい数字に見えるが……。
「視聴率は振るわないものの、民放公式動画サービス『TVer』のお気に入り数は88万人を超えているんです。これは、放送中の民放連ドラの中でお気に入り数トップの嵐・櫻井翔主演『新空港占拠』(日本テレビ系)に次ぐ好調ぶり。若者から絶大な支持を集める永野と山田の共演とあって、“ドラマ視聴は電波よりネット派”の視聴者を中心に反応は良いようです」(テレビ誌記者)
「五感=心」という表現に「腑に落ちない」と疑問の声も
ネット上では、「五感を奪われるという設定がハードすぎて、見てられない」「なんで日下が五感を奪うのか一切説明がなくて、入り込めない」とネガティブな声も一部あるものの、「今クールの月9は大ヒット! 芽郁ちゃんが演技うまいし、切ないストーリーが良い」「ストーリーに胸が苦しくなるけど、優しいセリフと世界観が素敵!」と好意的な声も目立つ。
また、謎の多い日下だが、第1話で彼は雨に対して「受け入れるのなら、彼(太陽)の命は助けます。奪わせてください。あなたの心です」「奪わせてもらうのは五感です。人は五感を通じて心を育んでゆく生き物です。いわば五感は心の入り口。これから3カ月かけて、あなたの五感を奪わせてもらいます。見ること、聞くこと、におい、味、そして誰かに触れたその感触、それを一つずつ。この奇跡を受け入れるのなら、朝野太陽くんを助けましょう」と説明。
この「五感=心」という表現に対し、一部視聴者からは「五感を失う=心を失うって設定、そこに障害を持つ人たちのことちゃんと考えて作ってるのかな? かなり失礼にも感じる」「生まれつき感覚に障害がある人は、心が欠けてるってこと? どうも腑に落ちない」と疑問の声も見られる。
「『五感は心の入り口』というセリフが『その通りだと思う』と一部視聴者から共感を呼ぶ一方で、“五感を奪う”ことと“心を奪う”ことが果たしてイコールなのか……という点が引っかかっている視聴者もいる様子。この先『感覚を奪われても、心は失われなかった』という展開が描かれる可能性も否定できませんが、そうでないとしたら、逆に今以上に物議を醸す可能性もありそう」(同)
第2話で味覚を失い、29日放送予定の第4話では嗅覚を失いそうな雨。これまでにないラブストーリーには、今後、視聴者からどのような反響が寄せられるのだろうか――。