コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき165

加護亜依「ヤクザと韓国旅行」、元極妻が解説! 現地合流した謎すぎる人物とは?

2023/08/27 17:00
待田芳子(作家)
写真ACより

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

ヤクザも海外旅行できる?

「ヤクザって、海外渡航できるんですか?」

 編集者さんから聞かれました。加護亜依さんの「ヤクザとの韓国旅行」の件ですね。

 結論から言うと、ヤクザも紛争地とかでなければだいたい行けますよ。アメリカはヤクザというか「犯罪歴」にうるさいので難しいようですが、渡航例もありますし、アジアはほぼOKのようです。

 たとえば元山口組幹部の後藤忠政親分は、現役時代の2001年にアメリカで肝臓移植手術を受けてますし、組織を除籍になった後にはカンボジアの国籍も取得してます。ベストセラーになった自叙伝『憚りながら』(宝島社)の印税を、カンボジアの地雷被害者支援のNGOなどに寄付したことも話題になりました。

 また、田中森一弁護士のベストセラー『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』(幻冬舎)によると、山口組の宅見勝若頭は1992年、肝臓手術のために渡仏しましたが、どこで漏れたのかフランスのマスコミが騒いだので、入国できずにそのまま帰国しました。日本を出国できたのは安倍晋太郎さん(安倍晋三元総理の父)の尽力だそうですよ。

 ていうか、そもそも国内外に「日本のヤクザの渡航を禁ずる」という法律はないのです。

 海外への移住や渡航の自由は憲法(第22条)で認められてますし、数万人のために新しく法律を作るのは税金のムダです。

 海外渡航の問題でいうと、最近ではガーシーさんでしょうね。すごい重大事件並みに連日報道されて、あのインターポール(国際刑事警察機構、ICPO)から国際手配されました。

 あと紛争地を取材しているジャーナリスト氏がシリアへの入国を「危険だから」と禁止されてパスポートを取り上げられましたね。

 旅券法では、「生命の危険」がある場合はパスポートを返納させることができるからで、「犯罪で訴追されている者」や「日本国の利益又は公安を害する行為を行うおそれがある」人とかも該当します(旅券法13条)。

 ガーシーさんはともかく、ジャーナリスト氏の渡航は自由にしてもいいかなとは思いますが、まあ危ないですからね。

ヤクザを紹介した「ママ友」の謎

 皆様がこのコラムをお読みになる頃は「加護ちゃん騒動」は収まってると思いますが、少し考えたいと思います。

 加護さんのYouTubeとインスタグラムの説明によりますと、ニュースサイト「SmartFLASH」の記事には「事実と異なることが多い」そうですが、版元に対する名誉棄損など法的措置については触れられていないようです。今後はどうなるのでしょうか? 

 説明では、もともと親友と2人の「女子旅」に、ある「ママ友」が現地で合流することになり、その方が「問題の男性お2人」(刺青&指欠損)を連れてこられたそうです。

 元極妻の私が言うのもアレですが、このお2人が来たら普通はドン引きするのではないでしょうか? このママ友さんは謎すぎます。

 でも、加護さんは報道される前に自らインスタで「楽しい韓国旅行」の様子を発信されてて(現在は削除)、本当に楽しかったようですし、一緒に写っていらっしゃる方も流出するとは思ってなかったかもしれませんね。

「韓国に加護ちゃん来てたから、一緒に撮ってもらった」→「誰かに見せたら流出」な感じでしょうか?

 ネットでは、擁護論とともに「子どもを置いて海外旅行?」「ヤクザと気づかないのはおかしい」「説明の動画で目が泳いでる」などと指摘されてましたね。

 正直いろいろワキが甘いと思わないでもないですが、加護さんはローティーンの頃から芸能界にいて、喫煙問題で事務所から解雇を言い渡された時に「カイコって何ですか?」と聞いちゃうような方だそうですから、「お気の毒」が先に立ってしまいます。

 しばらく地上波のテレビでは干されるかもしれませんが、負けずにがんばってほしいです。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2023/08/27 17:00
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