ジャニーズ会見5つの裏側――東山とジュリー氏に台本? 井ノ原がコメントを飛ばされたワケ
東山とジュリー氏は「所属タレントとオーナー」という関係にある。そのため記者からは、今後も経営上、東山はジュリー氏に忖度するのではないかという質問も飛び出したが、東山は明確に否定。かつて両者にささやかれた“交際説”をも一蹴するかのような勢いだった。
そんな東山は会見中、ジュリー氏のことを「藤島」と呼んでいたものの、突然「ジュリー」呼びをする場面が何度かあった。報道陣が名誉会長を務めた藤島メリー氏(21年に死去)と混同してしまうかもしれない、という配慮からあえてそうしたのかと思ったが、その後もたびたび、ジュリー呼びを藤島に訂正する流れがあったため、普段はジュリーと呼んでいるのだろう。こうした呼び名から、2人が対等な関係性であることがうかがい知れた。
【ジャニーズ会見の裏側5】報道陣からもヒンシュク、“割り込み”“長尺”三人衆
会見中、ネットユーザーの間で批判の的になっていたのが、質疑応答中に割り込んだり、司会者から指されないと文句を言い放った3人の記者たちだ。実際、会見場でも白い目で見られるシーンが多かった。
1人目は、「そっちばかりでおかしいだろ!」と、自分の座っているブロックの記者に質問権が回ってこないことに文句をつけた「Arc times」の尾形聡彦氏。これに井ノ原が「では今の質問が終わったら次に……」と助け舟を出してしまったが最後、次々と“割り込み質問”が発生する事態になった。
2人目は、長い質問を繰り返し、記者席からも「もういいだろ!」というヤジが飛んだ「東京新聞」の望月衣塑子氏。彼女は、5日付で退任していた前副社長・白波瀬傑氏が、なぜ記者会見に出てこないのかという点を何度も質問していたが、これにより、彼は一躍“時の人”となった。
白波瀬氏は、アメとムチを使い分けてメディアを懐柔した人物とされているが、これまでアメを与えてきたのは、あくまで限られた媒体や記者だけ。一般紙はむしろ取材をスルーされることのほうが多かった。望月氏は常々その点に憤り、“復讐心”をたぎらせていたのかもしれない。
そして3人目は、ジャーナリストの松谷創一郎氏。質疑応答中に割り込んだわけではないものの、独特な挙手の仕方で、報道陣を驚かせた。
望月氏の隣の席で、ずっと挙手していた松谷氏は、途中で司会者が質問者を選んでいる間に“指パッチン”をしてアピールするように。そしていざ指名されると、テレビ朝日がジャニーズサイドに忖度を続けていると話し出したのだが、周囲の記者からは「ジャニーズよりもテレビ朝日に聞けよ」と指摘されていた。
さらに、この質問に乗っかって、望月氏が「今日もテレビ朝日は中継していません!」と発言すると、東山に「放送しているようです」と即座に言い返される一幕も。これに松谷氏は、笑顔で望月氏に“肩パン”を入れ、ツッコんでいたのだった。
なお、松谷氏は望月氏へのツッコミから程なくして会見場を後に。今回の会見を受けて行われていた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の会見に向かったとみられる。
今回のジャニーズ側の会見では、同社が、初めてジャニー氏の性加害を公式に認めることに。今後はスポンサーがジャニーズとの取り引きを見合わせ、テレビ局も起用を見送るなど、状況は目に見えて変わることも予想される。東山による新たなジャニーズ事務所は、果たしてファンの期待に応えることができるだろうか。