King & Princeの所属レーベルは消滅――STARTOアーティストレコード会社一覧【2023年12月12日最新】
創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題を受けて社名を「SMILE-UP.」へと変更し、タレントのマネジメント業務などを行う新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」を設立するなど、新たなスタートを切った旧ジャニーズ事務所。
「ジャニーズ」や「J(ジェイ)」などを冠した関連会社だけでなく、旧ジャニーズアーティストが所属するレコード会社のレーベル名も続々と変わっている。
この記事では、名称変更後の各レコード会社やレーベル名、所属アーティストを紹介していく。
各レコード会社、レーベル名と各所属アーティスト一覧
※赤字が名称を変更したレコード会社やレーベル
変更前 | 変更後 | |||
レコード会社 | レーベル名 | レコード会社 | レーベル名 | 所属アーティスト |
ジェイ・ストーム | J Storm |
ストームレーベルズ |
Storm Labels |
TOKIO 嵐 ・二宮和也 KAT-TUN ・亀梨和也 Hey!Say!JUMP ・山田涼介 なにわ男子 |
Johnny’s Entertainment Record |
ELOV-Label(イーラブ・レーベル |
KinKi Kids ・堂本光一 NEWS 中山優馬 WEST. 少年隊 |
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RAINBOW☆ENDLI9 | RAINBOW☆ENDLI9 | .ENDRECHERI.(KinKi Kids・堂本剛) | ||
INFINITY RECORDS | INFINITY RECORDS | 関ジャニ∞ | ||
ジャニーズ・ミュージックカンパニー(ユニバーサル ミュージックとの共同運営) | Top J Records |
グルーヴ・ミュージックカンパニー | Top J Records | Sexy Zone |
ユニバーサル ミュージック |
Johnnys’ Universe | ユニバーサル ミュージック | UNIVERSAL MUSIC | King & Prince |
Capitol Records(TJ project) | Capitol Records(TJ project ) | Travis Japan | ||
ビクターエンタテインメント | ビクターエンタテインメント | 木村拓哉 | ||
MENT RECORDING | MENT RECORDING | 20th Century Kis-My-Ft2 Snow Man |
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ポニーキャニオン | ポニーキャニオン | A.B.C-Z | ||
ソニー・ミュージックレーベルズ | ソニー・ミュージックレーベルズ | SixTONES |
「ジェイ・ストーム」は2024年から「ストームレーベルズ」へ
株式会社ジェイ・ストーム(英語表記:J Storm Inc.)は、10月の時点で、24年1月1日に「株式会社ストームレーベルズ」(英語表記:Storm Labels Inc.)に社名を変更すると発表。社内レーベル・J Stormには、TOKIO、嵐、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、なにわ男子が所属している。
また、関ジャニ∞は、04年のメジャーデビューシングル「浪花いろは節」よりテイチクエンタテインメントからCDをリリースしてきたが、14年にはジェイ・ストームに移籍。自主レーベル・INFINITY RECORDS(インフィニティ・レコーズ)を立ち上げた。
そのほか、12月8日に、社内レーベル「Johnny’s Entertainment Record」名義のX(旧Twitter)アカウントは、「Johnny’s Entertainment Recordは、24年1月1日より、ELOV-Label(読み:イーラブ・レーベル)にレーベル名を変更させていただくことになりました。変わらぬご支援ご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」(原文ママ、以下同)と発表。
現時点でJohnny’s Entertainment Recordのサイトに記載があるアーティストは、KinKi Kids、NEWS、中山優馬、WEST.(旧ジャニーズWEST)、そして屋号のみを残した状態の少年隊の5組。しかし、少年隊メンバーの錦織一清、植草克秀は20年末をもって事務所を退所。現SMILE-UP.社長・東山紀之も年内で芸能活動の引退を表明しているため、新たなELOV-Labelからリリースしていくのは、残りの4組になるのだろう。
KinKi Kids、Johnny’s Entertainment Recordから最後のリリース! 堂本光一は「若干モヤッと」
そんな中、KinKi Kidsは12月13日にニューアルバム『P album』をリリース。Johnny’s Entertainment Recordからリリースされる最後の作品になるものとみられる。KinKi Kids・堂本光一は、「日経エンタテインメント!」(日経BP)内の担当コラム「エンタテイナーの条件」(24年1月号)で、今作に関して「なお、ジャニーズ・エンタテイメントというレーベル名は、今回そのままです。近々変わるのですが、今回は間に合わなかったみたいで。それについては若干モヤッとしてますけどね、我々としては」と、本音を吐露していた。
ちなみに、相方の堂本剛は「.ENDRECHERI.」名義でソロプロジェクトも行っており、レーベル名はRAINBOW ENDLI9(Johnny’s Entertainment Record内)となっている。
King&Prince所属レーベル「Johnnys’ Universe」も消滅
ユニバーサル ミュージック(UNIVERSAL MUSIC)グループにも、社名やレーベル名の変更が生じている。まずは、18年5月、King&PrinceのCDデビューに伴い誕生した、旧ジャニーズと共同運営のJohnnys’ Universe。
今年8月発売のアルバム『ピース』までは、商品にJohnnys’ Universeの表記が確認できたものの、11月リリースのシングル「愛し生きること/MAGIC WORD」には、「制作UNIVERSAL MUSIC」「発売・販売元 ユニバーサル ミュージック合同会社」とクレジットされている。12月12日時点で、同社はレーベルの変更について正式発表をしていないが、Johnnys’ Universeは実質、消滅したと考えていいだろう。
続いて、Sexy Zoneが所属するTop J Recordsを擁する「株式会社グルーヴ・ミュージックカンパニー」。11年11月に「Sexy Zone」でCDデビューし、長らくポニーキャニオンに所属したSexy Zoneは、旧ジャニーズとユニバーサル ミュージックが共同運営する「株式会社ジャニーズ・ミュージックカンパニー」に移籍し、20年8月にプライベートレーベル・Top J Recordsから第1弾シングル「RUN」を発売した。社名は10月の時点で「グルーヴ・ミュージックカンパニー」に変更されている。
なお、Travis Japanは約半年のアメリカ留学を経て、同じユニバーサル ミュージックグループ傘下の世界的大手レコードレーベル・Capitol Recordsから、22年10月に「JUST DANCE!」を配信リリース。旧ジャニーズ事務所初の“全世界メジャーデビュー”として、注目を集めた。
20th Century、Kis-My-Ft2&Snow Man所属の「MENT RECORDING」に仲間入り
そのほか、木村拓哉は「株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント」に所属。SMAP時代にビクターから作品を出してきた流れなのか、ソロで歌手業を始めた後も同社とのつながりを大事にしているのだろう。アルバム『Go with the Flow』(20年1月)『Next Destination』(22年1月)をリリースし、コンサートツアーのDVD・Blu-rayも2作発売されている。
さらに、22年1月には旧ジャニーズ事務所とエイベックス・エンタテインメントがタッグを組み、新たなレコード会社「株式会社MENT RECORDING」を設立。この段階では、それぞれエイベックスに所属していたKis-My-Ft2(11年デビュー)、Snow Man(20年デビュー)の2組のためのレーベルだった。しかし、後に坂本昌行、長野博、井ノ原快彦によるユニット・20th Centuryも22年5月に同社から「夢の島セレナーデ」を配信リリースし、2組に仲間入りした。
また、12年2月にジャニーズ史上初となるDVDデビューを果たしたA.B.C-Zはポニーキャニオン、Snow Manと20年1月に同時デビューしたSixTONESはソニー・ミュージックレーベルズに所属し、それぞれ作品を発表している。
今後も各レーベルはアーティストやファンに寄り添い、良い作品を届けていってほしいものだ。