Hey!Say!JUMP・山田涼介、「悔しさもある」発言が物議醸す
Hey!Say!JUMP・山田涼介が、「スポーツ報知」の2週連続インタビューに登場。1月9、16日付の紙面に載ったほか、同紙のウェブ版でもその内容が公開されており、山田は旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)を取り巻く現状について言及。「被害者への配慮に欠ける発言」という意見も出るなど、物議を醸している。
旧ジャニーズ事務所は創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題を受け、昨年9月7日に記者会見を実施。ジャニー氏の姪で、当時は事務所社長だった藤島ジュリー景子氏が叔父の性加害を認め、被害者らに謝罪した。
「紆余曲折を経て、事務所は10月17日付で社名をSMILE-UP.に変更。被害者の補償業務のみを行う会社となり、12月8日にはタレントのマネジメントなどを担う新会社の名前が『STARTO ENTERTAINMENT』に決まったと発表しました。その間、旧ジャニーズタレントは広告業界やテレビ業界から起用を敬遠され、特にNHKは、毎年複数のグループが出演していた大みそか放送の『紅白歌合戦』に旧ジャニーズ勢を選出しませんでした。しかし現在は、新会社が誕生したためか、少しずつタレントの露出は通常に戻りつつあります」(ジャニーズに詳しい記者)
Hey! Say! JUMP・山田涼介、「もちろん悔しさもある」と発言
そんな中、今回の「スポーツ報知」(後編)では、山田が同紙の2年前のインタビューで、「やめたいと思う瞬間はいっぱいある」と明かしていたことに触れつつ、ジャニー喜多川氏の性加害騒動では「そういう気持ちには、ならなかった」(原文ママ、以下同)という言葉を紹介。
さらに、山田は「『ふーん』と思いながらも、もちろん悔しさもあって。俺らは何もしていないし、自分は声を大にして頑張ってきたタイプですし。今まで積み上げてきたものが、一緒くたに見られてしまって。悔しいとも、生きにくい世の中だとも思うけど」と語ったという。
しかし、そうした逆境の中でも「次、何をしたら楽しんでもらえるのか」と前向きに考えているとか。「たまに、独り言のように『クソが』って愚痴を吐いたりするんですけどね(笑い)」とも打ち明けている。
また、「もちろん、いろんな思いもあるけど、僕らに求められているのは、それを吐き出すことじゃない。日本のエンターテインメントを届けることが仕事。心ないコメントが届くこともありますけど、そうじゃなく応援してくれているファンの方がいるのは事実ですし」と、葛藤を抱えながらもファンのために活動を続けていきたいと、望んでいるようだった。
当該記事は「スポーツ報知」のサイトだけでなく、1月17日にYahoo!ニュースを通じて配信され、ネット上では「事務所のせいで風当りが強いと思うけど、胸を張っていろいろなことにチャレンジしてほしい」「組織の1人が問題行動を起こしたら、ほかの人まで色眼鏡で見ることはやめるべきだと思う」など、応援コメントが多く寄せられている。
一方、「『ふーん』は他人事すぎてヤバい」「被害者への配慮に欠ける発言は残念」「所属タレントも別の意味で被害者かもしれないけど……性被害者に対して寄り添うことはできないのかな」などの指摘も。
これに対して、「『ふーん』『クソが』と言ったことが被害者に対しての言葉だと解釈してる人がいるけど、そうとは言っていないよね?」「何に対して『ふーん』なのかはわからないでしょ。CMが打ち切りになることに対しての感想かもしれない」と擁護の意見もあり、反応は二分している。
山田が「心ないコメントが届く」と漏らしていた通り、所属タレントもつらい状況に置かれているのだろう。事務所サイドは被害者やタレントに寄り添い、最善のケアを続けていってほしいものだ。