『さよならマエストロ』初回視聴率11.4%も……西島秀俊の“指揮姿”に残念な指摘
TBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』の第1話が1月14日に放送され、平均世帯視聴率11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前クールに同枠で放送された鈴木亮平主演『下剋上球児』の初回10.8%を0.6ポイント上回った。
同ドラマは、2022年1月期の『妻、小学生になる。』や19年7月期『凪のお暇』(ともにTBS系)などの大島里美氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。
5年前の“ある事件”をきっかけに音楽業界と距離を置いていた天才指揮者・夏目俊平(西島秀俊)が、20年ぶりにウィーンから帰国。崖っぷちの地方オーケストラに関わる中で、不仲の娘・響(芦田愛菜)との絆を再生していくヒューマンドラマだ。
『さよならマエストロ』は「好感度抜群の作品」か?
「第1話の平均世帯視聴率は、昨年7月期に同枠で大ヒットした『VIVANT』の初回11.5%とほぼ同等。23年のCM契約社数ランキングで上位だった西島(9社)と芦田(16社)が親子役を演じるとあって、好感度抜群の作品といえます」(テレビ誌記者)
※以下、『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』第1話のネタバレを含みます。
第1話では、ウィーンで一人暮らしをしていた俊平の元に、日本在住の妻・志帆(石田ゆり子)から連絡があり、自分はフランスに行くため「日本で子どもたちの面倒を見てほしい」と頼まれる。
帰国後、父親を拒否する長女・響と長男・海(大西利空)との同居生活を始めた俊平だが、翌朝、市民オーケストラ「晴見フィルハーモニー」の団長で役所観光課の古谷悟史(玉山鉄二)から、楽団の指揮を頼まれる。
俊平はこの誘いを断るが、市議会では同楽団を3カ月後に廃団することが決定。これを知った俊平は、定期演奏会で指揮棒を振るうことを決意する――。
西島秀俊、『リバーサルオーケストラ』の田中圭と比較する視聴者が続出
終盤、フランスにいるはずの志帆が悟史に料理を振る舞う意味深なシーンが登場し、今後の大どんでん返しを匂わせた第1話。ネット上では「これから面白くなりそう!」「好きな人ばかり出てるドラマ」と好意的な声が続出している。
さらに、天才指揮者を日本に呼び戻し、市民オーケストラを再生させる展開や、バイオリニストが数年前に演奏活動をやめてしまう展開などが共通していることから、昨年1月期の門脇麦主演ドラマ『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)と比較する視聴者も相次いでいるようだ。
「『リバーサルオーケストラ』では田中圭が天才指揮者役を好演。指揮棒を振るシーンは、多くの視聴者を『本当の指揮者みたい』と圧倒しました。そのため、西島の指揮シーンに対して、『西島秀俊は好きだけど、田中圭の指揮棒さばきと比べると振ってるだけで、素人っぽく見える』『「さよならマエストロ」を見て、田中圭の表現力のすごさを痛感した』と“見劣り”を訴えるネットユーザーも散見されます」(同)
芦田愛菜、「いつも同じような演技」という声が上がるワケ
とはいえ、『さよならマエストロ』は有名指揮者の広上淳一氏が監修を務めているほか、東京音楽大学が全面協力しており、西島の演技にはプロによる専門的指導がしっかり入っていると思われる。
しかし、田中は昨年2月に神奈川県・横浜みなとみらいホールにて行われたスペシャルコンサートで実際に指揮を務めるなど、その力量が称賛されていただけに、西島と比べてしまう視聴者は少なくないようだ。
「また、芦田は今作を含めて近年『優等生役ばかりが続いている』という印象が世間に広まっていることから、『いつも同じような演技に見える』『もっと愛菜ちゃんの違う演技が見たい』と残念がるファンも目立つ。ただ、今後の展開次第では、芦田や西島への印象も様変わりするかもしれません」(同)
初回は日曜劇場らしく“2ケタ発進”となった『さよならマエストロ』。今後の展開だけでなく、視聴率の推移にも注目したい。