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夏ドラマの視聴率&評判

『向井くん』赤楚衛二が心配なワケ……裏番組『ばらかもん』に『舞いあがれ!』ファンが反応

2023/07/13 16:39
仲宗根由紀子(エンタメライター)
NHK朝ドラみたいな民放ドラマで主演中の杉野遥亮(C)サイゾーウーマン

 7月12日、赤楚衛二主演『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)と杉野遥亮主演『ばらかもん』(フジテレビ系)が、それぞれ午後10時台のドラマ枠で同日スタート。初回の世帯平均視聴率は、わずかに日テレが上回った。

 赤楚・杉野ともに今作が“民放GP帯連ドラ初主演”となり、さらに人気漫画が原作である点も共通していることから、いつもにも増して「水10」視聴率争いが注目されている。

 『こっち向いてよ向井くん』は、10年前に別れた元カノのことを引きずる会社員・向井悟が、久しぶりに恋をしようと試みる物語。赤楚のほか、波瑠、岡山天音、生田絵梨花らが出演する。

※以下、『こっち向いてよ向井くん』『ばらかもん』第1話のネタバレを含みます。

「第1話では、職場の派遣社員・中谷真由(田辺桃子)に向井がアプローチをしかけるも、あっさりフラれてしまう展開が描かれました。後半の回想シーンでは、真由の“心の声”が描かれ、なぜ向井が空回ってしまったかを答え合わせする流れでしたね」(テレビ誌記者)

赤楚衛二に「1クールくらい休ませて」の声も

 ネット上では、「かわいそうな向井くんを応援したくなる」「“恋愛あるある”が詰まってて面白い」と好意的な声がある一方で、「出てくる女性キャラがいちいちむかつく」「赤楚くんがモテない役なんて、現実味ない」といった声も見られる。

 加えて、近年、連ドラの撮影がほぼ休みなく続いている赤楚に対し、体調を心配するファンも目立つ。

「昨年は、主演ドラマ『ヒル』(WOWOW)、朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK)の撮影で多忙だった赤楚ですが、前クールでも月9『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)と『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)を掛け持ちしていました。最近、神尾楓珠や村上虹郎など、多忙な若手俳優が突然体調を崩し、仕事を降板する騒ぎがたびたび起きていることもあって、『1クールくらい休ませてあげてほしい』と願う赤楚ファンは多いようです」(同)

 そんな『こっち向いてよ向井くん』の“裏”でスタートした『ばらかもん』は、書道界の家元の後継ぎである主人公が長崎・五島列島に移住し、島民たちとの交流を通じて成長していくハートフル“島”コメディ。

『ばらかもん』にNHK朝ドラファンが食いつくワケ

 第1話では、不祥事を起こし、高名な書道家である父・清明(遠藤憲一)から、五島へ送られた二世書道家・半田清舟(杉野)が、案内された一軒家で地元の小学生・琴石なる(宮崎莉里沙)と出会う展開などが描かれた。

「全体的に、NHK連続テレビ小説のようなほのぼのとした雰囲気で、ネット上では『朝ドラより朝ドラっぽくていい!』と好意的な声が多い。また、昨年後期のNHK『舞いあがれ!』も同じく五島が舞台であったことから、朝ドラファンも食いついているようです」(同)

 なお、初回の世帯平均視聴率は5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。6.0%だった『こっち向いてよ向井くん』と、ほぼ横並びでの発進となった。

「動画配信サービス・TVerの再生数ランキングでは、『ばらかもん』よりも『こっち向いてよ向井くん』のほうが上位。TVerは恋愛ドラマの数字が伸びやすい傾向が見られるため、今後、ネット視聴でヒットする可能性もありそうです」(同)

 どちらも派手さはないものの、評判は上々の『こっち向いてよ向井くん』と『ばらかもん』。今後の視聴率対決は、どちらに軍配が上がるのだろうか。


仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/07/13 17:13
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