羽生結弦の“全面戦争”記事、安住紳一郎の祝賀記事ーーマスコミ報道が対照的なワケは?
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
新年早々、地震や事故が続いたが芸能界でも大激震が。年末「週刊文春」(文藝春秋)がすっぱ抜いたダウンタウン・松本人志の性加害問題で、松本が芸能活動の休止を発表した。松本側は事実無根で裁判で闘うとしているが、「週刊文春」は第2弾を出し追撃、すごい展開になっている。が、テレビなどは相変わらず吉本興業に忖度して、“性加害”ではなく“性的行為が記事になった松本”などと、お茶を濁している始末。今後を注視したい。
第680回(12/21〜1/9発売号より)
1位「羽生結弦『嘘や妄想』元妻側との全面戦争」(「女性セブン」1月18・25日号)
2位「安住伸一郎 元タレント妻が耐え忍んだ『極秘15年愛』」(「女性セブン」1月18・25日号)
3位「田中みな実『社長になって!』亀梨和也に猛発破」(「女性自身」1月16・23日合併号)
あけましておめでとうございます! 2024年もよろしくお願いします。というわけで「女性セブン」の羽生結弦記事が、またまた攻めている。「セブン」は昨年から電撃スピード離婚をした羽生をクローズアップしまくってきた。結婚当初から妻を“一般人”としてひた隠す異様さ、離婚理由の不可思議さ、その背景にあるあまりに強い家族の結束、そして慰謝料の算定まで――。さらに新年一発目も羽生だ。攻めている。
だが羽生の異様さを感じているのは「セブン」だけではない。年末には「週刊文春」で、前妻から相談を受けていた“後見人”が羽生とそのファミリーのあまりに身勝手な振る舞いなどを告発、また「週刊新潮」(新潮社)は元妻本人を直撃し、写真付きでそのコメントを掲載した。もちろん“一般人”ではなく、プロバイオリニストの元妻は実名だ。
羽生にとっては完全な逆風だが、さらに驚いたのは、羽生本人がSNSでこれら報道を「嘘や妄想」「想像」と切って捨てたことだ。Xに羽生はこう投稿している。《酷い“妄想”とか、“想像”や“嘘だけ”で記事になっててびっくりします すごいですね 訴訟して勝ってもなにも良いことないのでしませんが》。その文面はかなりヒステリックで脅迫的にさえ思えるほど。いや驚くこともないか。そもそも羽生は離婚理由を“マスコミのせい“としていたから。
そんな状況下、「セブン」記事にも辛辣な羽生に言葉が並ぶ。記事では、以前からメディアをけん制する言葉を発してきたこと、メディアへのあまりにも神経質な対応などを紹介した上で、羽生の情報統制をこう記している。
「取材などでスケート以外の話題に及ぶことは御法度で、間違って聞こうものなら“取材拒否”されかねない雰囲気があるんです。家族が顔や名前を出して取材に答えることも絶対にないと言っていいでしょう」
メディアをけん制する羽生結弦の“真意”
しかし、マスコミは隠されれば隠すほど、その裏側を暴こうとするもの。これまでメディアをうまくコントロールしてきたつもりの羽生サイドだったが、今回の結婚・離婚劇でその化けの皮が剥がれたということか。羽生の傲慢さばかりが目立つ昨今だが、「セブン」はさらに恐ろしい指摘をしている。「文春」や「新潮」の報道をSNSでけん制した羽生の“真意”についてだ。
「もちろんメディアへの怒りはあるでしょう。ただ、激しい言葉の裏には元妻の末延さんへの、正しくは“末延さんサイド”へのメッセージも含まれていたように思います」
「法的措置にまで言及したのは、元妻や関係者サイドに対して、“全面戦争も辞さない”という態度をアピールするためだったのではないでしょうか」
やはり“妻を守るための離婚”という主張は嘘っぱちだった。
羽生結弦と対照的なTBS・安住紳一郎アナの“王道“結婚報道
そんな羽生のメディアコントロール・支配の異様さは、元日に結婚を発表したTBS・安住紳一郎アナの結婚報道と比較してみると一目瞭然かもしれない。この結婚について女性週刊誌3誌がそろって取り上げているが、羽生追撃の「女性セブン」記事を使って比較したい。
記事では、まず長らく独身を通した安住アナのこれまでの経歴を紹介、さらに、“元タレント”の妻との馴れ初め、妻のプロフィール、人となりが記されていく。“元タレント”でも記事では実名の“西島まどかさん“という表記だ。羽生の場合、結婚に際し、元プロバイオリニストのお相手を”一般人“と頑なに通したため、マスコミもその素性をなかなか割れなかったこととは対照的だ。
話を戻そう。西島さんは15年前に羽田空港で安住に声をかけられ(ナンパされ)、その後、交際に発展。そして2021年12月に芸能界を引退した。その理由は、多忙な安住を支えるためだったとみられる。記事には安住の過去の女性関係にも多少は触れているが、そのトーンは一貫して安住の結婚を祝う祝賀記事だ。さらに安住自身、出演するテレビやラジオで結婚を報告した。そうなれば世間も、“おめでとう”ムードになるのは当然だ。
これが結婚報道の王道だし、世間の反応だろう。すべてがオープンならマスコミもそれ以上は追わない。特に探ったり暴くような事柄がなければ、つまらないし記事にならない。でも羽生は、そんなこともわからなかった。羽生と安住アナの対照的な結婚(離婚)報道だった。
KAT-TUN・亀梨和也&田中みな実「熱愛報道」の驚くべき事態
年末年始にかけて旧ジャニーズタレントの熱愛報道が続いている。KAT-TUN・亀梨和也と田中みな実の熱愛もそのひとつ。だが驚くのは、こうした報道に対し、旧ジャニーズ事務所が交際を容認するコメントを出していることだ。今回の亀梨&田中のケースもそう。しかも交際期間はまだ3カ月だというのにスクープされた。以前ではあり得ない事態だ。
故・ジャニー喜多川氏の性加害問題は、今年も引き続き芸能界、そして芸能マスコミにさまざまな変化と波紋を呼ぶはずだ。松本人志の性加害問題もしかり。これまでだったら巨大芸能事務所の影響力のもと、スルーされてしまったかもしれないが、しかし、そうはならなかった。これはジャニーズ性加害問題が大きくクローズアップされたからこその反応といえる。旧態依然とした芸能界も激動の時を迎えている。