2023年夏ドラマ“脱落率”ランキング! 『この素晴らしき世界』は4割減、『VIVANT』は唯一アップ
話題沸騰の7月期連続ドラマ。今期は堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)が、視聴率面でトップを独走中だが、一方で右肩下がりという作品もチラホラ。
気になって見始めたものの、フタを開けたら「思ってたのと違う」「オンタイムで見るほどではないな」との理由で、“脱落”してしまう視聴者は確かに存在するだろう。
そこで「サイゾーウーマン」では、第1話と8月13日までに放送された最新話の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を比較し、その上昇・下落率を算出。下落率が高い順にランキング形式で紹介したい。
脱落率トップの『この素晴らしき世界』は、視聴率4割以上減
今期、最も視聴率の下落が激しかったのは、若村麻由美主演『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)で、43%ダウン。初回から平均視聴率は5.4%と振るわなかったが、第2話で早くも4.0%まで落ち込み、10日放送の第4話では自己最低となる3.1%を記録した。
同作は、平凡な主婦・浜岡妙子がひょんなことから大女優として振る舞うことを依頼され、二重生活を強いられる“なりすましコメディー”。
当初主演に決まっていた鈴木京香が「体調不良」で降板し、若村が代役を務めたという経緯があるため、「初回だけ見てみようかな」という人も多かったのかもしれない。
若村の「冴えない主婦」と「大女優」の演じ分けが見どころの一つとなっている同作だが、ネット上で「やっぱりうまい!」と若村の演技力を再評価する声が続出。
一方、先月より配信されたNetflixオリジナルドラマ『御手洗家、炎上する』で、鈴木が「冴えない主婦」と「セレブなインフルエンサー主婦」を見事に演じ分け、好評を得ていることもあってか、やはり「鈴木で見たかった」という声も少なくないようだ。
2位『CODE-願いの代償-』は3割以上減も……TVerでは健闘!
2位は、坂口健太郎主演『CODE-願いの代償-』(日本テレビ系)で、下落率は33%。初回は世帯平均6.1%だったが、13日放送の第7話で、自己最低となる4.1%までダウンした。
台湾ドラマ『浮士德遊戲』(2016年)『浮士德遊戲2』(19年)をリメークした同作は、どんな願いも叶えるアプリ「CODE」を手に入れた神奈川県警暴力団対策課の刑事・二宮湊人が、恋人の死の真相と、謎のアプリの背後に潜む陰謀に迫るクライムサスペンス。
日テレは4月期『Dr.チョコレート』と2期連続で坂口主演ドラマを放送しているが、視聴率は現時点で『CODE-願いの代償-』のほうが下回りそうだ。
とはいえ、民放公式動画配信サービス・TVerでは健闘しており、お気に入り数は夏ドラマで上位にあたる94.6万人(15日現在)。派手なストーリー展開とスピード感のある演出が、「ドラマ視聴は電波より配信派」な若い層にウケているのかもしれない。