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まさに前途多難

ヘンリー王子夫妻、Spotifyと契約打ち切りへ! メ―ガン夫人がホストの番組でスタッフに“丸投げ”報道

2023/06/20 21:20
堀川樹里(ライター)
(Getty Images)

 ヘンリー王子とメーガン夫人が世界際大手のオーディオ・ストリーミング・サービス会社「Spotify」との契約を打ち切られた。2000万ドル(約28億3000万円)と伝えられる契約金の全額が2人に支払われたのかは不明。双方の合意により契約が終了するという共同声明を出しているが、2年もかけて制作した夫人のポッドキャスト『アーキタイプス』シーズン1がSpotifyの期待通りの収益を上げられず、今後も成長する見込みがないため、契約を切られたとみられている。

 ゲストを招いてさまざまな問題について語り合い、ホストを務めるメ―ガン夫人は、メディアで活躍する女性に送られる「グレイシー賞」などの賞を受賞した『アーキタイプス』だが、夫人は全てのインタビューを行なわずスタッフに丸投げ状態だったことも暴露されてしまい、2人が築こうとしていた”唯一無二のロイヤルブランド”が音を立てて崩れ落ちていくとファンを心配させている。

 2020年に2000万ドルでSpotifyと契約を結んだヘンリー王子夫妻。意識が高いメーガン夫人がヘンリー王子のコネを使って、世界のリーダーや権力者、上流社会の有力者をゲストに迎え、社会問題を深く考える「哲学的なポッドキャストになるに違い」ないと、当初は大きな期待を集めた。

 しかし制作に2年をかけ、22年8月に配信が始まった『アーキタイプス』シーズン1(全12話)のゲストは、友人のセリーナ・ウィリアムズや歌手のマライア・キャリー、元祖お騒がせセレブのパリス・ヒルトンという、世界のリーダーとは程遠いセレブばかりで、ミシェル・オバマ、ヒラリー・クリントン、ナンシー・ペロシ、オプラ・ウィンフリーレベルを期待していた人たちはがっかり。

 夫人は毎回ゲストよりもしゃべり、「自分がいかに被害者か」をアピール。イギリス人女優がゲストの回では、イギリス訛りの英語をしゃべり炎上したことも。トーク内容も薄く、低評価を受けるようになり、ネット上では「シーズン1で打ち切られるのでは」とうわさされるようになった。

 6月5日、米メディア「ウォール・ストリート・ジャーナル」で、Spotifyが収益的に苦戦しているポッドキャスト部門の再編に向けて従業員の2%を解雇すると発表したことを受け、オーストラリアのタブロイドは、「ヘンリー王子とメーガン夫人が真っ先に切られるだろう」と予想。

 15日に、王子夫妻が設立した制作会社「アーチウェル・オーディオ」が米「デッドライン」を通して、「双方の合意によりSpotifyとの契約を終了することにした」と報告すると、ネット上では「2%はメーガン夫人のポッドキャストを手がけた社員だったのでは」と話題騒然となった。

 翌16日になると、Spotifyの国際スポーツコンテンツの責任者で、人気ポッドキャスト『The Bills Simmons Podcast』を運営するスポーツキャスターのビル・シモンズが自身の番組で、2000万ドルで契約したのにたった12話のポッドキャストしか手掛けなかったメーガン夫人とヘンリー王子のことを、「詐欺師」だと批判。「契約を終了にする話し合いに関わりたかった」と怒りを露わにした。

 ビルは、「そもそもあんなポッドキャストを作るべきじゃなかったんだ」と主張した上で、「俺、ヘンリー王子とZoomでどういうポッドキャストを作ればいいか手助けしようとしたことがあるんだぜ。すごい話なんだけど、酔っ払ってないと話せないようなネタなんだよね」とも発言。まだまだ爆弾ネタがあると注目されている。

 現地時間19日には、米「ポッドニュース」が、「『アーキタイプス』のインタビューの一部はメーガン夫人ではなくスタッフによって行われたもの。後で夫人がインタビューしているように編集されていた」とスクープ。米「ザ・ニューヨーク・ポスト」は、コンテンツ不足のため、王子夫妻は契約金2000万ドルは満額で受け取れない可能性があると伝えた。

 パパラッチに追われ、ニューヨークで「大惨事になりかねないカーチェイスをした」と大騒ぎし、ロイヤルブランドがガクンと下がったと伝えられていたヘンリー王子とメーガン夫人だが、Spotifyに見放されたことによりロイヤルブランドは崩壊の危機に直面しているとファンから心配する声が上がっている。

 そんな中、米「ニューズウィーク」は、王室作家のナイジェル・カウソーンが新書で、「メーガン夫人はアメリカ初の女性大統領になることを狙っている」「実現したら、ヘンリー王子はアメリカ初のファースト・ジェントルマンになる。その可能性はある」と綴っていると報道しているが、ここまで人気が低迷していると夫人が大統領になることは不可能に近いだろう。

 一部メディアでは、もう王室批判ネタは封じるようだと伝えられているが、オプラ・ウィンフリーの独占インタビュー、Netflixのドキュメンタリーシリーズ、ヘンリー王子の自伝本など、王子夫妻が大きな注目を集めることに成功してきたのは王族ネタばかり。ヘンリー王子の国連スピーチや真珠湾への電撃訪問、メーガン夫人の『アーキタイプス』など、王族ネタ以外はたいして注目されていない。

 今回Spotifyから契約を打ち切られたことで、本人たちも、慈善活動家として大金を稼ぐことは難しいと痛感したに違いないとみられ、今後、豪華な生活を維持する費用を稼ぐためにさらなる王室批判や暴露をするのではないかとも臆測されている。

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2024/02/13 10:33
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