年末大掃除に便利な【0円グッズ】6つ! 家にあるモノを「使い切る」プロ技とは?
整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を【プロの技】シリーズとして紹介していきます!
いよいよ大掃除シーズン到来です。年末年始は、出費ばかりで大変ですよね。ということで、今回は「家にある7種のアレ」を使った掃除法を紹介します。知らないと損する「0円」の掃除グッズで「一年の汚れ」をスッキリ落としましょう!
「家にあるモノ」を使い切る掃除といえば、古着やタオルを使い切るのが定番ですね。今回紹介する6つのアレも、ほとんどの「家にあるモノ」です。年末のために用意する必要がなく、0円掃除ができます。
便利な大掃除グッズ:目次
(1)手が届かない隙間に「カトラリーナイフ」
(2)毛先を切った「歯ブラシ」
(3)古い「ボディタオル」
(4)折れない「ヘアピン」
(5)水かけ流し掃除に「食器用洗剤ボトル」
(6)ホコリ取りに優秀「モコモコ素材」
便利な大掃除グッズ.1:手が届かない隙間に「カトラリーナイフ」
キッチンの「カトラリーナイフ」が、細かい掃除にうってつけです。通常は「掃除用ヘラ」を使いますが、持っている家がないのでナイフを使います。例えば、部屋の床と壁の間にある「巾木」の凹凸や手が入らない隙間におすすめ。力の加減が付くので、手力より強く落とすことができます。
注意点は、材質を傷めやすい金属製ということ。なので「ナイフの背の側」で「当て布」をつけます。ほかにも、定規やプラスチックカードもヘラの代用品ですがナイフの方が強い力で落とすことができます。
便利な大掃除グッズ.2:毛先を切った「歯ブラシ」
使用済みの「歯ブラシ」を、隙間の掃除用に保管するのは定番です。ハサミで短く切ることで、先端の毛に硬さが出ます。毛がしなることなく、汚れをキャッチするので「壁紙の汚れ」に最適です。
とくに「白い壁紙の汚れ」に向いています。子どもの落書きや手垢、飛び散った調味料も「薄めた中性洗剤」を付けてこすると、高確率で落ちます。ただし、壁紙の表面が少し摩耗します。そのため、白い壁紙のみできる落とし方になります。
歯ブラシの研磨力が強くなるので、カビや水アカ汚れにも応用できます。ただし、力強くこするとゴムや塗膜が剥がれやすくなるので要注意。
便利な大掃除グッズ.3:古い「ボディタオル」
お風呂の「ボディタオル」も、一年の最後に使い切ります。お好みのサイズにハサミで切るだけで、「触りたくない汚れ専用」になります!
例えば、屋外の凹凸部分は虫の巣ができやすいので、埃と砂汚れを絡めとって落とします。ほか、触りたくない排水溝の汚れ、真っ黒になる玄関まわりの汚れにおすすめ。
注意点は「ボディタオルの硬さ」です。柔らかいタイプは、傷をつけたくない水回りに(人工大理石、プラスチックなどの材質)。硬めタイプでは、玄関のたたきや屋外など硬い場所(タイルや石素材)向きです。
便利な大掃除グッズ4:折れない「ヘアピン」
細かい溝の汚れに、爪楊枝を使ったことはありませんか? 筆者宅には、犬が2匹もいるので「窓のサッシ」に抜け毛が詰まります。爪楊枝だと折れるので、ヘアピンや歯間ブラシを使います。
ともに、芯が鉄製なので折れる心配がありません。家中の小さな溝に詰まった「ミクロな凹凸掃除」に役立ちます。
ただしどちらも「鉄製」なので、汚れた場所に傷がつくリスクが高いです。ですので、先端を柔らかいコットンで包み直に当たらないよう注意が必要です。
便利な大掃除グッズ.5:水かけ流し掃除に「食器用洗剤ボトル」
窓まわりや玄関など、少量の水を使って「水かけ掃除」をしたい場所には「食器用洗剤のボトル」が便利。現代の小型サイズ(約250ml)より、昔のサイズ(約600ml)がおすすめです。片手で握りやすく水の強弱がつけやすいので、ポイントを狙って噴射できます。トイレタンクやシンクまわりにも◎。
とはいえ「600mlサイズの洗剤」が家にある可能性は、ほぼゼロ。でも、専用品(水差し、霧吹きなど)を買い揃えるより洗剤付きで98円で買えます。洗剤は、使い切るか別のボトルに移し替えるように。
便利な大掃除グッズ6:ホコリ取りに優秀「モコモコ素材」
毛玉だらけの、冬のモコモコ手袋やソックスはありませんか? この「モコモコ素材」が、ホコリ取りに優秀です。靴下は先端を切って、指の部分は細かい掃除用へ 。
「モコモコの手袋」は、ハンディワイパーの代わりに使います。例えば、ブラインド、テレビ裏、エアコン、天井の角など「ホコリが多い場所」に最適。いずれも、手の感触で確認しながら汚れを集めることができます。さらに、水洗いをすれば「繰り返し使える」点がエコです。
ハンディワイパーは、ぜんぶ被せるタイプが良い
モコモコ靴下をそのまま被せるのは、「ウエーブ」のフロアワイパー。専用シートを使うより、靴下がズレたり取れたりしません。安定した重さで固定できるので、シートより掃除が簡単に感じます。こちらも、水で埃を洗い流して繰り返し使うことができます。私的な感想では、専用品より汚れがよく取れる!
まずは「家にあるモノ」からスッキリを体験
昭和時代は、ちょっとした汚れ落としさえ「ティッシュペーパーで拭くなんてもったいない」と教えられました。当時は、新聞紙やみかんの皮、茶殻、廃油石鹸など「予算0円」でエコな掃除をしていましたね。今は「便利で簡単」「衛生的」「買ったほうが早い」という商品ばかり。
「もったいない」はケチではなく、いざという時に大金をサッと出せる力を持つこと。専用の掃除グッズは便利で簡単ですが、小さな出費の積み重ね。まずは「家にあるモノ」からスッキリを体験!