『いちばんすきな花』初回5.9%! 「『silent』みたい」と好評のウラで「苦手」訴える視聴者も
多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠がクアトロ主演を務める連続ドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)の第1話が10月12日に放送。世帯平均視聴率は5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、X(旧Twitter)では「#いちばんすきな花」が世界&日本トレンド1位となるなど反響を呼んでいる。
同ドラマは、年齢や立場が違う男女4人が登場し、「男女の間に友情は成立するのか?」という永遠のテーマを問う作品。昨年、大きな話題となった川口春奈主演ドラマ『silent』(同)の脚本家・生方美久と同局プロデューサー・村瀬健氏が再びタッグを組んでおり、放送前から注目を集めていた。
※以下、『いちばんすきな花』第1話のネタバレを含みます。
第1話では、男友達の赤田鼓太郎(仲野太賀)から、結婚を機に2人で会うことができなくなったと告げられ、「しょうもな」と感じながらも涙を流す潮ゆくえ(多部)、男性に“媚びている”と勘違いされることに悩み、信頼していた同僚からも恋愛関係を望まれていたことに不満を覚える美容師・深雪夜々(今田)といった、男女の友情について違和感を覚えている面々が登場。
加えて、出版社勤務の春木椿(松下)も、恋人の小岩井純恋(臼田あさ美)を“彼女の男友達”に奪われ、婚約破棄されるという描写があった。
そんな中、椿の実家が営んでいる花屋に、偶然ゆくえが来店。椿の母から「息子に花束を届けてほしい」と頼まれたことから、ゆくえは椿の自宅を訪問することに。その後、忘れ物を届けにきた夜々、そして、ゆくえの幼なじみである佐藤紅葉(神尾)も前の住人を探して椿の自宅へ。こうして、4人が出会うこととなった。
「『silent』みたいで好き」「狙ってる感が苦手」と賛否
登場人物の「男女の友情」に関するモヤモヤ感や、物語性のある4人の出会いが描かれた第1話に、ネット上の視聴者からは「登場人物の丁寧で繊細な心理描写が『silent』みたいで好き」と好意的な反応が見られる一方で、「4人が偶然出会うシーンが強引すぎだし、全体的に“狙ってる感”が漂ってて苦手」との指摘も。
また、今田は7月期の『トリリオンゲーム』(TBS系)でクールかつ強欲な社長令嬢役を、神尾は同じく7月期の『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)でヒロインの幼なじみ役を演じており、いずれもインパクトのある役柄だったことから「どうしても前の役のイメージを引きずってしまう」と苦悩している視聴者も散見された。
なお、村瀬プロデューサーは、9月11日に配信されたエンタメメディア「フジテレビュー!!」のインタビュー記事に登場。生方とのタッグが『silent』に続いて2作目となることについて「正直、プレッシャーで押し潰されそうです。『silent』で引退しておけばよかったと思ってます(笑)」と明かしており、やはり前作のヒットによってハードルが上がったと感じているようだ。
独特の空気感がある作品だけに、見る人を選びそうな『いちばんすきな花』。『silent』級の話題作となるだろうか。