100均・収納ボックス、「本当に使える商品」5選! 片付けのプロが選んだ正解発表
ダイソーやセリア、キャンドゥなど100均ショップには実に多くの収納グッズが販売されていますよね。布製ボックスひとつでも多種のバリーエーションがあり、なにを買うのが正解なのか迷ってしまうほど。
そこで、今回は整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、実際に使ったからこそわかる「100均で買って失敗した商品」と「100均で本当に使える商品」の両方を紹介します。
※価格はすべて2022年6月時点の情報(ライター調べ)
※掲載商品については予告なく廃盤、仕様変更等が発生する場合がございます。予めご了承ください。
※店舗によって品ぞろえが異なり、在庫がない場合がございます。
【100均で失敗した収納ボックス.1】不織布の収納袋
大切なモノをホコリから守る「不織布の袋」です。幅広いサイズ展開で、ベッド下収納から文庫本まで大容量で110円とお安く購入できます。この収納袋に、衣替えや布団などを収納しているお家も多いですね。しかし、型崩れしやすい、重ねられない、経年劣化でちぎれるなどの問題が目立ちます。
【100均で使える収納ボックス.1】ジッパー付き収納ボックス
不織布より「100均のビニール製の収納ボックス」のほうがおすすめです。中身が見えるので、在庫の有無を忘れる心配もありません。布モノの収納なら「圧縮」もできるので、コンパクトにまとまります。型もしっかりしているので、軽めの収納なら「タテ置き」も可能です。
【100均で失敗した収納ボックス.2】中身が見えない収納ボックス
白い収納ボックスは、サイズやデザインの種類も多く同じシリーズでそろえやすい商品です。しかし、「中身が見えない」収納になるため、戸棚を片付けるときには使いません。色がそろうことで片付いた気持ちになり、不用品を「長く保管するだけの箱」になりやすいからです。扉の中は、よく使うモノを置く場所です。保管する箱とは目的が違うので、見えない箱は選びません。
【100均で使える収納ボックス.2】透明のケース
白い収納ボックスは上から見下ろすことでしか中身を確認できません。そのため、戸棚の正面よりも「上から見える」場所で使うと○。
もっと簡単なのが、全角度から中身が見える「透明の箱」を使うこと。ラベルを貼る手間もいらないので入れ替え、見直しも頻繁にできます。在庫が「見える化」できれば、予定外の出費も少なくなります。
【100均で失敗した収納ボックス.3】ハンドル付きボックス
手が届きにくい高所で大活躍の「ハンドル付きボックス」ですが……。筆者は100均では選びません。選ばない理由は「収納力が減る」からです。限られた空間だと、ハンドルの凹凸さえ収納スペースを奪う要素になります。例外として、冷蔵庫上段の収納だけ使います。
【100均で本当に使える収納ボックス.3】「結束バンド」で十分!
キッチンの吊り戸棚へ収納する場合、上段には「落下しても困らないモノ」を置きます。例えば、スポンジやふきんのストックです。写真上のように、結束バンドでハンドルを作れば「棚のサイズをフル活用できるボックス」を選べます。できる限り、寸胴型で凹凸のない形状が◎。
【ポイント】重たいモノならニトリ「吊戸棚ストッカー」が◎
食品や調理家電など、重たいモノを「吊り戸棚」に収納したい場合は「吊り戸棚ストッカー」がいちばん。400~500円相当の「かさばる箱」なので長く住む家に限りますが、専用品だけあって造りも頑丈です。キッチンのような「出し入れ頻度の多い空間」は、100均だけに頼らず専門的なグッズを使うようおすすめしています。
【100均で失敗した収納ボックス.4】30cm角以上のプラケース
無印良品の「やわらかポリエチレンケース」にそっくりで、半額以下で購入できると人気の、ダイソー「フタ付収納ボックス」330円(税込)です。おしゃれなデザインで、収納力も抜群の名品です!
でも、不用品になったとき「思わぬ出費」を招くリスクがあります。
【100均で使える収納ボックス.4】布製ボックス
写真上の「布製ボックス」なら、処分費もかからず「かさばる問題」もありません。もう何度もおすすめするほど、使い勝手の良いアイテムです。プラスチックにありがちな、静電気で抜け毛汚れが付着する問題も減ります。
【ポイント】大きなプラスチックは有料ゴミ! 処分費が高い
粗大ゴミの作業で面倒なのが、「大きなプラスチックのゴミ」です。自治体によっては「30cm角以上のプラケース」が有料ゴミに。購入した金額より、処分費のほうが高いとはびっくりです。
この問題を避けるなら、ライフスタイルの変化とともにモノを減らすことです。筆者自身、プラスチックの黄ばみが少ないうちに中古品として手放すようにしています。この先も「プラゴミ」の扱いが厳しくなるので、そろえる時は「その後」も頭の隅に入れておきたいです。
【100均で失敗した収納ボックス.5】100均「一体型の仕切りトレー」
「一体型の仕切りトレー」は、厚みがあるので収納力が減ります。使う場所も限定されるので、引き出しのサイズを変えると使えなくなります。ほか、仕切り内の空間が余るので小物が散らばりやすい欠点も。
【100均で使える収納ボックス.5】イノマタ化学の「キッチントレー」
引き出しの仕分け収納ケースなら、イノマタ化学の「キッチントレー」を指名買い。シンプルな形状なので、「縦と横」どちらに組み合わせてもOK。キッチンカトラリーはもちろん、文房具、生活雑貨まで細かく仕切ることができます。
※2022年5月30日公開、6月6日公開の2記事を再編集した内容です