【薬剤師監修】絆創膏や湿布で肌が荒れる人必見! 対処法と予防法、代替アイテムを紹介
かぶれてしまった皮膚を自己流で対処するのは、症状の悪化や、長引く原因になるので、あまり好ましくありません。次に解説するのは、かぶれが起きてしまったときの適切な対処法です。絆創膏などが原因でかぶれた場合の代替アイテムもあわせてご紹介しますね。
3‐1. 皮膚科を受診する
かぶれてしまった患部を悪化させないためにも、なるべくご自分で対処せず、すぐに使用を止めて医師の診察を受けましょう。また、専門医に診てもらい、アトピー性皮膚炎など、ほかの湿疹性疾患との鑑別をする必要もあります。
接触皮膚炎には、ステロイド外用剤が使われます。また、かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などを内服します。
3‐2. 皮膚被膜剤を使う
皮膚被膜剤は、かぶれの原因となる絆創膏やテープなどを貼る際の肌トラブルを予防する製品。 肌に塗るワイプタイプと、スプレータイプがあります。あらかじめ皮膚被膜剤を塗ることで皮膚の表面に薄い膜を作り、肌を保護するのです。テープ類を剥がすことによる外的刺激からも皮膚を守ることができます。
3‐3. フィルムドレッシングを使用する
フィルムドレッシングは、ドラッグストアやインターネットで簡単に手に入るため、絆創膏やサージカルテープの代替としてもおすすめ。薄い透明の防水フィルムで透過性があるため、ムレにくいのが特徴です。また、伸縮性もあるので、可動によって皮膚が動いても突っ張りにくいという利点もあります。
絆創膏でかぶれてしまう人は、フィルムドレッシングとガーゼを使った処置に変更してみましょう。
4. かぶれやすい人は漢方を取り入れるのもおすすめ
接触皮膚炎は繰り返されやすく、健康な皮膚に戻るまでに時間がかかることも。「かぶれやすい肌質を体質から改善したい」「症状を繰り返したくない」という方には漢方薬がおすすめです。
肌の乾燥や血行不良などが影響すると考えられる肌トラブルに対しては、炎症やかゆみを改善するだけでなく
・水分の循環をよくして肌に潤いを与える
・血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる
といった効能が期待できる漢方薬を選びます。
漢方薬は根本的な原因・体質の改善を目指しているので、肌トラブルを起こしやすい体質の人には、特におすすめです。
漢方薬は医薬品として、「湿疹」「蕁麻疹(じんましん)」などさまざまな皮膚症状に効果が認められており、実際に皮膚科などで処方されています。