Snow Man・岩本照、「9人の時間が、あと何十年続くんだろう」――冠番組で漏らした本音
Snow Manの冠バラエティー番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)。9月15日放送回は、「ダブルダッチで日本一獲らせて下さい」が放送された。
この企画は、Snow Manメンバー9人が、2本の縄を使いダンスやアクロバットなどを取り入れたスポーツ「ダブルダッチ」の日本最大級の大会『Double Dutch Delight』に出場し、優勝を目指すという内容。ダブルダッチの世界大会で3連覇したプロダブルダッチチーム「REG☆STYLE」のサポートを受けながら、5月から大会が開催される9月まで120日間の練習風景が放送された。
番組スタッフから企画内容を聞かされた際、深澤辰哉は「いやいや……」と困惑し、佐久間大介は「俺ら以外で盛り上がるなよ!」と絶叫。しかし、岩本照による「このチャンス、掴むべき」という前向きな発言を受けて、一同は「やらせてください」とやる気を見せた。
そうして5月から練習を始めるも、ラウールは「不安でしかない。どこまでできるか未知というか……」と弱音を吐き、渡辺翔太も「厳しいです、非常に。リアルに聞きましたもん、『これ企画大丈夫?』って」と不安を漏らす場面が。
というのも、Snow Manは初のドームツアー『Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME』を控え、さらにほかの仕事の合間に練習を行わなければならず、REG☆STYLEのKO-YA氏いわく「練習スケジュール的に、(優勝は)かなり厳しい」とのこと。
基礎を習得するのも普通は半年以上かかるとされる中、練習に励むメンバーだが、なかなかうまくいかない向井康二は「自信なくなってきた。ダメだ」と消極的になり、「情けないと思って。先生もいるから申し訳ないと思って……」と涙を流した。
また、主演ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)の撮影で多忙の目黒蓮は、練習に合流できない日々が続き、練習不足で通し練習についていけず。「やばいっすね。時間がないぶん、(ダブルダッチとドラマ撮影を)同時にやって、人より努力しないとできないですからね」と、先生に深夜練習を打診する姿も見られた。
Snow Man・岩本照、「9人で笑い合っている時間が、あと何十年続くんだろう」
そんな厳しい状況が続く中、岩本は「9人で笑い合っている時間が、あと何十年続くんだろうって、ふと考えちゃうときが最近ありますね」「一緒にみんなで汗流して(優勝を)懸けて(努力して)る時間、何かに残したいって思いながら生きてますね」と自身を奮い立たせ、宮舘涼太も「できなくて当然。だからこその練習であって、その時間を一緒に過ごすからの意味があると思う」とコメント。当初は弱気だったラウールも、「デビュー直前とか絶対売れないからって言われまくってて。難しい逆境こそ乗り越えられるパワーは秘めているのかな」と、逆境に強いSnow Manを信じて日々練習に励んだ。
なお、大会で使用する曲は、彼らデビュー曲の「D.D.」(2020年)に決定。さらに、岩本がダブルダッチの構成を考え、エントリー名も「本気.9.」と書いて「マジック」に決まった。
その後、渡辺が足を負傷するなどのトラブルに見舞われるも、大会まで残り3日と迫った最後の練習日にほぼノーミスでパフォーマンスを終了。REG☆STYLEのYUI氏は、「本当にすごいなと思って。普通は4カ月でできない。頑張ってるのわかるから、メンバーのことを考えると……」と、涙を流してSnow Manの成長ぶりを称賛した。
Snow Man、大会終了後にメンバー号泣
いよいよ本番当日。「本気.9.」は、『Double Dutch Delight』関西地区予選の一般部門に出場するも、目黒、宮舘がミスをし、ラウールも18秒のソロダンスパートで失敗。その後も深澤のジャンプや、宮舘と佐久間によるターナー(2本の縄を回すこと)がうまくいかず、最後の大技である岩本の「最高難度アクロバット」もできずじまいで、パフォーマンスが終了した。
試合が終わった後、号泣する向井を岩本が慰め、ラウール、渡辺、佐久間、深澤、目黒の目にも涙が。「やっぱり悔しいなって」(深澤)「いっぱいREG☆STYLEさんが手伝ってくれて、練習よりもできなくて」(佐久間)「先生たちにいいものを見せられなかったから、悔しいね」(目黒)「あれだけ練習したのに……」(渡辺)と、それぞれに悔しさを吐露し、涙を流した。
結果、彼らは予選敗退となり、「日本一」の夢は閉ざされることに。しかし、大会から3日後に、「REG☆STYLEのみなさんにかっこいい姿を見せたい」とREG☆STYLEを前にスタジオでパフォーマンスを披露。YUI氏から「今までで一番最高のショーでした」と評されていた。
この日の放送後、ネット上では「私がSnow Manを推す理由が全部詰まってた。努力、根性、汗、涙、そして絆。それがひとつの結晶になっていく様がとても感動的だった」「何回見ても泣ける」「リアルすぎて、悔しい気持ちが伝わるのと感動とで、もうすごい感情を揺さぶられた」という反響が続出。
また、「『9人でいられる時間は永遠じゃない』って言葉に急に現実に引き戻された」「今の事務所の状態も相まって、いろいろ考えちゃう」と感傷的になる人や、「9人を推せる時間も永遠じゃないから、一分一秒今を大切にしたい」などと、岩本の言葉を前向きに受け取る人も見受けられた。