ジャニーズ新社長、最有力候補は「東山紀之」――なぜ外部の経営者を招へいしないのか?
8月29日、ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題をめぐり、同社が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が記者会見を実施。性加害は事実と認定されたと報告したうえで、現社長・藤島ジュリー景子氏の辞任を提言した。
これを受けジャニーズ事務所は、9月7日に記者会見を行い、今後の対応について説明するというが、ここでジュリー氏の辞任、ジャニーズ新社長が発表されるとみられる。業界関係者の間では、新社長の最有力候補は、所属タレントの東山紀之と目されているようだ。
ジュリー社長の辞任が一斉報道されると、ネット上では後任について「凄腕の経営者」となるのではといわれていた。
「性加害問題に関与した可能性があるジャニーズ上層部を刷新し、新体制で“ゼロからのスタート”を期待する人が、このような予想を繰り広げたのでしょう。確かに、特別チームは、性加害問題の背景には同族経営の弊害があると指摘していましたし、外部から経営者を招へいすれば、ジャニーズが抜本的な改革に乗り出したと世間に印象付けられると思います。しかし、結果的には、所属タレントが新社長に就任する方針であることが、少しずつ業界内に漏れ伝わってきました」(広告代理店関係者)
報道では東山のほか、ジャニーズアイランド社長でもある井ノ原快彦や、TOKIO・城島茂らも“候補”として挙がっている。しかし、近藤真彦の退所後、“ジャニーズの長男坊”となった東山が本命視されているのだという。
ジャニーズ歴40年超の東山紀之、社長就任の場合はバッシングも?
「東山は喜多川家や藤島家の人間ではありませんが、ジャニーズ事務所に40年以上在籍する人物。同社の社内風土に染まっているとも考えられ、もし社長に就任した場合、世間からバッシングが巻き起こる可能性は否めません」(同)
しかしジャニーズは、いくら経営に長けていても、芸能界や自社タレントのことを知らない外部の人間が突然トップに立った場合、「所属タレントが混乱するのではないかと危惧している」(同)という。
「トップが外部の人間に代われば、事務所の方針も内部の雰囲気も何もかもが変わるのは自明。タレントの離脱がさらに加速することも考えられます。そのリスクを考えると、芸能界はもちろん、タレントのことをよく知る東山を社長に据えるというのは、同社の今後にとって非常に妥当な線なのかもしれません」(同)
そもそもこの状況で、ジャニーズの新社長をやりたがる人間などは皆無に等しいといえる。新社長は自ら火中に身を投じることとなるが、果たしてその“覚悟”を決めたのは誰なのか。