婚前契約とは一体??

ケビン・コスナー元妻は「銭ゲバ」? 銀行での姿に批判飛ぶワケ

2023/08/09 09:24
堀川樹里(ライター)
せっかくの婚前契約を結んだのに莫大な慰謝料を払わされているケビン・コスナー(写真/Getty Imagesより)

 18年間連れ添ったケビン・コスナーに離婚を突きつけた元妻クリスティン・バウムガートナー。婚前契約で交わした額の5倍以上になる24万8,000ドル(約3,500万円)の養育費を毎月支払えと要求し、“銭ゲバ”だとネット上で叩かれている中、4,800ドル(約68万円)するプラダのバッグを手にして銀行に繰り出す姿をパパラッチされた。

 ネット上では「そのバッグもケビンに買ってもらったものか、勝手に買ってケビンのクレジットカードから引き落とさせたものなんでしょ」「高級バッグ片手に、養育費や引っ越し料金や新居の家賃が振り込まれたのか確認していたのでは」などと意地悪い声が上がっている。

 5月に「和解しがたい不和」を理由にクリスティンが離婚を申請したことが明らかになった当初、世間はケビンに対して冷淡な反応だった。「若い女と結婚するから、年老いた時に捨てられるんだ」「出会った時は26歳と45歳。今は49歳と68歳。老後の世話はしたくないから捨てられたんだろうね」などと、ひどい声も上がっていた。

 ケビンは最初の妻シンディ・シルバと結婚16年目の1994年に離婚しているが、その原因は『ウォーターワールド』(95)撮影中に出会ったフラダンサーとのダブル不倫だとうわさされており、今回の離婚も主演ドラマ『イエローストーン』でスタッフと浮気して妊娠させてしまったことだろうといわれていた。

 最初の妻との離婚は、名実共にハリウッドのトップスターで高額なギャラを受け取っていた頃で、ケビンは当時史上最高ともいわれた8,000万ドル(約113億円)の慰謝料を払うことになった。これに懲りたのか、2004年のクリスティンとの再婚時には離婚した時にもめたり、大金を持っていかれないよう、婚前契約を交わした。

婚前契約の額より5倍も養育費がかかる言い分

 この婚前契約には、「離婚を申請してから30日以内に、結婚前からケビンが所有している邸宅から出ていく」「ケビンが子どもたちにかかる費用を全額支払い、(さらに)月々5万1940ドル(約739万円)の養育費も支払う」と明記されており、クリスティンも納得していたはずだった。

 ところが、クリスティンは離婚申請後1カ月たってもケビンが有するカリフォルニアの1億4,500万ドル(約206億円)の大豪邸に居座り続けた。そして、養育費について「月々24万8,000ドル(約3,500万円)は必要」だと主張。「子どもたちの医療費、私立学校の学費、習いごとの費用」「35万ドル(約4,980万円)の弁護士費用」「15万ドル(約2,100万円)の鑑識調査費用」も払ってほしいと要求した。

 ケビンは、彼女や子どもたちのことを考え、「引っ越し代として1万ドル(約142万円)を払い、新居の家賃として毎月3万ドル(約427万円)を支払う」ことに同意し、「養育費は婚前契約の金額に追加で月々3万8,000ドル(約540万円)払う」とも提示したのに、婚前契約の額より5倍もの養育費を求められることに。

 クリスティンは、「この額では子どもが父と一緒にいる時と母と一緒にいる時とでは生活状況に大きな差が出てしまう」「家賃だけでなく、セキュリティ費用や家具の購入費など、もろもろ費用がかかる」「夫婦で採用したアシスタントやシェフなどの給料もいる」と主張。

 ケビンなら「この額でも余裕で払える」「彼にとっては微々たる額だ」とも述べ、これに世間は驚愕。「いくらなんでも銭ゲバすぎる」とケビンに同情が集まり、クリスティンへの風当たりが一気に強くなった。

 7月11日、裁判所はケビンが払うと提示した金額の倍、クリスティンが要求していた金額の半分である、月々約5万1,940ドル(約739万円)の養育費を支払うようケビンに命じた。

 クリスティンは、これに満足したのか、裁判所が命じた「7月末までの退去」前にケビンの豪邸から出ていき、同じ高級住宅地区内の小さめの家に引っ越した。場合によっては、今後「家賃が高騰しているから、もっとお金が必要」と主張し、もめる可能性大だ。

 そんな中、クリスティンが4,800ドル(約68万円)するプラダのバッグを持ち、銀行に繰り出す姿をパパラッチされた。「ケビンからのお金がちゃんと振り込まれているのかチェックしに行ったのでは」「機嫌よさそうだから、残高がうんと増えていたのかもね」などとネット上では意地悪い声が上がっている。

 ちなみに養育費は18歳、または高校卒業と共に打ち切られるが、2人の間にいる子どもは、16歳のケイデンを筆頭に、14歳のヘイズ、13歳のグレースの3人。「養育費が打ち切られる前に、できるだけの金を手に入れたいのでは」と邪推する声も出ているが、この泥沼離婚劇で、子どもたちが傷つかないことを祈るのみである。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2023/08/09 10:32
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