中学受験生の母を悩ます「勉強嫌いな弟」、姉は医学部に強い私立に合格したのに!
一見、順風満帆に思える雅子さんだが、悩みの種は長男なのだそうだ。
「この子は小さい頃、やんちゃというか、落ち着きがないというかで、お受験のお教室にも、やんわりと拒否されたくらい。当然、小学校受験はしていません。一時は発達障害を疑って、専門医に診てもらったりもしたんですが、診断は下らず、グレーでもなく、単にきかん坊なだけという結果でした。小学校に入ったら、落ち着いてきたので、娘と同じ受験塾に入れたんですが、娘とは違って勉強をまったくしないんです」
長男も、お姉ちゃんと同じ学校に行かせたかったという雅子さん。小4の入塾当時はお尻を叩いて、勉強に付き合い、どうにか成績を上げようと躍起になっていたそうだ。ところが、塾の成績は上がることはなく、下位クラスが定位置になっているという。
「おだててもダメ、?ってもダメ、言い聞かせてもダメ。ウチには、まだ小さな末っ子もいるので、一から十まで勉強の面倒は見ていられません。長女に『弟の勉強をみてやってほしい』と頼んだのですが、あっさりと『バカに付ける薬なし!』と一蹴される始末。同じきょうだいなのに、こうも違うかとウンザリしているところなんです……」
雅子さんは、今まで何回も「勉強が嫌なら、中学受験をやめなさい!」と長男に話しているそうだが、その答えは「NO!」。クラスメートのほとんど全員が塾に行っているので、自分も塾はやめないと言い張るのだそうだ。
「『だったら、勉強しなさい!』と思うんですが、心底、勉強には向かない性格で……。そうこうしているうちに、もう5年生の秋です。でも、中学受験が当り前の地域で、今さら撤退する勇気もなく、最近では、『ここに引っ越してきたことが、そもそもの間違いだったんじゃないだろうか?』って悩んでいるところですよ」