『笑点』のエンディングが変わった! ご長寿番組のテコ入れに視聴者不満
60年近く放送されている国民的人気演芸番組『笑点』(日本テレビ系)。ネット上では現在、同番組のエンディングが「変わった」と話題になっている。
『笑点』といえば、前半に落語や漫才、マジックなどの演芸、後半に大喜利という二部構成。特に人気落語家たちが出演している大喜利コーナーは番組の目玉といえ、現在は春風亭昇太が司会を務め、三遊亭小遊三、桂宮治、林家木久扇、林家たい平、春風亭一之輔、三遊亭好楽がレギュラー出演している。
そんな『笑点』に、最近、ある変化がみられたと、ネット上で指摘が相次いでいるという。
「同番組のラストは、司会者の『また来週』という言葉で締めくくられるのがお決まりでしたが、そのあいさつがなくなり、大喜利が続行したまま、提供クレジットに入り、フェードアウトするような形で終了。これに気づいて衝撃を受けた視聴者も少なくなかったようで、9月24日放送回の終了後、すぐさまSNS上で『番組の流れに情緒がなくなった』『お約束のあの流れがあるからいいのに』と不満の声が続出したんです」(芸能ライター)
おそらく、「チャンネルを変えさせないための対策」(同)だというが、ご長寿番組の“お約束”まで壊してしまっては、視聴者の反感を買うのも致し方ない。
ちなみに8月27日、『24時間テレビ 愛は地球を救う46』(同)内で生放送された『チャリティー笑点』にて、木久扇が来年3月に『笑点』の大喜利メンバーを卒業すると発表。それにあたり、同番組は新メンバーのキャスティングを調整中。誰になるかによって、番組はさらに大きく変わることになりそうだ。
『世界・ふしぎ発見!』では草野仁が司会交代
なお、『笑点』のような長寿番組のリニューアルといえば、今年に入ってからさまざまな部分が変更された『日立 世界・ふしぎ発見!』(TBS系)の例が記憶に新しい。
同番組は、今年4月に番組開始以来37年間、司会を務めてきた草野仁が勇退し、その後は「クイズマスター」として出演する形に。しかし、出番はかなり少なく、草野に代わって総合司会を務める石井亮次アナが、VTRフリやパネラーを回す役割などすべて担っている状態にある。
「加えて、今年に入ってからはヒトシ君人形、スーパーヒトシ君人形を使ったポイント獲得システムもなくなり、さらに各パネラーが筆記で解答する形式から、全員でディスカッションし、それぞれ口頭で解答する形式へと変更。視聴者の間では『改悪感がある』『トークバラエティ色強くなった』と残念がる声も出ていました」(同)
番組のリニューアル自体は珍しくないものの、長寿番組は根強いファンが多いだけに、テコ入れのさじ加減が難しいのかもしれない。
歴代ご長寿バラエティランキングベスト10(2023年10月1日現在)
1位:『よしもと新喜劇』(毎日放送)
放送期間:61年(1962年9月スタート)
2位『笑点』(日本テレビ系)
放送期間:58年(1965年3月スタート)
3位『新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送テレビ)
放送期間:52年(1971年1月スタート)
4位『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)
放送期間:49年(1974年4月スタート)
5位『パネルクイズ アタック25 Next』(朝日放送テレビ・BSJapanext)
放送期間:48年(通算、1975年4月スタート)
6位『徹子の部屋』 (テレビ朝日系)
放送期間:47年(1976年2月スタート)
7位『素人名人会』(毎日放送)
放送期間:41年11カ月(1960年5月〜2002年3月)
8位『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)
放送期間:40年6カ月(1982年10月〜2023年4月)
同率9位『日曜笑劇場』(朝日放送)
放送期間:38年(1975年4月〜2013年3月)
同率9位『笑いがいちばん』(NHK)
放送期間:38年(1973年4月〜2011年3月)
※番組改題については省略