コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

小倉優子に見る「不安が強い人は受験に向いている」理由

2023/10/05 21:00
仁科友里(ライター)

 ここ10年のゆうこりんは、お子さんと自身の受験、結婚という、不安と相性のいい事柄を繰り返しているように見える。ただし、単なる不安の強い人でないところが、ゆうこりんの面白いところだ。

 『ぽかぽか』において、ゆうこりんは家を建てたばかりの菊地に「土地の値段、すごく上がってる?」など、土地の買い方や家の建て方について質問していた。明言はしなかったが、家を建てたいのではないだろうか。菊地の場合、結婚していて夫婦共働きなので、ローンを返済するときも「2人で返す」ことが理論上は可能であり、一馬力のゆうこりんは、菊地よりはるかに重い精神的、経済的な負担を背負うことになるといえる。加えて芸能人は収入が不安定なので、銀行がお金を貸したがらないという話を聞いたことがある。

 もしかしたらゆうこりんは、ローンなど組まなくてもいいくらいの貯えが、すでにあるのかもしれない。彼女は、仕事がいつなくなるかわからないと不安がる割に、1人で家を買うことには臆せず、積極的に打って出る。これがゆうこりんが単なる不安の強い人でないと思えるところだ。

 こうやって考えてみると、ゆうこりんって「あれがほしい」という欲望がもんのすごく強く、それを手に入れるため猛烈に努力し、だからこそ「こんなに頑張っているのに、手に入らなかったらどうしよう」と不安になってしまうのではないだろうか。不安の強さは、欲望の強さの裏返しともいえるわけだ。

 「私は芸能人ですけど、一般人のみなさんと一緒ですよ」と装う芸能人が多い中、ここまでギラギラした芸能人は稀有だろう。やっぱり、今後もゆうこりんから目を離せない。



仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2023/10/05 21:00
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