ドラマ『パリピ孔明』の向井理が自然すぎる――今期一番の“癒やしドラマ”なワケ
サイゾーウーマン編集部員が週替わりで近況をつづっていく「編集部コラム」。半径1メートルの身近な話からジャニーズや芸能ニュースのネタまで縦横無尽に話題が飛び出します!
こんばんは、編集部のY子です。中盤から終盤に差し掛かっている今期の連続ドラマですが、みなさんお気に入りの作品はありますか?
私はというと『パリピ孔明』(フジテレビ系)一択です! 同作は三国時代の天才軍師・諸葛亮孔明(向井理)がなぜか現代の日本・渋谷に転生。駆け出しのシンガーソングライター・月見英子(上白石萌歌)と出会い、彼女をスターにすべく知略で奇跡を起こしていくというコメディです。
視聴率はイマイチでして、11月15日に放送された第8話の平均世帯は3.6%(ビデオサーチ調べ/以下同)……。ただ、Xをあさっていると、楽しんでいる視聴者が多く、完成度の高い作品であることは間違いありません!
まず、キャストのチョイスが絶妙。もともと知的な雰囲気のある向井理は、孔明の優雅さにとてもマッチしていて、本来なら違和感アリアリであろう孔明というキャラを超自然に演じています。まさに「超孔明」です。
また、「とりあえず人気の役者を出しておけばいいだろう」という空気が漂う昨今のドラマ界ですが、『パリピ孔明』は違います! わがまま女性シンガー・ミア西表はダンサーで振付師の菅原小春、カリスマラッパー・赤兎馬カンフー役は三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーであるELLY、アメリカの歌姫・マリア・ディーゼルは女王蜂のアヴちゃんが演じるなど、実際に音楽業界で実力を発揮している人々をキャスティング。
さらに、チョイ役として東京スカパラダイスの谷中敦、シンガーソングライターの安藤裕子、DJ KOOなども登場しており、音楽好きにはたまりません!
また個人的には、英子の人柄にも心惹かれるものがあります。歌手としての才能を持ち合わせながらも、いい意味で“普通の女の子”で、誰にでも分け隔てなく優しくてお人よし。それでいて、できすぎる孔明についつい頼ってしまうようなお茶目さ(ドラえもんとのび太的な)もある。
そして何より、“完全な悪者”は出てこず、最初は英子のライバルとして登場しても、最後は孔明の策によってみんな幸せなところに納まるという展開に心がほっこりします。最近心が疲れているという方には特におすすめの、今期一番の“癒やしドラマ”ですよ!