A.B.C-Z主演舞台『ABC座』が「お蔵入り」の危機? 塚田僚一が復帰も、上演厳しいワケ
体調不良のため、今年5月初旬より芸能活動を休止していたA.B.C-Z・塚田僚一の復帰が明らかになった。8月31日、ジャニーズ事務所は公式サイト上で「活動再開に対して本人からも前向きな意思表示がありました」(原文ママ、以下同)などと説明。5人での再始動を待ちわびていたファンは喜びの声を上げる一方で、A.B.C-Zが主演してきたとある人気舞台は「お蔵入り」するのではないかと危機感を抱いている。
精神的に不安定な状態が続いていたことを理由に、活動を休止していた塚田。約4カ月の療養期間を過ごし、「心身ともに回復傾向にあることから、活動再開に対して本人からも前向きな意思表示がありました」「それを踏まえて、メンバーと話し合い、医師からも承諾を得ることができましたので、この度、活動を再開」することになったという。まずはグループでの活動を中心とし、体調と相談しながら仕事のペースを戻していくそうだ。
31日午後6時台、塚田はグループの公式X(旧Twitter)を更新。「関係者の皆様 ご心配ご迷惑おかけしました ファンのみんな 待っていてくれてありがとう これからも個人、グループともに宜しくお願いします」とあいさつした。
ジャニーズファンは塚田の復帰を大いに喜び、「塚ちゃん、おかえりなさい! 無理はしないでね」「帰ってきてくれてありがとう!」「無理せずに自分のペースで仕事してください!」といった応援のメッセージも寄せられている。
「A.B.C-Zは、昨年10月にシングル『#IMA』をリリース。今年に入ってからは、ライブDVD&Blu-ray『A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ』が2月に発売されたものの、特に塚田が休養に入って以降はグループの大きな仕事がストップしている状態でした。夏の音楽特番なども軒並み欠席しており、ファンは5人のパフォーマンスが見られることを待ち望んでいたことでしょう。それだけに、塚田の復帰で完全体になったA.B.C-Zが、今後どのような活動を行っていくのか、期待が高まっています」(ジャニーズに詳しい記者)
A.B.C-Z主演舞台『ABC座』上演が「難しいワケ」
そんな中、ファンが開催を熱望しているのは、A.B.C-Zが座長を務める毎年恒例の舞台『ABC座』だ。A.B.C-ZがDVDデビューを果たした2012年に『ABC座 星(スター)劇場』として幕を開け、以降も『ABC座 ジャニーズ伝説』(13、14、17~19年)『ABC座 2015』『ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!~』『ABC座2020 オレたち応援屋!! On Stage』『ABC座 ジャニーズ伝説2021 at IMPERIAL THEATRE』と、タイトルを変えつつ上演されてきた。
昨年は『ABC座 10th ANNIVERSARY ジャニーズ伝説 2022 at IMPERIAL THEATRE』と題し、12月5~22日に東京・帝国劇場で開催。この『ジャニーズ伝説』は、初代ジャニーズの実話をもとにした作品で、A.B.C-Zメンバー・戸塚祥太がジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(19年に死去)の役を演じている。
ジャニーズの歴史を振り返る内容でファンの間でも人気の高い作品だが、現在の事務所の状況を考慮すると上演は厳しいのではないか、という見方が強まっているのだ。
「今年3月、英国の公共放送・BBCが、ジャニー氏の“性虐待”に迫ったドキュメンタリー番組『The Secret Scandal of J-Pop』を放送。これをきっかけに、ジャニー氏によるタレントへの性加害疑惑が問題視されました。そして8月29日、事務所が設置した『外部専門家による再発防止特別チーム』が記者会見を行い、調査報告書を公表。その中には、ジャニー氏が『多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた』という記述もありました。加えて、同チームは藤島ジュリー景子社長の辞任を提言したのです」(同)
こうした影響から、半ば、ジャニー氏の名前自体が“タブー”になりつつあるだけに、ネット上のジャニーズファンは「『ジャニーズ伝説』って“ジャニーさんの伝説”だから、もうできないでしょ……」「大好きな舞台なのに、今後の『ジャニーズ伝説』は絶望的だな」「塚ちゃんが復帰して『ABC座』があったとしても、『ジャニーズ伝説』は無理だろうね」「あの演目はお蔵入りかな?」などと、落胆している。
また、『ジャニーズ伝説』の映像作品としては、17年版(18年8月発売)が最後で、昨年の10周年公演も、現時点でDVD&Blu-rayのリリース予定はない。そのため、SNS上では「早く円盤(映像作品)化してくれればよかったのに」「22年の円盤が欲しかった」と悔やむ声も見受けられた。
なお、昨年の『ABC座』は9月上旬に上演が発表された。塚田の復帰が判明したタイミングだけに、A.B.C-Zのライフワークともいえる同公演の開催の有無に注目している人も少なくないようだが、5人体制に戻った彼らは、ファンにどんな姿を見せていくのだろうか?