有名人の刑期と保釈金の相場は? 三田佳子次男、5回目の覚醒剤「一部執行猶予」の謎
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける瑠壬(るみ)さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
三田佳子さん次男に「謎の温情判決」
7月31日、「三田佳子さんの次男さん」の5回目の覚醒剤取締法違反事件で、「謎の温情判決」が出ましたね。
前も書いてますけど「〇〇の家族」みたいな書き方はご批判もあるようですが、瑠壬は「パクられ(逮捕され)たら家族に迷惑がかかる」ことをアピールするために、あえて書いてます。
ニュースによると、次男さんの刑は求刑懲役2年6月に対して懲役2年。このうち4カ月については執行猶予が2年ついたそうです。聞いたことないですね。
つまり実刑の2年から4カ月を引いた「1年8カ月」を問題なく務めたら出所できます。「4カ月だけ」早まるんです。さらに未決勾留日数を200日もらえるそうですから、1年8カ月(だいたい600日)から200日を引いて、ざっくり獄中生活は400日ですかね。
この「一部執行猶予」ですが、本人が反省してること、80歳を過ぎてるお父さんが「サポートする」と約束したことが「温情」の理由のようです。
普通なら介護される年齢のオトンが息子の更生を支援……。裁判官も感動したんですかね。ご家族でがんばってほしいです。やっぱり親との関係がええ人は時間がかかっても更生できると思いますよ。
幻聴は覚醒剤をやめれば治る
次男さんは、今まで過去3回起訴されてて、保釈金は300万~500万円やったそうですが、今回はずっと勾留でした。
東スポさんは、公判の装いについて「シースルーで下着のランニングが透けた、白い長そで柄シャツ姿。はき古したスウェットパンツは汚れが目立ちテロテロで、ボーダー柄の靴下に青サンダル履きだった」と、ちょっと微妙に書いてますね。テロテロ……。誰も差し入れしてくれへんのでしょうか。
ちなみにサンダルは脱走防止の意味もあるんで、刑が確定してもしてなくても、獄中(なか)にいてる人は全員サンダルです。
弁護側は次男さんの「責任能力がない件」「精神疾患」を主張しようとして却下されたそうです。
次男さんは、「20歳ごろからあった幻聴が、4~5年前からまた聞こえている」「神様の声が聞こえる」そうですが、それは多分ちゅうか絶対クスリ(違法薬物)のせいですよね。もちろん昔は瑠壬も聞こえてました。覚醒剤をやめれば治りますよ。
幻聴といえば、瑠壬は未読ですが、元ヤクザで“覚醒剤中毒”をカミングアウトしてる諸橋仁智先生の『元ヤクザ弁護士 ヤクザのバッジを外して、弁護士バッジをつけました』(彩図社)には、「クスリによる幻聴」が書かれてておもろいそうです。「亡くなったお父さんの声」とか普通に聞こえてたそうです。
この先生がすごいのは、今もクリニックで「覚醒剤依存症」の治療中とかもSNSで書いてるとこです。アンチにイヤキチ(=嫌がらせ)をされても、ちゃんと返してますしね。
永山絢斗さん保釈金は「相場」の300万円
クスリ関連でもうひとつ。大麻取締法違反(所持)で起訴された俳優の永山絢斗さんの初公判が、8月28日に決まりましたね。
保釈は7月7日で、即日納付した保釈金(保釈保証金)は300万円。薬物初犯は200万から300万円くらいやから、まあ相場ですね。このお金は、裁判の日にちゃんと出頭すれば返してもらえます。
保釈金は、金額の決め方がわからへんのもすごいです。別に凶悪犯罪やなくても、被告人がリッチやと金額が高いんですよ。人殺しでもないのにホリエモンは3億円、日産のカルロス・ゴーン元会長は15億円です。しかも元会長は国外逃亡したから、全額没収されてます。お金持ちやから痛くもかゆくもないんでしょう。
清原和博さん、のりピーこと酒井法子さんは2人とも500万円と相場よりちょい高め、ASKAも700万円ですね。でもTKこと小室哲哉さんは3,000万円です。
保釈金の額も刑期も、裁判所が「総合的に」判断してるそうですが、瑠壬には「判断の理由」がわからへんことがほとんどですね。