服部良一氏次男が、ジャニー氏の性加害告発――「タイムリーすぎる」SMAPファン困惑のワケ
夕刊紙「日刊ゲンダイ」(7月4・5日発売号)が、俳優で音楽家・服部吉次氏の独占インタビューを掲載した。その中で、吉次氏は小学生の時にジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(2019年7月に死去)から性被害を受けたと告白。吉次氏の父である服部良一氏(1993年1月に死去)といえば、先日は元SMAP・草なぎ剛がドラマで同氏をモデルにした人物を演じることが明らかになったばかり。それだけに、今回の記事内容にはSMAPファンも動揺しているようだ。
同紙は前編・後編として、2日にわたり吉次氏のインタビューを掲載。前編の内容は、「国民栄誉賞作曲家の次男がジャニー喜多川氏からの性被害を告白 『8歳の時に自宅部屋で…』」(原文ママ、以下同)とのタイトルで、5日にネット版の「日刊ゲンダイDIGITAL」でも配信した。
吉次氏は、「東京ブギウギ」(1947年)「青い山脈」(49年)などの名曲を生み出した作曲家である良一氏の次男で、現在78歳。良一氏が戦後のスター歌手・笠置シヅ子氏とともにアメリカ巡業ツアーを行った際、ジャニー氏が姉のメリー喜多川氏とその手伝いをしていたそうで、ジャニー氏と服部家は家族ぐるみで親交があったという。
前編のインタビューでは「私は当時8歳。小学2年生ですから、チョコレートやお菓子を山のように持ってきてくれて、一緒に遊んでくれるヒーボー(ジャニー氏)は優しいお兄さんですし、大好きでした」とジャニー氏の印象を回顧。
そんなある日、ジャニー氏が服部家に宿泊。吉次氏の部屋で寝ることになると、ジャニー氏は「肩揉んであげる」と言い、体中を触り始めたとか。当時の状況について、吉次氏は「下半身をまさぐってきて、パンツをめくって股間のあたりに手を入れてくるんです。指でさすられているうちに生温かいものに包まれたと思った瞬間、今まで知らない突き抜けるような快感があって」などと、生々しい描写を交えて語っている。
翌朝、吉次氏は姉に事情を明かすも怒られたといい、「母親に話すことはできないし、まして普段からあまり会話が少ない父親に話すなんて無理。そこで思考停止しちゃったんです」と吐露。複雑な心理状態に陥り、両親には報告できなかったという。
「さらに、後編だと、ジャニー氏との関係は『2年半くらい続きました』『たぶん1年で30回くらいでしょうか』とも振り返っています。長野県・軽井沢で起きた“事件”や、ジャニー氏からの性被害を『記憶の底』に封じ込めた背景を克明に打ち明けていました」(ジャニーズに詳しい記者)
ジャニー氏の性加害問題に関しては、今年3月に英国の公共放送・BBCがドキュメンタリー番組『Predator:The Secret Scandal of J-Pop』を放送。以降、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(当時は「岡本カウアン」名義で活動)、橋田康氏などがメディアを通じて実名で被害を告発した。吉次氏は彼らに敬意を払うため、「今回こそ、真正面からその圧力と向き合おう」と決意し、インタビューに応じたようだ。
「元所属タレントたちは、主に『週刊文春』(文藝春秋)でジャニー氏の蛮行を証言。さらに、同誌の6月15日号では『マネージャーも性加害を行っていた』という驚きの情報を伝えていました。ジャニーズを擁護するネットユーザーの中には、告発者に対して『売名行為ではないか』『金銭目的か』と心ないバッシングを浴びせている人もいます。しかし、今回は事務所外でジャニー氏と交流のあった有名作曲家の息子が被害を訴えたわけです」(同)
そのため、「日刊ゲンダイ」の記事を受けて、「事務所のタレントではなく、お世話になった方の子どもにまで手を出すなんて……普通じゃない」と驚く声や、「ジャニーズファンは今回も吉次氏の証言は嘘だと決めつけているけど、有名作曲家の実子がお金や売名目的で告発したとは考えにくい」などと分析するコメントが相次いでいる。
服部吉次氏の告発が「タイムリーすぎ」? SMAPファンも困惑
一方、このインタビューをきっかけにSMAPファンも衝撃に包まれているようだ。7月4日、草なぎが10月スタートのNHK連続テレビ小説『ブギウギ』に出演することが明らかに。同作のヒロイン・鈴子(女優・趣里)のモデルは、笠置氏。草なぎは、鈴子を導く“音楽の師匠”となる作曲家・羽鳥善一役に起用され、そのモデルこそ、吉次氏の父である良一氏なのだ。
そのため、SMAPファンは「服部良一先生がモデルの役につよぽん(草なぎの愛称)が決まった途端にジャニーさんの性加害の記事が出るとは……タイムリーすぎる」「つよぽんの朝ドラ出演を喜んでいたのに……」と困惑。かたや、ジャニーズを支持する一部ファンからは「このタイミングで吉次さんが性被害を告白するのは別の意図を感じる」「話題作りかな」と訝しむ声も上がっていた。
新たな告発者が登場する中、ジャニーズ事務所は今後この問題とどう向き合っていくのだろうか?
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン