『細かすぎて伝わらないモノマネ』で売れた芸人まとめ――阿佐ヶ谷姉妹、博多華丸ほか
12月16日にフジテレビ系「土曜プレミアム」枠で『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』が放送される。かつての同局バラエティ『とんねるずのみなさんのおかげでした』(2018年3月終了)の人気企画「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~」を特番化したもので、18年11月以降は年に1度のペースでオンエア(23年は年2回)。その名の通り“細かすぎて周囲に伝わりづらいモノマネ”を披露する場だが、実は「スターの登竜門」でもある。今回は、同企画に参加してブレークした出場者を紹介していく。
『細かすぎて伝わらないモノマネ』でブレークした芸人まとめ
博多華丸(博多華丸・大吉)
第6、7回で『パネルクイズ アタック25』(テレビ朝日系)にて司会を務めていた児玉清のモノマネを披露し、2連覇。一躍脚光を浴びる。華丸は以降も松下笑一、パタパタママ・木下貴信とともに挑んだサウナ施設「ウェルビー」の従業員と常連客ネタ(第17回)、新橋のサウナ「アスティル」の常連のオッサンのモノマネ(第21回)、『平尾昌晃 チャリティゴルフコンペ』での一場面シリーズ(第22回)などで、新境地を開拓。なお、20年6月放送の『石橋、薪を焚べる』(フジテレビ系)で、華丸本人が「あの番組(細かすぎて伝わらないモノマネ)がなかったら僕と阿佐ヶ谷姉妹はいない」と発言していた。
阿佐ヶ谷姉妹
その阿佐ヶ谷姉妹は第13回で「由紀さおり・安田祥子姉妹シリーズ」を披露し、準優勝。以降は「玄関を開けたらいる人」など「○○にいる人シリーズ」を展開するようになり、第22回は「スーパーにいる人」や「喫茶店にいる人」、「区から来る人」で審査員の爆笑をかっさらって優勝。チャンピオンとなって披露した「駅前にいる人」には得意の歌ネタも混ぜ、ネット上で大反響を呼んだ。
キンタロー。
第18回で初登場し、AKB48の元メンバー・大島優子、前田敦子のモノマネと、「楽屋での光浦靖子」というネタで優勝。競技ダンス経験者のキンタロー。が踊る“キレキレの「フライングゲット」(11年)”も大人気に。ほかに第20回で披露した「北朝鮮の天才子供歌手」や、第22回での荒川静香のモノマネなど、幅広いレパートリーを持つ。
横澤夏子
第19回で初登場し、「感情の起伏が激しいキャバクラ嬢」や「ヒドイ恋愛をしてきた女」といったネタを披露して準優勝。以降も「○○な女シリーズ」で出場を続け、第22回でも2位に輝いた。
こがけん(おいでやすこが)
第22回で初登場し、ファイナリストに選ばれる。この時に披露した「ハリウッド映画シリーズ」のオチのセリフ「オーマイガー」が、こがけんの持ちネタに。その後、おいでやす小田とピン芸人同士のユニット「おいでやすこが」を結成し、『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)で決勝に駒を進め、ネット上で「あのオーマイガーの人だ」と話題を集めた。
山本高広
第11回からの常連で、主に織田裕二のモノマネで知名度を上げた。織田以外にもケイン・コスギ、江口洋介、渡部篤郎、坂上忍などレパートリーが多く、ほかのモノマネ番組でも活躍。同企画の特別賞に当たる「単純に見たい!」に2回選ばれている。
チョコレートプラネット
特番第1回目でチョコレートプラネット・松尾駿が美容家・IKKOの「どんだけ~!」をもじったモノマネで第3位を獲得。この数年前から松尾がIKKO、相方の長田庄平が狂言師・和泉元彌のモノマネをテレビで披露するようになっており、18年に露出が急増した。
駆け抜けて軽トラ
17年にコンビを結成した駆け抜けて軽トラは、同年放送の第23回で、餅田コシヒカリがキンタロー。と共に「久しぶりに出会った加藤綾子に先輩らしく一言物申す高橋真麻」ネタを披露し、加藤の“顔マネ”でブレーク。コンビとしては、19年に初登場した特番第2回で優勝。「昭和ポルノの世界シリーズ」の独特な世界観が大ウケした。
優勝者ではなくても、『細かすぎて伝わらないモノマネ』で話題になった芸人は多数。今回の大会出場者からもブレークする芸人が出てくるか、期待したい。