Snow Manより平野紫耀? 出版社界隈で勃発する「来年度のカレンダー」争奪戦はいま
ジャニーズ事務所と出版業界の“癒着ぶり”を伝える報道で、たびたび取り沙汰されてきたジャニーズ公認のグループ別カレンダー。同社は長年、各出版社に対し、カレンダーの出版権を材料に、自社や所属タレントのスキャンダル記事掲載を封じようと交渉してきた。
しかし、一連のジャニー喜多川氏の性加害問題は、ジャニーズのみならず、これまで黙認、忖度を続けてきたメディア側の責任問題にも発展しており、来年度版のカレンダーについては「発売の有無さえ危ぶまれている」(週刊誌デスク)という。例年通りであれば、まもなく各出版社がどのグループを担当するかの割り振りが行われるというが……。
キンプリは35万、Snow Manは33万部――驚異的な売り上げを叩き出すジャニーズカレンダー
毎年、トップグループは驚異的な売り上げ部数を叩き出すというジャニーズカレンダー。「オリコン上半期ランキング2023」の「グッズ・マルチメディア TOP10」よると、ジャニーズトップは5人体制でのラストカレンダーとなったKing&Prince(以下、キンプリ)で35万4,850部。現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのSnow Manが33万5,067部でその後に続いた。
「こうした“売れ筋グループ”を割り当てられるかどうかをめぐって、各出版社の週刊誌が、ジャニーズのスキャンダル報道を控えるといった話も水面下でささやかれています」(スポーツ紙記者)
そして、例年10月に入る頃には、どの出版社がどのグループを担当するのかといった情報が、出版関係者の間でも取り沙汰されるというが……。
「カレンダー案件に関しては、今月社長を辞任した藤島ジュリー景子氏、同じく副社長を辞任した元副社長の白波瀬傑氏が大きく関与しており、そもそも来年度版が発行されるかどうかも不透明となっています。各メディアとの癒着や忖度が反映される商材といえるだけに、発行の是非に関しては議論が必要になるでしょう。しかし一方で、カレンダーはCMなどと違い、あくまで積極的に欲するファンのためだけに制作するものですし、『絶対に出すべきではない』とはいい難い部分もあります」(同)
発売できされるかわからないSnow Manより、平野紫耀のカレンダーを制作したい出版社
あくまで来年度版も発売になるという仮定の話だが、出版社界隈では「Snow Man争奪戦」が予想されているそうだ。
「なにわ男子、SixTONESと比べても、本年度のキンプリ、Snow Manの売り上げは頭一つ抜けていた。しかしキンプリに関しては、同グループの人気を支えていた平野紫耀が今年5月に脱退したことから、来年度は売り上げの大幅ダウンが避けられない状況だけに、Snow Manカレンダーが争奪戦になるのは火を見るよりも明らかです」(前出・週刊誌デスク)
ただ現状、発売できるかわからないSnow Manのカレンダーより、「むしろ現在の平野の提携先となっている滝沢秀明氏の新会社『TOBE』に対し、『ぜひうちに平野さんのカレンダーの制作をさせてほしい!』と懇願する出版関係者が大勢いるんです。平野のカレンダーはSnow Man以上の争奪戦になるかもしれません」(同)という。
カレンダー利権を意識してか、現在でも性加害問題に揺れるジャニーズ事務所に対して、あくまで擁護派のスタンスを崩さない出版社が複数存在する。果たして、来年度のジャニーズカレンダーは例年通り発売されるのか、それとも中止となってしまうのだろうか。