菅田将暉『ミステリと言う勿れ』特別編放送――原作ファンを“改悪”とブチギレさせた設定とは?
菅田将暉が主演を務める映画『ミステリと言う勿れ』が、9月15日より全国で公開される。それに先立ち、同9日にはフジテレビ系「土曜プレミアム」枠で特別編のドラマが放送されるものの、「昨年1月期の連続ドラマ版は、一部原作ファンの間で酷評されていただけに、特別編や映画にも心配が募る」(芸能ライター)という。
シリーズの原作は漫画家・田村由美氏が「月刊フラワーズ」(小学館)で連載中の同題作品。初の実写化となった昨年の連ドラ版では、菅田が主人公・久能整役を務め、初回世帯平均視聴率13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好発進。その後も2ケタ台をキープし、全話平均11.8%でフィニッシュした。
「同作は、昨今のドラマ界で人気の推理モノで、視聴率が好調だっただけでなく、内容についても好評を博しました。これから公開される映画、その前に放送される特別編にも期待が高まる一方、連ドラ版の“ある設定”は、一部原作ファンを激怒させていたとあって、同じような事態を招かないか一抹の不安があります」(同)
原作ファンの怒りを買ってしまったのは、連ドラ版でヒロインポジションとなった風呂光聖子(伊藤沙莉)の扱いだ。
「風呂光は大隣署の女性刑事で、原作では脇役程度のキャラクターなのですが、連ドラ版では出番が大幅に増えていました。それはまだいいとして、原作では“有能キャラ”だったのに、連ドラでは“おどおどしたキャラ”に変更。また、原作では風呂光が出てこないはずの話にもちゃっかり姿を現し、その代わりに出番がなくなった原作キャラクターが出てきたため、ネット上には『違和感がある』『残念』といった声が多数寄せられたんです」(同)
『ミステリと言う勿れ』原作ファンが「改悪すぎる」と憤った恋愛要素
さらに、風呂光が久能に恋愛感情を抱くという設定まで追加され、原作ファンからは「改悪すぎる」「恋愛要素はいらなかった」「恋愛要素がないとドラマにならないってこと?」「原作の良さが台無し」などとブーイングが巻き起こった。
「映画版では、原作でも人気のエピソードだという通称『広島編』を、特別編では原作コミックス11巻に収録されている『タイムカプセル編』を描いているそう。なお、連ドラ版で風呂光に出番を取られた大学生のキャラクター・相良レンも、志尊淳が演じる形でこの特別編に登場。果たして、原作ファンからどのような反響が寄せられるのか見ものです」(同)
今回の新作が、連ドラに続き良い結果を残すには、何をおいてもまずは原作ファンに受け入れられる必要がありそうだ。果たして評価はいかに――。