KinKi Kids・堂本光一、嵐・櫻井翔の動きは? ジャニーズ新体制めぐる所属タレントの意見が波紋
10月2日に記者会見を開き、事実上の解体を宣言したほか、新会社の設立を発表したジャニーズ事務所。まだまだ混乱が続く中、所属タレントもジャニーズ側の動きを注視しているようだ。
「創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害を事実と認め、同事務所は新たな一歩を踏み出しました。『故・喜多川氏と完全に決別する決意を示すため』として、10月17日付で『SMILE-UP.』(株式会社SMILE-UP.)へと社名を変更。従来のマネジメントやタレント育成業務ではなく、被害者への補償対応のみを行っていくとのことです。会見で、東山紀之新社長は会社やグループ名をめぐって、『すべて、“ジャニーズ”とつくものはなくなります』と明言しました」(ジャニーズに詳しい記者)
加えて、新たなエージェント会社を立ち上げることを報告。ジャニーズ事務所コーポレートサイトの声明文(2日付)によると、所属タレントや社員らは希望者全員が新会社に移籍。「もちろん、若手タレント等でエージェント契約形式ではなく従来の専属契約形式を希望する場合にも対応する予定です」(原文ママ、以下同)とも説明している。
当日の夜には報道番組『news zero』(日本テレビ系)内で、嵐・櫻井翔が会見の内容に言及。新体制について、番組キャスターの有働由美子が「事務所から話があったんですか?」と尋ねると、櫻井は「はい。事前に話し合いました。事務所で、嵐のメンバー5人そろって、説明を受けました。ただ、その時にはもう少し大きな枠組みというか、『このようなことを考えている』というようなところの説明にとどまっていた」と告白。
今後に関しては「新会社と株式会社、僕個人の会社との契約なのか、新会社と株式会社・嵐、グループとの契約なのか。あるいはその両方なのか。すべての可能性の選択肢をテーブルに乗せて、じっくり考えていかなきゃならないなと考えている」「そういった意味ではここ最近、密にメンバーとも連絡を取っていますので、メンバーと相談しながら5人で考えていけたらな、というふうに思っています」と明かした。
また、社名の変更は「何よりも被害者の方のことを考えれば『ジャニーズ』という名前との決別は、絶対に必要だろうなというふうに考えていました」と見解を示しており、櫻井自身は納得している様子だった。
KinKi Kids・堂本光一、「すべての活動から身を引くことも視野に」
そんな中、KinKi Kids・堂本光一は「日経エンタテインメント!」2023年11月号(日経BP)内の連載「エンタテイナーの条件」で事務所の問題に触れている。なお、同誌の発売情報を紹介したニュースサイト・ORICON NEWSの記事(10月2日配信)によると、堂本への「取材は9月中旬に行われた」という。
「事務所の進む方向次第で自身の身の振り方も考える必要があると話し、移籍するのか、『株式会社KinKi Kids』を設立してエージェント契約をするのか……など、ファンが安心して応援できる形を模索しているようです。さらには、『極端な話、すべての活動から身を引くことも視野に入れてはいます』と、衝撃的な発言も。というのも、堂本は12歳の頃からジャニー氏のもとでエンタテインメントの作り方を学んできたため、自身の表現や作品においては『どうしたってジャニー氏の影響が含まれてしまいます』と吐露。世の中が“ジャニーイズム”は排除すべきと判断した場合は、引退する覚悟もあると本音を漏らしています」(同)
ネット上のファンからは、「光一さんの素直な思いや葛藤、迷いなどダイレクトに響いてとてもつらい」といった悲鳴のほか、「どうして真面目にエンタテインメントを貫いてきた人がこんなに苦しんで考えなきゃならないんだろうね」「株式会社KinKi Kidsでエージェント契約という案も視野にあること、ファンファーストであるということから、期待して二人からの言葉を待ちたい」などと、さまざまな意見が噴出。波紋を呼んでいる。
10月2日の会見で東山社長らが“ジャニー離れ”を断言しただけに、今の堂本が会社の方針に何を感じているのか、気になるところだ。
HiHi Jets・猪狩蒼弥は、ファンから「救いを奪う権利は誰にもない」と主張
なお、同誌に関しては、「21歳・7年目のリアル」と題したロングインタビューに登場したジャニーズJr.内ユニット・HiHi Jetsの猪狩蒼弥のコメントも話題を呼んでいる。
「猪狩は『初代社長がやったことは紛れもない過ち』と斬り捨て、被害者への速やかな補償・救済を望んでいる旨を主張。また、所属タレントに対して、世間から厳しい声が上がっている状況も承知の上のようですが、一方で『ただ、僕たちを見て救われてる人もいる』と、アイドルとしての矜持をのぞかせています。『その人たちから救いを奪う権利は誰にもない』と自身の考えを述べ、今後もファンを喜ばせていきたいと、前向きな言葉を残していました」(同)
こうした発言がSNS上で広まると、「猪狩くんのファンじゃないけど、こんなふうに言ってくれるのは心強い。カッコよすぎる」「猪狩くん、めちゃくちゃいいこと言ってくれてて号泣した」「猪狩くん、その通りだよ! 感動した」「私たちジャニーズファンから幸せを奪わないで。ガリさん(猪狩の愛称)、よく言ってくれた」と、称賛の声が続出しているようだ。
ジャニーズ事務所のタレントらが今後どんな環境に身を置くのか、現時点では不明だが、当人たちやファンにとって、最善の着地点を目指してほしいものだ。