いしだ壱成や田中角栄の息子も生活保護! 「人間の権利」と元極妻が主張するワケ
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
工藤會トップの控訴審は結審
11月29日は工藤會トップのお2人の控訴審でしたね。一審の時も同じでしたが、改めて弁護側が求めた証拠調べはアッサリ却下されて、早々と結審しました。
想定内ですけど、死刑案件ですから、もっと丁寧に調べてほしかったです。判決は来年3月12日だそうで、注目してます。
立てこもりおじいさんは、どうやって生活してた?
インパクト強すぎたわりにすっかり忘れてた「立てこもりおじいさん」の元ヤクザ氏(87歳)の事件ですが、11月21日に殺人未遂や器物損壊で再逮捕されてましたね。最初は「人質強要処罰法違反」だけだったんで、こちらも想定内ではあります。
やっぱり拳銃は大昔にゲットされてましたね。バブル期あたりまでは、大手組織は「一人一丁」どころか、もっと持ってました。
保管場所もいろいろで、ウチにはしょっちゅうガサ入れ(家宅捜索)があるから、置いてはいなかったと思いますが、若い衆は結構アパートとかに置いてた気がします。昔はゆるかったですね。
「武器庫」として「〇〇〇町のコインロッカー」とかもよく知られてましたが、警察にロッカーの鍵を見つけられたらアウトなので、隠し場所をいろいろ工夫していたようです。
海の近くの町だと、彼女さんの名義で買ったヨットとかにも隠してましたが、オットの元兄弟分は、「彼女との関係がバレない可能性もなくはないし、取りに行くのが面倒だった」そうです。
ちなみに、江戸時代のライフルとか桃山時代の槍とか持ってたヤクザがパクられ(逮捕され)てましたが、これはすごいお宝ですね。
ガサ入れで見つかったのでしょうか? コレクション的なもので抗争には使えないですが、大親分にもらったんですかね。
話がそれましたが、編集者さんから「立てこもりおじいさんは、どうやって生活してたんですかね?」と聞かれました。
てっきり生活保護だと思ってましたが、報道は微妙ですね。
「週刊プレイボーイ」(集英社)と「週刊女性」(主婦と生活社)が「生活保護受給」と書いていたので、そう思ってましたが、改めてチェックしたら日刊紙には書いてなかったです。ほんとのところはどうなんでしょうか?
まあ、ほかの記事を見ても、「同居女性にキレても女性には手を上げずにテレビを壊して何度も買い替えていた」「毎日パチンコ屋さんに通い、玉が出ないとキレて台を叩く」みたいな証言が目立つし、そもそも高齢ですから「生活保護説」に信ぴょう性がありそうな気はします。
女性に手を上げないのは評価できますが、いつの間にか女性はいなくなってたそうで、これも微妙ですね。
「意外な人」も生活保護を受給
生活保護受給者がパチンコ屋さんに行くのは、法律では規制できないのですが、よく批判されますよね。ダメなんでしょうか?
11月20日には、群馬県桐生市が50代の男性に対して生活保護費を「毎日1000円」支給していたことが報じられましたが、これは多分「一度にたくさん渡すとギャンブルに使っちゃう」からですよね。
司法書士さんたちが抗議して、残りも支払われたそうですが、さすがにこれはやりすぎです。そもそも月に3万円では生活できません。
確かにロクなことには使わない例もあるのでしょうが、「ロクデナシにも寛容な国」のほうがいいですよね。生活保護は国で認めた権利ですし、日本財団の調査では不正受給は2021年で0.29%だそうですよ。
以前、俳優のいしだ壱成さんは、うつ病でお仕事ができなかった時に受給していたことを明かされて、最初は抵抗があったけど「恥ずかしいことじゃない」とおっしゃってましたね。その通りだと思います。
あと、少し前ですが、あの田中角栄さんの息子さんが生活保護を受けていらっしゃるとの記事が話題になりました。正妻さんのお子さんではないそうですが、昭和を知る世代としては、角栄さんといえば「目白御殿」とか「錦鯉がたくさんいる池」とかリッチな印象しかないので意外でした。
生活保護というと「お気の毒」の論調になりがちですが、「落ちぶれた」とか「ヤクザの不正受給」とかのイメージでなく、人間らしく生きていく権利なので、そこは皆様のご理解があればいいなと思っています。明日は我が身ですしね。