『劇場版シティーハンター』好調! 『ホーンテッドマンション』は中身がない? 全国映画館動員ランキング
漫画家・北条司氏原作の大人気テレビアニメシリーズ、通算5作目の劇場版アニメ『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、9月8日~9月14日)で初登場1位を獲得した。
同作は主人公・冴羽リョウが闇のテクノロジー“エンジェルダスト”をめぐって己の過去と向き合い、最強の敵に立ち向かうストーリー。南海キャンディーズ・山里亮太と音楽グループ・FANTASTICS from EXILE TRIBEの世界がゲスト声優として参加している。2019年公開の前作『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』は、観客動員100万人を超える大ヒットを記録しているが、本作も公開11日間で動員44万人、興収6億6600万円と好調だ。
2位にはディズニーランドの人気アトラクションを実写映画化したエンタテインメント・ホラー・コメディ『ホーンテッドマンション』がランクイン。同作は、知らずに訳ありの館に引っ越してしまったばかりに、次々と怪現象に見舞われる親子と、彼らを助けるために、館の謎に挑む個性豊かな心霊エキスパートたちの運命を描く。ハロウィンシーズンの公開とあって、特にディズニーファンは歓喜の声を上げているが、レビューサイトなどでは「映画としては完全に中身がなさすぎる」「ちょっと微妙かも」など、残念がる声も寄せられている。
3位は主演に吉永小百合と大泉洋を迎えた巨匠・山田洋次監督の最新作『こんにちは、母さん』。同作は仕事や妻子との関係に悩む息子と、新たな恋に胸躍らせる母親を中心に、彼らと周囲の人々が織りなす人情模様を描く。SNS上では、山田監督作品らしく「ほんわかしたいい映画」「吉永小百合さんが可愛い」など評判は悪くない。
4位は宮﨑駿監督が『風立ちぬ』以来10年ぶりに手掛けた長編アニメーション作品『君たちはどう生きるか』が入った。公開9週目終了時点で興収は79.6億円。過去の宮﨑作品では『千と千尋の神隠し』が同じ9週目で202億円、『風立ちぬ』が104.8億円となっており、過去作に比べると物足りない数字になっている。
5位は絶滅したはずの巨大ザメ、通称“MEG(メグ)”の恐怖を描いたスティーヴ・オルテン氏の小説をジェイソン・ステイサム主演で映画化した海洋パニック・アクションの続編『MEG ザ・モンスターズ2』。同作は前作から5年後を舞台に、MEGをはじめ太古の巨大生物たちが人々を襲っていく。中国で絶大な人気を誇るアクションスターのウー・ジンが出演していることも話題で、公開25日間で動員84万人、興収13億円超を記録している。
6位には清水カルマ氏の同名ホラー小説を『リング』の中田秀夫監督が、主演に橋本環奈とジャニーズWEST・重岡大毅を迎えて映画化した『禁じられた遊び』がランクインした。同作は子どもの純粋な思いが引き起こした恐るべき怪異に巻き込まれた主人公たちの運命を描く。ジャニーズ出演作だが、週刊誌等の報道によると早くも“大コケ”と揶揄されている。興収は公開11日間で2億1872万円だ。
山崎賢人主演の『キングダム 運命の炎』は7位で大ヒット
7位は、原泰久氏の大人気漫画を豪華キャストで実写映画化した歴史アクション大作「キングダム」シリーズの第3弾『キングダム 運命の炎』。第4弾の製作も決定している同作は、「馬陽の戦い」と「紫夏編」を中心に、亡き友と誓った天下の大将軍になるという夢に向かって突き進む主人公・信(山崎賢人)と後の始皇帝・嬴政(吉沢亮)の姿を描く。すでに累計動員数は370万人を突破。累計興収も52億9834万円の大ヒットとなっており、ブームはまだまだ続きそうだ。
そして、トム・クルーズ演じる伝説のスパイ、イーサン・ハントが数々の不可能なミッションに挑む大人気アクション・シリーズの第7弾『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が8位に。日本では公開45日目で、累計興行収入が50億円を突破。北米、中国に続く世界3位の興収となっている。
9位には、ディズニー&ピクサーが贈るハートフル・ファンタジー・アニメ『マイ・エレメント』が入った。同作は火・水・土・風というエレメントが共に暮らす都市エレメント・シティを舞台に、触れ合うことができない火のエレメントの女性と水のエレメントの男性が出会い、互いを理解し合うことで奇跡を起こす愛の物語だ。
10位は小沢としお氏の人気コミックスを岸優太主演で実写映画化したヤンキー青春コメディ『Gメン』。同作は女子にモテると評判の男子校に転校した主人公が、問題児だらけのクラスメイトたちと共に、初カノGETを目指して奮闘するさまを描いている。