大御所・加藤茶を唯一イジれる存在――妻・綾菜、単独バラエティ出演増加のワケ
お笑い芸人の“笑いの瞬発力”や“トークスキル”は、加齢とともに低下していくのが常。しかし、大御所であればあるほど、現場はイジりにくい空気になるものだが、そんな状況でも遠慮なく切り込めるのが“配偶者”である。
その最たる例が加藤綾菜だという。綾菜は言わずと知れた加藤茶の妻で、2011年、23歳の時に当時68歳だった加藤茶と“45歳差婚”をして、世間を騒がせた。
「加藤の芸歴は60年を超えており、トップを走るお笑い芸人たちでさえも恐縮してしまう存在ですが、テレビ番組に出演する綾菜は、あくまで妻として加藤のエピソードを惜しげもなく披露しています。11月12日に放送された『奥様のお悩み 通販で解決!バカ売れ商品と悩める〇〇妻』(日本テレビ系)では、さまぁ~ず大竹一樹の妻・中村仁美らといった芸人妻を前に、堂々と“加トちゃんイジり”を展開していました」(芸能ライター)
例えば、夫の親戚付き合いの話題になった際、中村が大竹について、「自分の親戚でも気を使ってしまう。その空気が耐えられなくて妻を残して『タバコを吸ってくる』とその場を出て行ってしまう」と不満を漏らしたが、進行役のパンサー向井慧から「皆さん共感するところあります?」と質問されると、すかさず綾菜は「私、全員死んでるからな……」と、加藤の親戚筋の状況について真顔でポツリ。スタジオは大きな笑いに包まれた。
また、生ずわいがに2キロセットが紹介されると、綾菜は「絶対買って帰ります。これだけあったら加トちゃん、2~3本でおなかいっぱいになると思うので、1週間はイケます」と豪語。さらに加藤夫妻と志村けんさんとでお茶をした際のエピソードとして、「志村さん、カオナシくらいしゃべらない」と暴露し、向井から「カオナシに例えないでください」とツッコまれる場面もあった。
綾菜の「加藤茶の加齢ネタ」が笑いになるのはなぜか?
加藤の加齢をネタにする発言も、「綾菜に“良妻”というイメージがあるから笑いになる」(同)というが、結婚発表当初は45歳という歳の差から、ネット上では「保険金、遺産目当ての結婚」「綾菜は高齢の加トちゃんに、油っこい食事ばかりを作っている」などと大バッシングを浴びた。しかし、数年前からは加藤のために献身的に尽くす“デキた妻”として好感度が上昇しており、夫婦共演はもちろん、綾菜の単独バラエティ出演も増加傾向にある。
「いわれなき誹謗中傷を受けていた綾菜に対して、加藤は『10年忍耐。10年耐えれば、誰かが見ていてくれる。誠実に生きれば絶対に結婚を祝福してくれる』と言い、二人三脚で困難を乗り越えたようです。綾菜はテレビ出演を通して、加藤を盛り立てようとする心根があるのでしょう」(同)
現在80歳の加藤だが、綾菜の愛あるイジりが末永く続くことを願っている。