ロイヤルホストのコスパ◎メニューはどれ? 栄養士のおすすめメニューランキングを発表!
ファミリーレストランの中でも高級路線を守り続けるロイヤルホスト。豪華なメニューが売りですが、プロの目から見ても、本当に値段に見合った品揃えになっているのでしょうか? そこで今回は、ロイヤルホストのメニュー(グランドメニュー)を管理栄養士の猪坂みなみ先生にジャッジしてもらい、おすすめの商品をランキング形式で発表します!
※価格は税込み。一部店舗は価格が異なります
第3位:食いしんぼうのシェフサラダ(オニオンドレッシング)(968円)
――ファミリーレストランの中では値段が高めに設定されているロイヤルホストですが、栄養の観点から見て、コストパフォーマンスはどう評価できますか?
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) ファミリーレストランは外食を楽しむことに重きを置いていると思うので、必ずしも栄養バランスが優れたメニューばかりではありません。ただ、ロイヤルホストでは栄養価の高いキヌアやチアシード、ケールなどを取り入れたメニューや、野菜をしっかり摂れるカレーやサラダ、グリルなどもありますので、上手に選べば栄養バランスを整えることが可能です。
自宅で栄養たっぷりの食事を作ろうとすると、たくさんの食材を買ってきて下処理や調理を行わなければならないため、材料費も手間もかかります。それを考えるとロイヤルホストのメニューは値段に見合っているといえるのではないでしょうか。
――まずは、ロイヤルホストのグランドメニューの中で、栄養士目線で第3位の商品を教えてください。また、どういった内容のセットにすると、より健康的になりますか?
猪坂 たっぷりのトッピングでたんぱく質と野菜をしっかり摂れる「食いしんぼうのシェフサラダ」(オニオンドレッシング)です。アボカドや海老、ゆで卵、トマト、ブロッコリー、チーズなど、いろいろな食材から栄養を補うことができますよ。
アボカドには、血流を促進してくれるビタミンEが豊富に含まれているため、これからの季節、気温が下がり冷えが気になる方には特におすすめです。ただし、これだけではエネルギー源となる糖質が足りないため、サイドメニューから、しっとりふわふわな食感が楽しめる「英国風パン」をチョイスすると良いでしょう。
第2位:ベジタブルカレー&雑穀ごはん(1,408円)
――それでは、ロイヤルホストのグランドメニューの中で第2位だと思う商品を教えてください。
猪坂 第2位は、野菜たっぷりの「ベジタブルカレー&雑穀ごはん」です。ライスは白米ではなく、キヌアやチアシードなどが入った雑穀ごはんになっているため、食物繊維やビタミン、ミネラルも補給することができます。
パプリカやブロッコリー、かぼちゃ、ミニトマトなどの緑黄色野菜もトッピングされており、細胞のさびつきを抑えて病気を予防してくれるβカロテンが摂れる点も◎。βカロテンは油と一緒に摂取すると吸収率が高まるため、脂質を含むカレーの具として一緒に食べるのは効率的です。
そして、これだけではたんぱく質や野菜がやや少ないため、「お得なお食事セット」の「スープセット」(コーンポタージュとドリンク)をつけると、より栄養を補えますよ。スープではなく「もっと野菜が食べたい!」という場合は、「アボカド&シュリンプサラダ」がおすすめ。海老でたんぱく質を、アボカドから食物繊維やカリウム(むくみ予防に役立ちます)などを摂ることができます。
第1位:海老と帆立のあつあつグリル~温野菜添え〜(1,628円)
――栄えある第1位の商品はどれでしょうか?
猪坂 最もおすすめのメニューは、海鮮と野菜の凝縮された旨みを楽しめる「海老と帆立のあつあつグリル~温野菜添え〜」です。プリプリの帆立と海老からたんぱく質を、ブロッコリーやほうれん草、コーンなどの野菜からビタミン、ミネラルを摂ることができます。美肌効果が期待できる、ビタミンCが豊富なレモンも付いているのがうれしいですね。
カロリーは368kcalと、ファミレスメニューの中では比較的低めですが、たんぱく質は25.1gと1食分以上しっかり補えます。合わせるサイドメニューとしては、キヌアやチアシードが混ぜ込まれている「雑穀ごはん」がおすすめ。メインのグリルは味付けがバター醤油味なので、ご飯との相性抜群です。白米でも良いのですが、雑穀ごはんを選ぶことで、より食物繊維やビタミン類の摂取量を増やせますよ。
食後にデザートを食べたい場合は「アサイーとヨーグルトのパフェ」(638円)
――ちなみに、ロイヤルホストはデザートがおいしいことでも有名です。食後に、グランドメニューまたは季節のメニュー(9月27日現在)の中からデザートを選ぶ場合、栄養面を考えておすすめの商品はどれでしょうか?
猪坂 「栄養面が気になるけどデザートも食べたい!」というときには、「アサイーとヨーグルトのパフェ」を選ぶと良いでしょう。ポリフェノールや鉄分などを豊富に含むフルーツであるアサイーを手軽に食べられる点が大きなポイント。さらにヨーグルト、バナナの栄養としてカルシウムやカリウムなども摂ることができます。カロリーも300kcal以内なので、チョコレートパフェなどを頼むよりも摂取カロリーを1/2以下に抑えられますよ。
季節メニューのパフェを食べたい場合は、「コーヒーゼリーモンブラン」(968円)が◎。苦味の効いたコーヒーゼリーをメインにしている分、ほかのパフェよりも脂質と糖質を抑え、低カロリーに仕上げられています。一方で、しっかりトッピングされたモンブランや栗のアイス、ほうじ茶風味のクリームで、秋のスイーツ感はきちんと味わえます。